MBTIで分類するのをやめよう

この頃ブームになっている
「MBTI」をご存知だろうか。

少なくともSNSをやっている人であれば
1度は目にしたことがあると思います。

まず、いきなりだが筆者は
これが大嫌いである。

基本的に批判することは
あまり好きではないのだが、

さすがに信じている人が
多すぎる気がするので釘を刺したい。

(普段より乱暴な言葉遣いになるので
ご了承願いたい)

MBTIとはいうが、正確には
「16 PERSONALITIES TEST」である
ちなみに筆者はこれである(日本人の0.3%)
しかいないらしい

そもそもMBTIとは何か改めて説明したい。

MBTI(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)は、狭義には、個人がどう世界を認識し、物事への決定を下すかについての心理学的な選好を示す、疑似科学的な自己申告型のアンケートである。

スイス人心理学者のカール・グスタフ・ユングが1921年に出版した著書『心理学的類型』に基づいて、1962年にアメリカ人著者のキャサリン・クック・ブリッグス(英語版)と娘のイザベル・ブリッグス・マイヤーズによって初版が完成した。尚、ユングは、人が4つの主要な心理学的機能である感覚、直観、感情、思考を用いて世界を経験しており、生涯のほぼすべてにおいてこれら4つの機能の内の1つが支配的であると推測していた。また、ユング心理学はとかく無意識の領域に拘泥しがちだとされるが、タイプ論は、現実に対峙する人間の心理プロセスを捉えている。

質問紙の受検結果は、外向型・内向型、感覚型・直観型、思考型・感情型、判断型・認知型の4つの二分法を掛け合わせた16の性格類型を示す。なお、MBTIは、質問紙のみを指すのではなく、回答後に一定の研修を受け国際規格の認定試験に合格した有資格者(認定ユーザー)からのフィードバックを受けることを前提としている。

(wikipediaより引用)

少し長い文章だが、簡単に要約すると、
質問調査することで人を16種類に分ける
ということである。

このMBTIに関しては、なぜ批判的かというと
統計学的に破綻しているからである。

まず、このテストは正確性が著しく低い。
何回かテストを繰り返して行うと違う結果
が出ることが高頻度で多い。

もし、これが何回もテストを繰り返して、
同じ結果が出続けるまたは多いのであれば、
データのサンプルとしては信憑性が高いと
言えるが、バラツキが多くては傾向が強い
ですねもクソもない
のである。

しっかりとした心理学のテストでは、
多くの人間に同じにテストを受けてもらい、
そこで出た結果を分析して傾向を元に
分析することを行うことが多いです。

MBTIに関しては、そのときの多少の心理状況
(気分が乗らない日と気分が良い日)で回答が
異なる場合があるため、ただでさえ質問項目が
多いのに内容の傾向が分かりにくいのです。

心理テストで有名なのは、
「バウムテスト(木を描くことで性格の傾向を示す)」でしょう。

ただ、これはあくまでも性格の傾向が分かる
だけであって、これを深刻に受け止めて
落ち込んだりする必要はありません。

あくまでも心理テスト(MBTIは違いますが)
及び心理学は、「ああそうなんだ」
受け止めるのが正解です。

MBTIがブームになること自体には、
ただのエンタメ(悪く言えばエセ科学)としか
思っていないので、「こんなのあるんだ~」
程度で思っていた。

だが、以前X(Twitter)でこんな投稿を
見かけたことから違和感を覚えた。

え?就活で聞くの??

あくまでも傾向にすぎないMBTIを聞くことに
よって、「この人はこんな人間なんだ」
レッテルを貼る行為に過ぎません。

それを企業が行っているので、
これがもし面接官との性格の不一致で
落とされたとなれば笑い話にもなりません。

心理学では、

「人間は何かに属しているという認識を持つと安心感を増す」

ということを言われますが、
それとは違うでしょう。

同じもしくは似たような人間が集まった
ところで、大きな変化は生まれません。

喧嘩するリスクはあるとはいえ、
違う考えを持つ人間が集まるからこそ知見が
広がったりするわけです。
(学校のクラス分けもこう言った
目的があって行われています)

こうした分類分けを過度に信じてしまう
ことは、人間自体の成長が止めることに
なるわけです。

居酒屋で飲んでいるときに盛り上がる話の
ネタにするのであれば構いませんが、
この統計的に見ても終わっているエセ科学で
あるMBTIを人の人生がかかった就活などで
用いるのは勘弁していただきたい。

もし、就活などで性格検査(適性検査といった
方がいいが)を行うのであれば、
Y-G性格検査など公的にも認められている
検査を行うことを推奨したい。

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