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週刊文春というこの国の害悪5 ~記者の質が悪すぎる週刊文春編集部~

「噂の眞相」というこの国の害悪そのものであった雑誌

 かつて、「噂の眞相」という雑誌がありました。この雑誌の取材のやり方については、小林よしのりさんの秘書を記事にした際の状況が「ゴーマニズム宣言」に掲載されています。リモコンカメラなどというハイテク機器を用いるわけでもなく、エンジンをかけて空調を効かせたワゴン車の中で寝そべって「取材」としている噂の眞相記者と思われる者の稚拙な「取材」が生々しく描かれていました。
 その噂の眞相は、ヘイトスピーチをなしたり差別を助長させたりする雑誌としても有名でした。雑誌の一行記事で芸能人の氏名を挙げて「何々に在日説」などと不確かなものを掲載することによって無意味に人権を侵害し続けていました。
 そう言いながら噂の眞相は「反体制」を掲げているのです。ヘイトスピーチや差別を助長させながら反体制を唱えるというのは噴飯物だと思うのですが、反体制という包装紙に安心して当時の自称知識人は自らの覗き見趣味を満足させていたのです。その噂の眞相は当然のように潰れるのですが、潰れる前から噂の眞相の記者を多く受け入れていたのが週刊文春で、私が厳しく批判した西岡研介さんも噂の眞相出身の記者でした。

取材力不足を人権侵害で誤魔化す週刊文春

 今回の木原誠二元官房副長官のシリーズ記事は、「違法風俗」を利用したという不思議な記事が着地点となりました。しかも、木原誠二元官房副長官が利用したという決定的な写真がないままの記事です。ここで大きな疑念が生まれます。木原誠二元官房副長官を追及する記事が弱いから、木原誠二元官房副長官の妻という一般人を標的にして、しかも事件に関与していないことが分かっているにもかかわらず、木原誠二元官房副長官の圧力によって刑事罰や強制捜査を免れたりしたような印象を与える記事を書き殴り、再捜査担当者の氏名を明らかにしながら守秘義務違反が疑われる内容を記者会見させたのではないかという疑念です。つまり、記事の弱さを人権侵害で誤魔化すという噂の眞相から続く「伝統芸能」ともいえる編集部の空気をそのまま表に出したのが木原誠二元官房副長官の一連の記事なのではないでしょうか。