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アドラー心理学を実践する

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アドラー心理学の中心的なアイデアを学び、自分の人生に実践していきます。質疑応答やワークも含めて再現されていますので、生活に活かしながら学ぶことができます。マガジン『アドラー心理学…
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#ネガティブ感情

講師からのメッセージ

noteのアドラー心理学のコースを値下げして提供しました2022年1月5日(水) 2022年あけましておめでとうございます。向後です。 noteのアドラー心理学のコースをより多くの人に使ってもらいたいと考えて、値下げして公開しました。 ・アドラー心理学はじめの一歩(3,000円) https://note.com/kogolab/m/me7f14d3a5c60 ・アドラー心理学を実践する(3,000円) https://note.com/kogolab/m/m52cf

[コラム5.1] ポジティブ感情は思考と行動のレパートリーを広げ、個人の資源を高める

感情には、「わくわくする」や「熱中している」のようなポジティブな感情と、「心配している」や「いらいらしている」のようなネガティブな感情があります。今回は、山崎(2006)の論文「ポジティブ感情の役割」を紹介しながら、ポジティブ感情について考えていきます。

[コラム5.2] ネガティブ感情は注意を集中して問題を解決しようとする

Fredrickson の「ポジティブ感情の拡大-構築理論 (broaden-and-build theory) によると、 ポジティブ感情は、その時々の思考-行動レパートリーを広げ、個人の資源を高めます。 今回はその反対であるネガティブ感情の働きについて書きたいと思います。 感情や気分(mood)を簡便に測定するための質問紙としてよく使われるものにPANASがあります。この質問紙は、佐藤・安田(2001)によって日本語化されています。 これによると「びくびくした、心配

[コラム5.3] 「不安」を利用して自分を訓練する

不安やイライラするというようなネガティブ感情は、「そこに問題がある」ということを私たちに知らせてくれます。そうすると私たちは、それを解決しようとして、注意の資源(注意力)をそこに集中します。このようにして、その問題をなんとか乗り切ろうというわけです。 ネガティブ感情は「何か問題がある」ということを知らせてくれるので、それ自体では悪いものではありません。問題は、注意をそこに集中しすぎてしまうので、しばしばまずい対応になってしまうことです。怒りのあまり、言わなくてもいいことまで