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温かな気持ち 2020.09.07

月初めの月曜日は、幼児部門の部門会議がある。月1回の部門全体の会議。最近は、新型コロナウィルスの影響もあり、オンラインで会議を実施している。会議の画面では、幼児部門に所属する全社員の顔が並ぶ。画面越しに、みんなの顔を見る。小学校の頃は、月曜日が嫌いだった。単純に、学校に行きたくなかったから。でも、私は、みんなの顔が見られるこの瞬間が好きだ。笑顔、すまし顔、隣の人との会話を弾ませている人、手を振れば手を振ってくれる方もいる。

この会議は、教務主任が仕切ってくれている。彼女は本当に仕事が丁寧だ。会議に参加するたびに感謝の気持ちがもたげてくる。今回は、ネフスピールの紹介、吃音の子どもへの対応、日報の紹介が主な内容だった。

ネフスピールとは、スイス生まれの積み木。紹介を担当してくれた方から、ネフ社のこの積み木への情熱を聞かされる。人は、物その物よりも、その物の付随するエピソードなどに心惹かれるものだ。故に、僕もすぐに心惹かれた。積み木に使う木材はしっかり乾燥させたもののみ使用し、何年経ってもかたちが変わらないようにしているし、凄く正確に木を切り出し、全ての積み木は全く同じ大きさだ。もちろん、幼児が口にくわえてもよいようにと安全な塗装で色が塗られている。

無題

少し変わったかたちをした積み木。いろんな積み上げ方ができて、不安定に積み上げて、ちょんと積み木を触れば、ドミノのようにパタパタと倒れていくようなギミックも作ることができる。特定用途が決まったオモチャよりも、創意工夫一つでいろんな遊び方ができるオモチャは魅力的だ。ネフスピールは、そんな魅力を秘めている。

続いて、吃音について対応方法について紹介を受ける。言語聴覚士の学会からの情報だそうだ。吃音は、幼少の頃に出現しても、多くの場合が消失する。しかし、一定数は残り続ける。その効果的な治療法も見つかっていないそうだ。吃音で悩む子どもに対しての対応方法としては、無理に矯正はせずに、周りがありのままに受け止めることだ。しかし、吃音について詳しく知らない人はそれをからかったりするだろうから、「髪の毛が茶色い」「目が大きい」などの身体的特徴と同じようなものだと伝える必要があるだろう。僕自身、薄毛で悩まされていた過去があるので、身体的特徴に起因する悩みを持つ子どもの気持ちが分かる。家族や友だちからそのままでいいんだよと言ってもらえたら、大きな勇気になるだろう。

最後は、日報の紹介。GUTSでは、毎日社員が日報をみんなに伝える仕組みがある。その日報には、社員一人ひとりの創意工夫や日々の悩み、時に葛藤の思いが詰まっている。それらからいくつかがピックアップして紹介された。その中に、悩みを抱えていた非常勤の先生がいて、その悩み相談に乗っていたというエピソードがあった。その先生よりも年下の社員だが、丁寧に丁寧にアドバイスをしたんだろう。その甲斐あって、子どもの成長を見られて、その非常勤の先生に感謝されたそうだ。他人の成長を願い、そして、行動して、結果を得る。僕が大好きな場面だ。多分、この社員も温かい気持ちになっただろう。こういう瞬間を大切に毎日を過ごしたいと思う。


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