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私たち「上毛組 (こうげそ) 」は福岡県豊前市・上毛町・吉富町にある18のお寺でつくる浄土真宗本願寺派 (西本願寺) のグループです。

マガジン

  • 上毛組 お寺の掲示板 2024

    福岡県豊前市・上毛町・吉富町にある18のお寺でつくる浄土真宗本願寺派 (西本願寺) のグループ「上毛組 (こうげそ)」が制作したポスターに込める想いをこちらのnoteで説明しています。

  • 上毛組 お寺の掲示板 2023

    福岡県豊前市・上毛町・吉富町にある18のお寺でつくる浄土真宗本願寺派 (西本願寺) のグループ「上毛組 (こうげそ)」が制作したポスターに込める想いをこちらのnoteで説明しています。

  • 上毛組 お寺の掲示板 2022

    福岡県豊前市・上毛町・吉富町にある18のお寺でつくる浄土真宗本願寺派 (西本願寺) のグループ「上毛組 (こうげそ)」が制作したポスターに込める想いをこちらのnoteで説明しています。

最近の記事

出会いの数だけ、別れもある

子どもたちの未来のために学校や教育について学び合うこんにちは。賢明寺の大江英崇です。 私は最近、地域の仲間たちと「新しい学校を考える会」というコミュニティを立ち上げました。その理由は私の住む地域で大規模な学校の統廃合が計画されており、そのことについてみんなで考えてみたいと思ったからです。 私の住む福岡県豊前市(福岡とはいえ大分県に近い!)は急速に人口減少が進んでいます。そのため小中学校では児童数が減少し、なおかつ校舎も老朽化しつつあります。 そういった理由があって市内の

    • 自分の当たり前の範囲は意外と狭い

      「なんで分かってくれないの?」と悲痛な叫び今年もあっという間に5月になりました。4月から小学校に通う娘が大きなランドセルを背負い、背筋をピンと伸ばし、緊張した表情で学校に通っています。新しい環境に必死に慣れようと頑張っている姿は美しくさえ感じられます。 諸先輩たちから「子どもは目に入れても痛くない」と教えてもらいましたが、我が子をもつようになり、初めてその意味を実感しています。 つい先日、娘と近くの公園に行きました。そこは滑り台がいくつもあり、アスレチックもある広大な公園

      • 毎日が一期一会

        予期せぬ突然の別れ春一番が吹きわたり、桜が満開に咲き誇る日本の良き風景が私は大好きです。そんな綺麗に咲く桜でも、必ず散っていかなければなりません。そんな事を思うといつも一人の友人を思い出します。 その友人は浄土真宗のみ教えを学ぶ中央仏教学院の同級生で2年間勉学に励み、一緒に遊び、青春時代を突っ走った仲間です。卒業してそれぞれの道に進んで1年半が立った時でした。 別の友人から、「〇〇さんが心臓発作で亡くなった」と電話がありました。連絡が付かずに心配して山口から駆けつけたお母

        • ありがとうの語源は有り難い

          当たり前が打ち破られたところにあるもの『青い鳥』という物語があります。 兄チルチルと妹のミチルが青い色をした鳥を探しに旅に出るというストーリーです。この兄妹はいろんな不思議な国を旅しますが求める青い鳥には出会えず、最終的には落胆して自分たちの家に戻ってきます。そこで、ふと家の鳥かごを見てみると、なんと飼っていた白い鳥が青くなっていることに気づき「青い鳥はこんなところにいたのか」と、驚き喜ぶというお話です。 このお話のメッセージは「実は幸せというものは私たちの足元にあるんだ

        出会いの数だけ、別れもある

        マガジン

        • 上毛組 お寺の掲示板 2024
          5本
        • 上毛組 お寺の掲示板 2023
          12本
        • 上毛組 お寺の掲示板 2022
          12本

        記事

          こたつとみかんは最強タッグ

          厳しい環境に身をおくことの意義一年で最も寒い時期であるとされる大寒 (1月20日) を過ぎましたが、最近も各地で大雪が観測され、寒い日はまだまだ続きそうです。 この言葉は、「冬がやってきたならば、春は遠くはないだろう」という意味のほかに、「厳しい冬に耐え抜けば、やがて楽しい時期がやってくる」との意味もあるそうです。厳しい環境に耐え、生きていくことの大切さが込められた人生訓です。 古来、柔道や剣道、空手などの武道では、寒さが一番厳しい真冬に、寒稽古と呼ばれる練習で心身を鍛え

          こたつとみかんは最強タッグ

          見る角度を変えれば世界が広がる

          今年の目標と挨拶をし、心新たに今年も様々なことにチャレンジしていこうと固い決意の中、新年を迎えている方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。 そんな私の目標を発表します。 空手のマスターズ大会への参加です!! 小学2年生から空手を始め大学、社会人でも空手の試合に出てきました。それから15年の年月が過ぎ、今では41才。お腹もポッチャリで、さすがに今のままでは練習をしただけで怪我をしてしまいそうな状態です。 実は去年の暮れから試合出場に向けた計画を立て、ランニング

          見る角度を変えれば世界が広がる

          拝まないときも おがまれている

          祖母のお念仏今年の春に私の祖母が亡くなりました。92歳でした。 祖母は85歳を過ぎた頃から、認知症のような症状が現れ、その後徐々に進行し、最終的に近くの特別養護老人ホームで生活することとなりました。時折、老人ホームに顔を出し祖母を訪ねましたが、孫の私を認識できなくなることが増えました。 昨年のお盆の頃、祖母が入所している施設で、その一年間で亡くなった方々の追悼法要をお勤めさせていただくご縁がありました。 祖母もお参りしてて声をかけますが、私を見ても「どこのお寺さんやろう

          拝まないときも おがまれている

          ありがとうの反対語は「当然」

          死なない方法とは?長かった夏の終わりを告げる心地よい風に秋の訪れを感じます。清々しい日々は起床のときから正気がみなぎります。 一方で、心地よい目覚めはあっという間に終わってしまい、秋から冬になって冷たくなると今度はだんだんと朝の目覚めが嫌にもなっていきます。 「寒いから起きたくないなぁ。布団から出たくないなぁ」と思っても、朝起きて「今日も目覚めることができた。有難いなぁ!」って思う人はどれくらいいるでしょうか。 私自身も前者側です。しかし起きなければ、いや、目覚めなけれ

          ありがとうの反対語は「当然」

          待ってくれている人がいる

          おかえりと迎えてくれる安心感4年に1度おこなわれるバスケットボールのワールドカップ。 今回は日本・フィリピン・インドネシアの3カ国共催でおこなわれ、日本は沖縄で熱戦が繰り広げられています。 日本が開催国ということもありテレビでも放映されましたが、日本人選手たちの活躍を見ると青春時代のことを思い出します。 私は中学と高校合わせて6年間バスケットボールをやっていました。 毎日の練習はハードでいつも暗くなってからの帰宅でした。 クタクタになった体で自転車を漕ぎ家路につくと

          待ってくれている人がいる

          ネバーエンディングストーリー

          「亡くなったいまの方が仲良しなんです」昨年お連れ合いを亡くされた70代前半のご婦人。お参りに伺ったさいに、亡くなった夫さんとの思い出を語ってくれました。 この世のいのちを終えたからといって亡き方とのつながりが消えて無くなるわけじゃない。それどころか亡くなったからこそ芽生える関係もあるようです。 死者と、ともに生きるこのお話を聞きながら思い出したのが、ディズニー映画『リメンバー・ミー』です。 メキシコの伝統文化「死者の日」を題材に、夢に情熱を燃やすことの大切さと家族愛の尊

          ネバーエンディングストーリー

          弱音を吐いても良いんだよ

          心が折れています…との悲痛な叫び私は毎日、お月忌 (おがっき) といって、亡くなった方の毎月のご命日に、お家のお仏壇でご家族の方と一緒にお参りをしています。 先日も今年の年末にご主人の三回忌を迎えるお宅のお参りに行きました。実は息子さんにも先立たれており、奥さん一人でご主人と息子さんのご命日にお月忌をされています。ご主人が元気な時はいつも一緒にお寺にもお参りをされ、息子さんのご命日は必ず二人並んでお参りをされていました。お二人が仲良くお話しをされていたことが昨日のように目に

          弱音を吐いても良いんだよ

          お世話され上手への道

          迷惑をかけずに生きられるのか? と話される方が一定の割合でおられます。私はこのお話を聞く時、先々のことをご心配されているのだと思う一方で少しひっっかるものがあります。 ひっかかるのは「迷惑」という言葉。 迷惑とは「人の手をわずらわせる」という意味ですが、果たして私たちは人の手をわずらわせずに生きていけるのかと思うのです。 考えてみると私たちは生まれたときから、すでに誰かのお世話になっています。父母に育てられ、学校では先生にお世話になり、友人たちに支えられた時もあったで

          お世話され上手への道

          一日一日を大切に、より丁寧に

          「死ぬときぐらい好きにさせてよ」 2018年に75歳で亡くなった女優の樹木希林 (きききりん) さん。亡くなる2年前に出された新聞広告が上の写真です。洋画家の名作と重ね合わせた美しいビジュアルと、「死」をテーマにしたキャッチコピーに、ネットなどで生死を考える書き込みが相次ぎました。 樹木さんは、2013年に「全身がん」であることを告白し、世間を驚かせました。この広告に出演を決めた理由についてこのように語っています。 生と死は表裏一体 仏教では「生死一如 (しょうじいち

          一日一日を大切に、より丁寧に

          私のことを遠い昔からご心配くださる仏さま

          野球日本一のオリックスバッファローズ!新型コロナウイルスの影響で延期になっていた野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が久しぶりに開催され3大会ぶりに日本は世界一に輝きました。手に汗握る熱い戦いに日本中が盛り上がり、テレビ、ラジオにくぎ付けでした。大谷翔平選手が二刀流で活躍し、MVPを獲得する中、吉田正尚選手は打点で大会記録を塗り替え、中でもメキシコ戦での同点ホームランは諦めないことの大切さを教えてくれました。 吉田選手は今年から大リーグのレッドソックスに入団し

          私のことを遠い昔からご心配くださる仏さま

          お浄土は必ず再び会える世界

          別れの悲しさ 3月は冬から春へと季節のバトンが渡されていくわくわくする時季です。 寒さがやわらいでくると木々のつぼみが目立つようになり春を待ちわびていたかのように花が咲き誇ります。その様子はまるで生命が躍動しているかのようにも感じます。 一方で子どもたちが通う学校では卒園式や卒業式がおこなわれます。 毎日のように会っていた仲のいい友達とも別々の道を歩み始めます。そういった意味で3月は「別れの季節」でもあると言えるでしょう。 私自身の卒業式の記憶を思い返してみるとおぼ

          お浄土は必ず再び会える世界

          老いを楽しく手なずける

          できていたことが、できなくなってしまう…つらさ と、70代後半のご婦人が、お参りでお宅に伺ったさいに話してくれました。人生の先輩方から、長生きすることの厳しさを教えてもらいます。 だけど、その先輩方のお顔は、不思議と、悲観的な絶望的な表情ではないことが多いです。 確かに、以前のようには動かない身体に、惨めさ、情けなさ、悔しさが生じるのは偽りのない本音でしょう。こんなはずじゃなかった…と。 しかし、そんな愚痴をこぼしながらも、その表情からは老いを受け入れる力強さも感じる

          老いを楽しく手なずける