見出し画像

AS SOON AS –1/3〜1/9–


3日

 冬季休暇最終日。友人とIKEAへ。久しぶりのIKEA、こんなに安くてええの?って商品がいっぱいあって逆に心配になる。そして結局一番テンションが上がるのは倉庫。天井なんて高ければ高い方がいいんだから。その後友人が働く西宮ガーデンズでニットを買うなど。みんなが休んでいる時に働いている人は、みんなが働いてる時に働いてる人より評価されるべきだと思う。


4日

 仕事始め。良い感じに仕事の依頼が来たので、脳が休まずにすんだ。帰って大好きな映画、パーム・スプリングスを見直してみた。なんてキュートな作品なんだろうと思った。繰り返しの毎日に満足してちゃ、ロマンスなんてやってこないよ。



5日

 パーム・スプリングを見返した影響もあって“LOVE アンディ・サムバーグ”モードに突入。ずっと見たかったブルックリン99を見始める。ドラマと言うよりコメディ番組だった。いかにもアメリカらしい、いわゆる“シットコム”的なノリが愉快。心に響くテーマ性みたいなのは皆無だけれど、溢れるユーモアに身を委ねるのもまた一興。気に入った。



6日

 人生の一本「スーパーバッド 童貞ウォーズ」を見に新宿へ。映画一本の為に往復3万弱をかけるなんて、普通の人の感覚では“どうかしてるぜ”なのかもしれないが、俺のようなオタクにとって“後追いで見た名作を劇場で見られる”という体験は何よりも尊い“ヒーハー!”案件なのだ。
 東京につき、まずはパルコへ。シネマスコーレという映画館で限定のタランティーノTシャツを購入。お目当てのTシャツはsold outしていて、江戸の洗礼を浴びる。その後、憧れ続けていたマンハッタン・レコードへ。我が心に宿りしヘッズ心が全開。何よりも名店なのに“買い回りしやすい”のが素敵。ファーサイドの12インチなどを購入。マーチがどれも可愛すぎ、かつ、良心的な価格設定で、闇バイトでもして買い占めてやろうかと思った。そしてシネマート新宿へと移動し、この日の本丸、スーパーバッドを鑑賞。もう言うことはない。アンフィールドでプレミアリーグを初観戦した時のような感動(行ったことないけれど)。その後、原宿にできたローリング・ストーンズのショップに行ったのだけれど、まさか!と思ったが「ずっと真夜中でいいのに」のポップアップショップへとメタモルフォーゼされていた。「ずっとストーンズでいいのに」…。うなだれながら、宿に戻るも、オートロックがイカれており、怖くなってなかなか寝付けず、夜通し西村賢太の小説を読んでいた。気づけば、朝。


7日

 東京カルチャー紀行、2日目。まず六本木へと移動し「キースヘリング展」へ。誰もが一度は作品を目にしたことのある近代ポップアートの代表戦士だが、根底にはHIVへの警鐘など社会への強い怒りがあったことを知る。それをあれだけポップなタッチで表現するのが粋だなぁ。と思った。しかし、グッズの価格設定はふざけている。ステッカー1枚600円だなんて聞いたことないぜ。その後、気になっていた荻窪の本屋「TITLE」で内田百閒のエッセイを買い、幡ヶ谷の「エラレコード」でXTCのLPを買った。やはりカルチャーが生活の軸となっている自分にとって、東京は魅力的に映る。ただ、大阪レベルが俺の身の丈には合っている気もする。そんなことを考えながら、新幹線に揺られ、帰阪。


8日

 成人の日。「笑いのカイブツ」と「エクスペンダブルス4」を二本立てで見る。前者は一端のハガキ職人である自分にとって、大刺さりする破滅的な映画で、ちゃんと泣いてしまった。ツチヤが放った「お前、宇宙一しょうもないぞ」のセリフが忘れられない。後者は今季ワースト確定。


9日

 無事、新居の審査がおりたと連絡が入り、本格的に引っ越しの準備を進める。tiny disk concertの部屋みたいにしたいという妄想だけが膨らむ。持ってるモノの量や質を考えるとそれなりに近づけることは出来そうだけれど、肝心のセンスがないのでたぶん、無理。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?