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(152) イアン・パーカー『ラディカル質的心理学―アクションリサーチ入門』:(1) 研究するという行為を根源的に捉え直す

2021年9月2日(木)

アクションリサーチ入門コースを10月から始める準備としてアクションリサーチの本を読んでいます。その中で、イアン・パーカー(八ッ塚一郎訳)『ラディカル質的心理学:アクションリサーチ入門』(ナカニシヤ出版, 2008)は、タイトルの通り(原題:Qualitative Psychology: Introducing Radical Research)最も先鋭的な本でした。この記事では、この本を紹介します。

なお、この本は現時点でAmazonでは品切れ状態になっており、マーケットプレイスで入手できるのみです。2008年の初版のあと、2012年に2刷が発行されていますので、3刷が待たれるところです。定価では、2,800円(税別)ですので、あまり高くなければ、マーケットプレイスで入手するのもいいでしょう。

原典(英語)はこちらです。

・従来の心理学の欠点

著者は、従来の心理学で当たり前とされてきた次の3点を拒絶しなくてはならないことを主張します。

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