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(142) 「ゼロから学ぶ◯◯」白紙の状態から学びをスタートする

2021年6月24日(木)

「教える技術」と「アドラー心理学」のオンライン研究会は多くのメンバーを集めて良いスタートを切りました。研究会はとても楽しいのですけれども、その領域にはじめて入ってきたビギナーにとっては少なからず不安もあるものです。その代表例は「この領域の基礎知識を知らないで大丈夫なのか」ということだと思います。

この不安はもっともではありますけど、実際のところは「大丈夫」です。というのは、メンバーの大部分がその基礎知識をあまりよく知らないからです。お互いが知っている範囲で、研究的な会話を交わすことで、「その場で学んでいく」のです。それが研究会を使った効率の良い学習方法であるともいえます。

スタンダードなコースは自分の興味からそれる

なんでもいいのですけど、何かを学ぶときにどうしていますか。入門書を手に入れる。オンライン講座を探してみる。いろいろな方法があります。しかし、かなりの確率で続きません。それは自分の興味に沿った形で組まれていないからです。スタンダードなコースは、自分に合わせて作られているわけではありません。だから途中でやめてしまうのです。初めはともかく、進むにつれてどんどん自分の興味から逸れていくからです。

ですので、どんなにコースがうまく作られているとしても(それはインストラクショナルデザインの成果ですけど)、ある程度の強制力がなければ、コースを完遂することができないのです。

「その場で学ぶ」のが一番効率的

ですので、大人が何かを学ぶには、思いついた「その場で学ぶ」のが一番効率的なのです。いつでも「何かを学んでやろう」という開かれた意識を持っていることが必要です。「まあ、いいか」で流してしまうのではなくて、少しでも興味を感じたら、すぐに調べてみる。いつでも「ゼロから学ぶ」ことに開かれていることです。

基礎知識がないことは、逆に強みになります。白紙の状態から学びをスタートできるからです。なまじっか、中途半端な知識があると、それを捨てるところから始めなくてはなりません。それを「アンラーニング」と呼んだりします。まず捨てなければならないので、余計な手間になります。それよりはいつでもゼロの状態のつもりでスタートする方が効率的です。

そんなわけで、近々「ゼロから学ぶ◯◯」の企画を始めてみたいと思っているところです。

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