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タクトオーパスはもっと評価されるべきだったと思う

takt op. 運命は真紅き旋律の街を

ゲームは大失敗

初めに言っておくと、ゲームは大コケ。
あれは正直出すべきじゃなかったと思う。

クソ遅いロード、バグの多さ、戦闘のつまらなさ、意味不明な謎解きダンジョン要素などなど…

ソシャゲは初動が全て、そこでコケたはもう駄目。

そしてゲームのストーリーはアニメからの続編で、そもそもタクトオーパスは最初からメディアミックスなので、ゲームがアニメの続編なのは全然問題が無いし、アニメもゲーム化ありきで作られていたもの。

アニメ版のストーリー補足が無さすぎ

ゲーム導入部の話をめちゃめちゃ適当に説明すると

「朝雛タクト」という主人公、何故か20年間コールドスリープしていた。緊急事態が発生し彼を起こすが、彼は記憶喪失だった。

20年前の彼を知るものは殆ど居ない状態。タクト本人も混乱しながらも、自分の記憶喪失や「ムジカート」との絆を通じて世界の危機に立ち向かう。

みたいな感じ

ゲーム初見の人にとって、ゲーム内でアニメ版のストーリー説明が無いので、そもそも主人公誰やねんだし、20年なんで寝てたんって意味不明でストーリーが進んでいく。

ムジカートって何?

威風堂々

音楽が疑似化した姿。正確には擬人化とは違うんだけど。わかりやすく単純に説明するとそうなる。

ムジカートという音楽の力を宿した少女達。謎の敵D2と唯一戦える兵器として生み出された兵器。元々は人間だが特殊な過程でムジカートになることができ、ムジカートになると人間の記憶は無くなる。

「運命」とか「ワルキューレ」とか「カルメン」「ボレロ」とかいっぱいいる。

タクトと一緒に行動するムジカート「運命」は、初めて出会ったタクトを何故か気にかかる様子で、タクトも同様に運命になにか懐かしい鼓動を感じている。

別のムジカートである「ワルキューレ」は20年前の彼を知っている様子で、以前とは性格が全く異なる事に驚く。

アニメの「運命」と、ゲームの「運命」何か違くない?

ゲームをプレイしていて、アニメ本編を見てなくても、ちょっと事前知識がある人はある事実に気が付く

運命

これがゲームの「運命」

ゲーム版「運命」

これがアニメの「運命」

アニメ版「運命」

完全に別人です。

別にミスリードさせている訳でもなく、完全なる別人だし声や性格も違う。

ゲームを進めるうち、アニメ未視聴だと以下のような疑問が出る

  • なぜ主人公はコールドスリープしているのか

  • なぜ運命とタクトはお互い気になっているのか

  • なぜワルキューレは以前のタクトを知っているのか

  • なぜ運命は2人居るのか

実はこれらは謎でも何でもなく

全てアニメを見ればわかる

というかタクトオーパスはそもそもメディアミックスなので当然

しかし、ユーザー全員がアニメを視聴できるわけではないし、正直アニメがどこでいつ放送されているなど、あまりゲーム内ではPRされていなかった印象。少なくとも私には全く感じなかった。

ゲームリリースに併せて無料配信をしていたが1ヶ月と期間も短いし、もっと告知が必要だと思った。何ならゲーム内経由ならいつでも無料視聴できても良いと思う。そのくらいアニメを見ることが前提だと感じた。

なんか非常にもったいない感じがする。

アニメは面白い

ちなみにアニメの評価は普通に面白かったです。

takt op.Destiny

ストーリーはまあ王道っちゃ王道だなって思いましたが、ちゃんとそれぞれキャラクターも目立っていたし、レニーやタイタンの話や、タクト、アンナ、コゼットの関係性も面白く、丁寧にシナリオが作られていたなぁって思いました。

ゲームでストーリーの続きはプレイ出来なくなるが、アニメ単体でも全然見る価値があると思います。

タイタン

タイタンかわいいよタイタン

有名クリエイター大集合

キャラクターデザインは最高

タクトオーパスのキャラクターデザインは、有名イラストレーターの「LAM」氏が手掛けている。

LAM

印象的な目が特徴で、いつも彩度の高い素晴らしい作品を書いていて好きなイラストレーターだ。男性キャラももちろん、最近ではサンリオの「フラガリアメモリーズ」でもイラスト担当として活躍している。

タクトオーパスの原作は、天外魔境やサクラ大戦で有名なゲームクリエイター「広井王子」氏

そして、この作品で重要なクラシック楽曲を奏でるキーピアニストとして、YouTube登録者200万人・動画投稿サイトで人気の有名ピアニストである「まらしぃ」氏

主題歌は雪の華などで有名な人気歌手「中島美嘉」氏

といった豪華クリエイターを引っ提げているプロジェクトだが、誰もが知る有名クリエイターが集まっても、クリエイター同士が大乱闘スマッシュブラザーズしていて、失敗している作品はよく見るので今回のタクトオーパスに関しても驚きもしない。

他球団からFAで4番打者を集めても試合に勝てるとは限らないのと一緒。

結局これをまとめる総合プロデューサーがきちんと指揮をしないと、アニメが良くても、ゲームが駄目。あっちが良くても、こっちが駄目という結果になって、せっかく付いたファンが離れていく。

結局どうすればよかったの

亡き王女のためのパヴァーヌ

個人的にタクトオーパスは、ゲームを触った時に感じてたが最初の企画段階から「何かいい感じのRPGゲームが作りやすい」のが目的でデザイン・シナリオが作られたんじゃと感じてしまった。別にそれが悪いわけじゃないけど。

こんなに素晴らしいキャラクターデザインと楽曲が生まれたのに、ゲームがRPGのゲームシステムに引っ張られすぎて勿体なさを感じていた。

もっとキャラクターと楽曲にスポットを当てて、ぶっちゃけRPG要素は薄くしても良かったかもしれない。

例えば「メメントモリ」という放置ゲーがあるが、キャラクターごとに楽曲が付いていいて、ホーム画面にそのキャラクターを置くとフルで曲が流れるという仕組みでユーザーにゆっくり聞いてもらう事ができる。

メメントモリ

メメントモリがリリースされた当時、ゲームシステムはよくある放置ゲームだけど、世界観がよく出来てるなと感心した。

また仕切り直しをして、いつかまたゲーム化に挑戦して欲しい。

タクトオーパスの物語は終わらない

ゲームは終わってしまのは寂しいが、コミカライズでの展開も始まるのでまだまだタクトオーパスの物語を味わうことができそうだ。

「takt op. 薔薇の弾丸で撃て!」は、始まりのムジカートである「歓喜」が主人公で、アプリゲーム内ストーリーの前日譚として描かれる。

takt op. 薔薇の弾丸で撃て!

ちなみに、アンナ視点で描かれるアニメ版ストーリーのコミカライズ版もある。アニメを見る時間が無い人はコミック版で読むのも良いかと。

最後にこれだけ言いたい、アニメ2期を頼む

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