日本第一党最高顧問瀬戸弘幸さんの怪しい商売は何処へ

瀬戸弘幸さんの経歴を再確認する

 維新政党・新風元副代表で現在は日本第一党最高顧問の瀬戸弘幸さんですが、元々は「政経東北」で山本弘幸名義で寄稿したジャーナリストでした。その後に月刊誌「スポーツ・アイ」を刊行する株式会社スポーツ・アイの代表取締役、警備機材を販売する株式会社ケイバン代表取締役、株式会社福島自治新聞社の代表取締役を歴任しています。ただ、株式会社スポーツ・アイについては、破産宣告の後費用不足による破産廃止決定がなされ、株式会社ケイバンについては、商号と目的を変更して経営コンサルタントを行う株式会社福島自治企画となり代表取締役を退任、株式会社福島自治新聞社については、一定期間役員変更登記がなされていなかったことで解散したものとみなされ、その後に株主総会の決議で会社継続が決まったものの再び解散することとなっています。

そして東日本大震災補償ビジネスへ

 その瀬戸弘幸さんは維新政党・新風副代表を退任した後、東日本大震災によって発生した福島第一原子力発電所事故による放射能の除染などの業務に関わるようになり、自身が管理するブログ「せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』」で除染に携わる者を募集していたこともありました。そのような瀬戸弘幸さんが作成したと思われるビラを入手しました。
 そのビラは、連絡先として瀬戸弘幸さんが記載されており、原子力発電所の事故により被害を受けた被災者に宛てるものとなっています。問題はその内容です。
 ビラでは被災者が東京電力に被害の補償を求める際、瀬戸弘幸さんらがコーディネートして弁護士に繋ぎ、被災者が弁護士を依頼して補償金を受け取るという説明が図を用いてなされています。
 不思議なのはその部分です。弁護士に得手不得手があるのは当然ですが、そのコーディネートをわざわざ人を介してなす必要があるのでしょうか。しかも、瀬戸弘幸さんは自らが被告として提訴された民事訴訟においても、その準備書面にある人物の癖の強い表現が見られたものの、弁護士に依頼せずに本人訴訟の形で対応するものが多く、決して多くの弁護士との人脈があるとは言えないのです。このビラの内容が事実なら、そのような瀬戸弘幸さんがどのような働きをして被災者と弁護士をつなぐのでしょうか。
 その後、瀬戸弘幸さんは素人がうかつに手を突っ込むことが難しい関西生コン関連に軸足を置きましたので、東日本大震災の補償ビジネスは頓挫したのかもしれません。しかしながら、政党要件を満たしてはいないものの政党の最高顧問という重職にある身としてはちゃんとした説明が求められることは言うまでもないでしょう。