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気持ちの推移〜乳がん備忘録③

ここまでの気持ちの推移と各先生の見解。

2/2(水)G病院健診センター(乳腺分泌外科医師見解)

この日初めて左胸のしこりの存在を知る。自覚症状全くなしだった。
マンモグラフィの画像に映し出されたしこりが拡大されていたので、部屋に入るなり驚いた。触診も探しづらいような小さいもので、左乳頭より少し上を自分で触ってみても確認できたようなできないような…そのぐらい小さい。

先生は石灰化したものだと思うけど、悪性の可能性がないとも言えないと悩んでいた。後ほど判断して「お手紙を書く」としきりに何度も言っていた。「もしもの場合は外来にかかって下さい、その時にMRIを撮りましょう」と言われたけど、一か月もかかる結果を待ってはいられなかった(夫が)。
この時点で私は待つつもりでいた。大半の人がそんなものだろうと思う。「私に限って」と自信があるのだ。正常性バイアスが働くと言う事実を身をもって経験した。

2/4(金)Vクリニック(乳がんの健診、診断と治療を専門)院長見解

健診から帰ってきたその日にはもうこのクリニックを探し当て、夜には予約を取った。
隣の街には大学の附属病院やら何やらと大きい病院が乱立していて「身体のことを考えるとここから離れられない」と夫婦でよく話をしていたもんだ。

事前に健診を受けていた場合、その画像などを持参して…とHPには書いてあったのだけど、日数がかかりそうなので健診のマンモグラフィで見つかった事実は伏せ、自分でしこりを見つけて不安に思って診察にきましたと伝える。
「こんな小さいものよく見つけたね」と突っ込まれるんじゃないかとちょっとドキドキしたけど。
エコーの途中でしこり部分で手が止まったあとは丹念に入念にゆっくりと、機械を操作しているのがわかったので、間違いなかったよねと安堵。「安堵」と言うのも変だけど。

エコーの前に、マンモグラフィーを上下・左右と撮影。エラストグラフィと言うエコーで丹念に入念に、最初は助手さんが、次に先生が、じっくりと見る。長い時間が流れ緊張の私は爆睡する笑
余計な独り言など一切言わない先生。「先生」らしい「先生」。きっと大邸宅の他にも駅近のマンションを投資用に買っておくか…みたいな生活なのかしらとか妄想を張り巡らしている頃に、「どうしますか、…細胞診に出してみま…」と問われたので被せるように「お願いします」と私。「そうですね、まだ間に合う。とりましょう」との流れ。

麻酔無しでもできるらしいけれど、私は麻酔をお願いしたら、この麻酔が痛かった。

2/15(火)Vクリニック結果

細胞診の結果。「悪性の疑いあり。」と書き込まれたカルテを覗き込む事になる。3.4mmのしこりを拡大したものから実物大まで調整して画像を見せてもらう。「悪性」とは言うけれど、決して「がん」とは言わないのですね。
次回、詳しく調べるために組織検査の流れ。針生検と超音波誘導下吸引式組織生検(VAB)をどちらにするか説明途中に先生悩んで「VBA」に丸をつける。副作用で肺に刺さって出血を起こした場合肺気胸などを起こす事があるので、当日は付添同行をお願いされる。
もしも確定(がん)だったら、これからの治療方法としては部分切除と放射線…の説明を受けているときに、素人検索で申し訳ないが「凍結療法」や「内視鏡手術」も考えている事を切り出すと、先生の口から「凍結療法」で有名な千葉の病院の名前が出る。その時には紹介状を書いてくれると確約できた。
とは言え、まだ何もわかっていないので採血で別室に移された時に夫にLINEで報告すると、夫、どこをどう運転してクリニックに辿りついたかまるで覚えてないほど動揺したとのこと。ごめんなさい。心配かけてるね。

まとめると、私自身はまだ他人事で半信半疑。

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