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アドラー心理学はじめの一歩/アドラー心理学を実践する

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アドラー心理学を理論と実践の両側面から学んでいきます。質疑応答やワークも含めて再現されていますので、分かりやすく学ぶことができます。第1部「アドラー心理学はじめの一歩」と第2部「…
読んで学ぶアドラー心理学です。アドラー心理学の基本理論から始めて、どのように実践すれば良いかを学び…
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#勇気づけ

講師からのメッセージ

noteのアドラー心理学のコースを値下げして提供しました2022年1月5日(水) 2022年あけましておめでとうございます。向後です。 noteのアドラー心理学のコースをより多くの人に使ってもらいたいと考えて、値下げして公開しました。 ・アドラー心理学はじめの一歩(3,000円) https://note.com/kogolab/m/me7f14d3a5c60 ・アドラー心理学を実践する(3,000円) https://note.com/kogolab/m/m52cf

[質問02] ライフスタイルが決まってしまった大人への勇気づけ

質問 (2021/01/13)ライフスタイルが決まってしまった大人に対して、アドラー心理学を学んだ者が勇気づけ的な関わり方は、子育てや教育に比べてどんな違いがありますか? 回答勇気づけ的な関わり方は、相手が誰であっても大きな違いはありません。 その人の「所属と価値」の感覚を強めることが勇気づけです。「ここに私の居場所がある。そのメンバーは私の仲間だ」という感覚が所属です。そして、「私には価値があり、それをこの居場所のために役立てることができる」という感覚が価値です。この2

3. “勇気”とは何か

今回のポイント ・ライフタスクでの対人関係の問題がやっかいであるのは自分一人の問題ではないから ・共同体感覚にしたがって決断し、行動するために必要なのが勇気 ・共同体感覚とは、自分の行動がより大きな共同体のためにもなるように行動しようとする指向性 ・そのためには自分が何を目指しているかを相手に伝え、相手が何を目指しているかを聞き出し、それらの中に一致点があるかどうかを話し合うこと 3.1 “勇気”とは何か今回は「”勇気”とは何か」というトピックです。 人はそれぞれに人生の

[コラム3.1] “勇気づけ”ってなんですか?

勇気づけ(Encouragement)はアドラー心理学のキーワードのひとつです。褒めたり叱ったりすることをやめて、勇気づけをするといいですよ、という主張をします。簡単に言えば、 「賞罰」によって他者をコントロールするのではなく、「勇気づけ」によって協力関係を作りましょう。 ということです。 このようにいうと、「いや、私は褒められるとすごくやる気が出るんです」とか「真剣に叱られて目が覚めたことがあります。その人に感謝しています」と反論する人が出てきます。つまり、褒めたり叱

[コラム3.2] 自分の関心をコントロールすることで相手を勇気づける

[コラム3.1]では、勇気づけとは何かということを書きました。そして、相手が誰であっても、どんな状況であっても、必ず勇気づけになるような「魔法の言葉がけ」はないと言いました。自分が相手に勇気づけをしようと意図しても、相手が勇気づけられるかどうかは、自分と相手の信頼関係次第です。だから「こう言えば勇気づけられますよ」というような魔法の言葉はないのです。 とはいえ、このようにすれば勇気づけになるかもしれないという工夫はあります。それは「自分の関心をコントロールする」ということで