枝野幸男立憲民主党代表は代表として不適格である

東京都知事選挙投票日の不思議なツイート

 東京都知事選挙が執行された7月5日、立憲民主党代表枝野幸男さん、立憲民主党の公式アカウントなどでハッシュタグ「#宇都宮」を含んだツイートが繰り返されるという不思議な現象が発生しました。
 このハッシュタグは、公職選挙法上選挙運動が禁じられる投票日の午前0時を過ぎた段階で私が知る限りでは7月5日午前0時38分に「anyagaid@フェミニストになりたい」を名乗るアカウントが最初に用い、0時40分にに菅野完さんとともに新大久保での反差別カウンターにも携わっていた「や(ま)ブ)し」を名乗るアカウントがツイートし、その引用リツイートの引用リツイートの形で枝野幸男代表が用いる形になっています。その不自然なツイートは公職選挙法の規制をくぐり抜けながら東京都知事候補宇都宮健児さんを印象づけようとしているのは見え見えで、野党第一党の代表であるにもかかわらず、小さいことを熱心にやっているものだと呆れたものです。


公党のトップとしてなすべき情報発信のあり方

 この日の枝野幸男代表のツイートは次のとおりでした。




 ハッシュタグを用いた公職選挙法の脱法行為とも思われるのツイートの他には、立憲民主党は災害対策に取り組んでいるという具体性のないアピールと東京都知事選挙の結果に対するツイートで、まさに災害に直面している被災地や被災者に対するお見舞いや励ましもなければ、適切な提言もありません。公職選挙法で選挙運動ができないということから、立憲民主党が国民に寄り添う政党であることを示して支援する宇都宮健児さんの得票に結びつけるのが本来の姿ですが、そのような「王道」を歩んで与党を目指すという姿勢はまったく見られないと言えるでしょう。

安倍晋三総理大臣に反論の機会を与える愚行

 更に大きな問題があります。次の国会が開けば立憲民主党の議員が政府与党に対してなす質問の多くを河井克行元法務大臣と河井案里参議院議員の公職選挙法違反への批判に費やすわけですが、このハッシュタグを用いたツイートは安倍晋三総理大臣にとってはまたとない反論の材料となるという点です。それとも、安倍晋三総理大臣の反論を「ご飯論法」だと更に批判するために公職選挙法の脱法行為とも言える行為をなしたのでしょうか。野党第一党である立憲民主党の代表という地位は枝野幸男代表にとって家賃が高かったと言ってもよいかもしれません。