埼玉県営プールの水着撮影会中止騒動を考える 5 ~差別感情が露骨な野間易通さん~
野間易通さんという人
平成25年2月にレイシストをしばき隊を立ち上げて、その年の10月、早々に解散し、C.R.A.C.という組織に改編して、その後はYouTuberやC.R.A.C.のグッズの販売業を営んている野間易通さんという方がいらっしゃいます。この野間易通さんは、ツイッターで誹謗中傷を繰り返すことが多く、凍結したアカウントは「@kdxn」「@cracjp」「@NoHateTV」で、ツイッターでの名誉毀損が理由で提訴された民事訴訟では2連敗を喫しています。青林堂が出版した井上太郎著「日本のために」での表現が名誉毀損にあたるとして提訴した民事訴訟では勝訴的和解となったようですが、その和解金の一部は非常に残念なことになっているようです。
この野間易通さんが埼玉県営プールの水着撮影会中止騒動にいっちょ噛みしてきたようですが、相変わらず民事訴訟に負け続けているにもかかわらず懲りていないという印象です。
なぜか「食べログ」の当該店舗のページのページアドレスをリンクさせていますが、野間易通さんは、この店舗の口コミを荒らせとでも言いたいのでしょうか。正直な話、野間易通さんは一度とことん痛い目にあった方が世のため人のためだと私は個人的に思っています。
卑怯な立ち振る舞いの野間易通さん
野間易通さんが痛い目にあった方がよいと私が思う理由の一つは、その卑怯な立ち振る舞いです。弁当を受注していた飲食店に対し、「食べログ」のページアドレスを示して、「社会的評価」などと述べているのは、野間易通さんのツイートを見た者がその店舗の口コミで低評価をつけることを期待してのことなのではないかと思っています。そうだとすれば、野間易通さんは、自らは手を汚すことなく、人に食べログの評価の「荒らし」やらせようとしているということになります。野間易通さんは元々「とんぷくん」というハンドルネームで辛淑玉さんを誹謗中傷する投稿をなしたりする掲示板荒らしであったのですから、口コミ荒らしをやりたいのならご自身でやればよいと思うのですが、書く内容によっては誹謗中傷や業務妨害として民事や刑事で責任追及されるおそれもあるから他人にやらせようという意識でもあるのでしょうか。私は、野間易通さんの姿勢に、「東村山市議が創価学会に謀殺された」というデマを流布していわゆる「行動する保守」の仲間たちを民事訴訟の被告という立場に追い込み、ご自身は賠償金の支払いを命ぜられた仲間に金銭的な支援を行うことなく醜く逃げた瀬戸弘幸さんと重なります。
その野間易通さんは、大阪市北区堂山町傷害被疑事件と茅ヶ崎市民文化会館暴行被疑事件で有罪が確定して、ご自身が人生の全てを注ぎ込んだと言ってもよい宅地建物取引業の経営から離れなければならなくなった伊藤大介さんを「うちの若い者」扱いしていますが、野間易通さんの基準で言えば、すべてを投げうって反差別運動のために尽くしたと言ってよい伊藤大介さんに対して、ご自身は矢面に立っていたとは言えないのに、安易に子分扱いする発言をなすのは非常に失礼な物言いだと思います。野間易通さんが対峙した人物は、ビビりであることが明らかな神鷲皇國会の清水勇祐さんや高齢者の瀬戸弘幸さんなど反撃することがないであろう人物ばかりで、街頭宣伝活動に出かけようとした川東大了さんを自宅そばで待ち構えた時は一人対多数で川東大了さんを取り囲んだらしいという噂を聞いています。いずれにしても伊藤大介さんが対峙した荒巻靖彦さんなどと比較すれば野間易通さんが対峙した人物は安牌といってよい人物でしかありません。
また、野間易通さんなど反差別界隈の幹部の発言を間に受けて過激な言動をなすことによって、職や金銭的に大きなダメージを負った人物は数多くいらっしゃいますが、野間易通さんがそのような方に金銭的な支援を行ったり、直接会って謝罪したなどという話はまったく流れてきません。このあたりも自らの発言によって裁判地獄に陥ったいわゆる「行動する保守」の仲間の苦境に対し、素知らぬ顔をしていると言ってよい瀬戸弘幸さんと重なります。
野間易通さんの差別意識
さらに、見逃すことができない点は野間易通さんの差別意識です。私は水着撮影会に何の問題もないと思っていますが、ご自身の価値観などで水着撮影会を苦々しく思っている方もいらっしゃるでしょう。野間易通さんがそのような価値観で水着撮影会を批判すること、そのことには全く問題がありません。しかしながら、野間易通さんは水着撮影会の主催者から仕出し弁当の注文を受けた飲食店まで、水着撮影会を主催した企業などと同視して批判するばかりでなく、「社会的評価」(笑)を低下させようとしているのか、ツイートを見た者が食べログの口コミを荒らすように誘導するかのように該当店舗の食べログのページアドレスをリンクさせているのです。
野間易通さんのこの意識は、水着撮影会に関わった者は水着撮影会の主催者と同じという穢れの思想に囚われたものであると言えますが、この穢れの思想は日本の食文化の中で個人専用の食器や箸などを用いることに繋がって、芸術的な様々な食器や箸などを生むことになっていますが暗の面として部落差別を現代まで残すことになりました。部落差別は、江戸時代の身分制度から生まれたものですが、その差別が現在に至るまで残ってしまった原因に穢れの思想がありました。被差別部落に住む者は、かつての身分差別から皮革業や屠畜など動物の死に関わる仕事を営むことが多く、死に関わる仕事をしているとして江戸時代の身分制度から生まれた部落差別が残ることになりました。この穢れの思想の厄介な点は、穢れたとされる者に接すると同様に穢れるとされることです。これが被差別部落の者の婚姻に深刻な影響を及ぼしました。「ブラクと結婚したらブラク」と差別されることになるからです。
この穢れの思想は歴史や現代の日本社会でも大きな影響を及ぼしています。平安時代に朝廷の正規軍が存在せず、北面の武士などいう非正規の軍事組織が存在したのは、穢れの思想によって人の死に関わる武士から距離を置こうとしたものであると言えますし、現在の日本で左翼の教諭が親が自衛隊の子息に対して誹謗中傷していたなどという不祥事が発生したニュースを聞くことがありますが、これも国防により人の死に関わる自衛隊員という存在と穢れの思想が深く関わっていると思います。更に言えば、非現実的な非武装中立を唱える護憲勢力の意識の根底にも穢れの思想があるのではないかとも思っています。
野間易通さんの発言に戻りましょう。飲食店のでは、いつ、どこに弁当を何食届けて欲しいという形で注文が来ます。その弁当をどのようなイベントで使うかを注文者が説明する必要はありませんし、飲食店が聞く必要もありません。その店舗も弁当のキャンセルの電話を受けた際に注文主からキャンセルの経緯を聞き、理不尽であるとしてツイートしたのでしょう。雑誌の副編集長まで務めた野間易通さんがそのようなことをご存知でないはずがありませんから、知っていて食べログの口コミ荒らしをそそのかすような発言をなしているものと思います。その原因には水着撮影会のような不埒なイベントに関わる者はすべて不埒な者として批判すべきという穢れの思想が根底にあるものと考えるのが自然だと思います。この野間易通さんの発言がどれほど差別的であるかを考えるには「犯罪者の家族は犯罪者」「犯罪者の弁護をする弁護士は犯罪者」などという理不尽な例を挙げれば明らかでしょう。