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最近の記事

N color Red for GR(Lr無料配布プリセット)

9月は赤という色について考える月だった。 8月末くらいにエグルストンとマイヤーウィッツの写真集を購入してやっぱニューカラーっていいよなと思ってちょっと似せるような現像をするようになった。 似せると言っても何をもってしてニューカラーっぽいかというのは難しいところである。 僕としては赤の発色がニューカラーっぽさに繋がるのではないかと思う。思った。9月の間は。 赤の色が決まれば補色の緑の色も決まって赤と緑が決まれば青もおのずと決まってくるのだきっと。 そんなこんなでいつの間にや

    • 連作短歌×写真「わだつみ」

      いつもは写真と短歌を分けて表記してるんだけど今回は写真の上に文字を入れるということに挑戦してみた。しかしどうにもうまくいかない。こういうのって写真とはまたちょっと違うセンスというか技術が必要っぽいのよね。そもそも写真と文字を無理矢理ミックスさせる必要があるのかという点では自分でも疑問があるところなのだが、どちらかがどちらかのオマケのような状態もなんだかなぁと思うのである。写真と短歌で相乗効果が出るようなものを作っていきたい。 今回の写真は「マイヤーウィッツみたいな写真撮って

      • 連作短歌×写真「週末のプール」

        地球を消滅させることで全生物を輪廻から解脱させるという「生類涅槃計画」を目論む仏教系過激派組織ギオンは超巨大磁力発生装置を使用し隕石を誘引することに成功。このままでは数週間後に地球は滅亡してしまう。そんななか、14歳の少年は国連勤務の父親の開発した金剛仁王型決戦兵器ガンダラのパイロットとしての素質を開花させていく。ギオンとの戦いに身を投じるシンジだが地球滅亡の時は近い。 「こんなとき何を唱えればいいかわからないの」 「般若心経でいいと思うよ」 というガバガバ設定なんですが、

        • 連作短歌×写真「ホームタウン」

          9月で初めてオーストラリアに来てから10年になる。 あっという間というよりはぼーっと過ごしていたら10年も経ってしまったという感じが近い。10年間でオーストラリアという国にずいぶんと馴染んだとも思うし、外見や言語による疎外感を感じることもある。人種のサラダボウルという言葉があるけどやっぱりどこまで行っても人参は人参でキャベツはキャベツのままなのだ。永住権を取っても市民権を取ってもすり潰してミックスジュースになどならないのだろうなと思う。 とはいえ10年だ。私はこの場所をホ

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          連作短歌×写真 「働く機械」

          萩原慎一郎の滑走路と石川啄木の一握の砂を読んで生活苦みたいなものを詠むのもアリなんだなと思って連作短歌を作ってみることにした。内容は自分自身がしんどいなと感じていることでもあるし、私以外の機械たちに思いを馳せながら詠んだものでもある。 日本という国で生きるのはつらいなと思ってオーストラリアに来たわけだけれども、若干マシになったとはいえやっぱり生きていくのは大変だ。それが私の性質に起因するものなのか人間として存在するということがそもそも人間が許容できるストレスのキャパシティを

          連作短歌×写真 「働く機械」