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(145) おとなの研究とアクションリサーチ

2021年7月15日(木)

前回は「おとなのテニスはジュニアのテニスとは違う」ということになぞらえて、「おとなの研究」は研究を専門とするプロになるのとは違うのではないかということを書きました。

結論として、おとなの研究の特徴が次のようになることを主張しました。

・研究を無理しないで続ける
・でも、きちんとした研究のトレーニングを受ける
・そして、研究を楽しむ

おとなの研究はまず自分の楽しみのためにします。そして自分が関わる現場の改善のためにします。自分の現場を改善することがやりがいになり、人生の意味や価値となり、そのことが楽しみを生み出すのです。そして、いつか誰かの役に立つかもしれないことを想像しながら研究を続けていくのです。

OK。志はわかった

じゃあ一体、おとなの研究は、どんなアプローチで、どんな方法を使って研究をしていくのかということになります。

科学の方法を使う。これは大前提です。しかし、これまで確立されてきた「大きな」科学の方法ではありません。そもそも、おとなの研究は「大きな」データがとれるわけでもないのです。手元にあるのは、自分の現場で日々とれる範囲のデータや観察だけなのです。

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