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文章の即時性

呑み書き本祭りは皆勤賞だけど、後夜祭のW出場は初めてです。だって、こんな熱い文章を読んだから。(でも、数か所、誤字なおしたから呑み書きのタグは外しときます)

山羊さんが開いたスペースでの、ぼくの一言に言及してくれたnote。読んでるうちに書かずにはいられなくなってしまった。山羊さんの作品が受賞できなかった理由。僕なりの解釈なんだけど「山羊さんの作品は即時性がないのかも」というもの。これね、最大のリスペクトを込めて使った言葉なの。1時間足らずのスペースでは伝えきれなかった(他にもスピーカーの方いたし)思いをここに綴ります。

「即時性」という言葉、たしかに使いました。でも、僕は時代性という意味で使ったわけではないんです。あの時は説明不足だったけど、「面白いと思うまでの時間が短いこと」を即時性という言葉で表現したかったんです(誤解させてたらすいません)。

いまの時代、コンテンツを短時間で堪能できることが求められてると思うのです。TikTokみたいに。だって、TikTokのキャッチコピー「見つけよう、 次の瞬感を。」ですもん。30秒より10秒。1.5倍速より2倍速の方が喜ばれる時代。だから、Webコンテンツにも即時性が求められてる。スクロールなしで最初の1頁で面白いかどうかが判断されちゃう。へたしたら全部読む前に「これ面白いよ!」ってシェアできる作品が求められてるのかも。

僕は即時性を否定する気はないけど、即時性は流動性を伴うことを忘れちゃいけないと思うのです。

10秒で「いいね」と思われるものは、1日で忘れられるんですよ。

①10秒で1万人から「いいね」をもらえ、1日で忘れられる作品
②100人の人に100日間覚えてもらえる作品

あなたはどちらの方が嬉しいですか?という話なんです。①と②、どちらも同じ秒数なんですけどね。どっちがいいとか悪いという議論じゃないんです。あくまで、作者の好みなんでどちらも正解なんです。

でね、僕は山羊さんの作品はね。

ひとりでもいいから、一生忘れられない作品を書きたい

そんな思いで書かれてると思うんです。だから、みんな惹かれるんですよ。いや、山羊さんがスキの数に拘ってるのもしってるけど。根底には③の気持ちがあるんじゃないかな。じゃなかったら、10万字を紙にプリントアウトして推敲しないでしょ? 普通の人できないもの、あれ。

即時性と流動性ってね。ファイナンス用語なんです。市場原理からすると、即時性&流動性が大事なんですよ、利益最優先なら。

でも、山羊さんの作品には、そんな市場原理をぶっ壊してほしくて。即時性はなくてもさ。1万字あたりからジワジワ来て、2万字あたりから時間忘れてさ。読み終わったら深夜1時だったみたいな。そんな、いまの時代に逆行するけど、

これが本物だぜーーー!

って作品を書き続けて欲しいんですよね。勝手ないちファンの願望だけど。応援してるぜロッケンロー―!!



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