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「ゆうまぐれ」・めろうさん

歌詞統一祭2023冬 参加曲です。 「歌詞統一祭」とは、同じ歌詞にいろんな曲をつけていこう、という企画です。 この曲は、cataclecoさん(@CataclecoT)の作った歌詞にメロディをつけて、AIボーカリスト めろうさん に歌ってもらったものです。

少し裏話などを。

5年ほど前はiPadで初音ミクさんに歌ってもらっていました。存在感はばつぐん、よく通る声、当時のiPadで使えるボーカロイドの中ではやはり群を抜いていました。

でも…とにかく調声が大変。きれいに発音させるために山のようなパラメータをバランスさせるので、一曲作るのに6時間くらいかかってしまう…。

深夜の2時間DTMを始めてからは、(時間がないこともあって)インスト曲をメインに作っていました。

3年くらいたったころ、そろそろ歌ものも作りたくなってきました。そこで知ったのが、NEUTRINOというAI歌声シンセサイザー。Macでも動き、なんといっても無料。AIきりたんなど色々な歌声があるのですが、いくつか曲作りしているうちに、けっきょく標準で付属している歌声の めろう(Merrow)さんが一番気に入りました。

自分の曲は、どちらかというとしっとり系、昭和でいえばニューミュージック、洋楽ならブリティッシュ・プログレッシブ・ロックの女声・中性ものがルーツです。めろうさんの柔らかく通る、しかも芯のある歌声は、昔から喉から手が出るほど欲しかった「自曲ジャンルをうまく歌ってくれる女声ボーカル」です。

めろうさんのベストな声域は、ハ長調で下のラ~上のレくらいまで、だいたい1オクターブ半。その範囲でメロディがうまく合うような調を選びます。(苦しそうな場合は移調)

メロディに歌詞を付けて、NEUTRINOで歌声を生成、DAWに取り込んだら、オケに合わせて歌いだすめろうさん。最初からびっくりするほど曲の雰囲気にはまる。無調声でも問題なし。歌詞に合わせて、多少のボリューム強弱をつけると、とても表情が豊かになります。

iZotope Neutron のプリセット Smooth Tube VocalLogicを挿み、付属のリバーブSpace Desginerは控えめにかける。

盛り上がる「唄うのなら夕月夜」からの部分は、思うところあって発表直前に半音上げ転調。なぜか、めろうさんも感極まったような歌い方をしてくれて、とてもドラマティックになりました。

オケを少し調整して出しました。ツイッター上では、めろうさんの歌声が良かったというコメントをたくさんいただきました。よかったあああ!

長文お読みいただき、どうもありがとうございました。

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