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【コエスキ補足#1】楽譜とボーカルの関連性

こんにちはー!シンガーソングライターでボイストレーナーの
左京めぐみです!🦊


YouTube番組コエスキ!動画をクリック

今回は
「ボーカルさんにも楽譜と仲良くなってほしい」
「楽譜を便利に使って行こう」
というお話をしていきますー
前にバンドで演奏のサポートしてくれた人がね
「楽譜ってラブレターなんですよ」って話をしてくれた。
そう、楽譜はラブの塊なのです!

◆楽譜が読めません?いや読まんでいい

楽譜って
「変な記号いっぱいあるし…」
「ドレミ読めないし…」
「えーめんどくさい…」
ってなりがちですが、ちょっと待ってー
楽譜って「楔形文字」とか「漢文」とかとごっちゃにしてません?!
いやわたしも漢文のレ点とか一二点とかバグるくらい苦手だったから気持ちはわかる!が!
前述した通り楽譜はラブレターなのね。
作曲者が「我が子への愛」
共演者へ「一緒に演奏してほしいな」
ってラブをふんだんに詰め込んで書き上げてるもんなの!
そのラブを是非とも紐解いて解釈してあげましょー!

と、御託は置いておいて。

難しく考えない。まずはその楽譜、
「地図だと思えば見易くない?」
ってところからお話します!

みんな目的地へ行くのに地図を使うと思います。
楽譜は地図のように、そう、絵のように見る!
まずはここからスタートです◎
そう、まずは楽譜をぬるっと全体見てみましょう。


さきょ手書きの楽譜

はい。汚い手書きのが出てきましたよ
(著作権あるんでね楽譜もね!)
わかる!わかるとも!
ここで
「いいやぁぁあ!黒いーー!汚いーー!読めないーー!」
ってなるの。わかるよ。わかるけど落ち着いてくれ。
汚いのは悪かったとも。(著作権問題で丁度いいサンプルがこれなんだよ!)
しかしここで思い出して。楽譜は地図である。

そう、暗号ではない。

すーはーすーはー。はいお疲れ様です。

これね、↓ 俗に言う白玉(だんごではない)と呼ばれる、二分音符全音符、
白いやつです。

二分音符

こういうの出てきたら伸ばせばいいんです。はい。
白玉というだけあって白いですね。


八分音符と十六分音符

こんなギャっと詰まった音が出てきたら詰めて歌えばいいんです。
四分音符より細かくなるとみんな黒丸になってるので余計詰まって見えますね。
ほんで。


下から上に上がっとる

こう音符が動いてたら低音から高音行けばいいんです。
楽勝じゃね?

そしてこれが一番大事。
楽譜読みながら音源聴いてみ?
です。
「ほんとにその通りに動いてる」から。

◆翻弄されるくらいならドレミ読まんでいい(※ボーカルに限る

読めるに越したことはない。これは大前提。

ただ、一個ずつ読む必要はないけれど、
人と演奏するとか、ちょっと難しい曲をやるとき、
普通のサビとラスサビがなんかニュアンス違う!とか、
そんなときにはたとえ読めなくても!
「楽譜を見る」と覚える、というか理解するのが格段に早いです。

この歌詞の時「メロディが上がっている」という「認知」
サビとラスサビを見比べて「なんか違う」という「認知」
まずはそのヒントを楽譜から洗い出しましょう。
間違い探しをするのです。
地図の例でいくと

「目的地付近にファミマがあるはずなのにローソンしか見当たらない」

なら

「一筋間違えてるかも知れない」

というふうに、
「リズムが合わない」なら
「あ、これ伸ばしてると思ってたけど、二分音符じゃない!黒い丸だ!」
とか。
音符を一粒ずつ読む必要ないんです。
ビジュアルから「読み取ればいい」んです。

◆隣の音よりどうなってるか

もう少し細かく見てみましょう。
ざっくりみて「上がってる下がってる、長い、短い」はこれでわかると思いますが

隣の音との関係性を読み取ってみましょう。


お隣ばかり

こちらのように「お隣同士」にいらっしゃる、即ち
これは「レミファ」って一個ずつ上がってるだけです。
便宜上レミファいいましたが別にそんなんわからんでいいです。
一個ずつ上がってるだけです。

なんかめっちゃ下がって、なんか上がってる

ファからソ、ほんでまたファに戻ってます。
オクターブほど下がってまた上がってます。
それだけ」です。

◆休符は句読点


なんかおる

さっきの画像ですが、一旦降りてからなんかいますね。
これ休符です。八分休符さんです。
吃音みたいですね。
「ッ」似てます似てます。
てなわけで「ッ」してください。
四分休符はなんかヒジキとかムダ毛みたいなんがいてます。

ムダ毛呼ばわりされた四分休符さん


「ほいっ」って思って休んでください。
ブラック企業にお勤めの日本人の皆さんは
「休むのがどうも下手」
ムダ毛が生えてたら休む作業も必要ですし
「ッ」はちゃんと音を切らないとカタコト日本語になります。
ちゃんと息吸ったり言葉止めたりしましょう。

◆読めなくても、こんなもんでいい

またゆっくり楽譜の読み方なども理論の方でアップしていくつもりですが、
「楽譜を読む」って「まずはここ」です。
音大時代、教授が
楽譜はただの記録媒体だ」と言ってました。
なので「記憶さえできるのであれば楽譜なんていりません
本当にきちんと歌えるのであれば、記憶にある曲ならば、歌う分にはいりません。
(楽器の演奏になるとコードや役割分担があるので読めたほうがそりゃよろしい)
ただ最初にお伝えした通り
「楽譜はラブレター」であり「楽譜が全て」と
音大時代ゲスト講師のキダタロー氏が講義してくれました。
どちらも正解なのです。
楽譜を書けると「伝えられる
楽譜が読めると「受け取れる
ちょっと難しい曲にチャレンジしてみようかな、
というときに、
一度「楽譜の世界」に触れてみるのも面白いかも知れません。

難しい曲ほど愛が複雑に詰まってます。
歌詞の思い入れで、言葉をカットしたくない、とか
ここに緊迫感が欲しくてリズムを詰めてるとか…
こだわりが沢山詰まってるんですね。
好きな曲のラブは受け取りたいじゃん?
余すところなく!

◆おわりに


作曲者のラブレター楽譜!
実は沢山ラブが詰まってるんですが、まずは道筋として、
地図としての読み方の触りを解説してみました。
YouTubeと合わせてご覧くだされば幸いです!

最後まで読んでくれてありがとー!ばいばーい!

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