Seagate 2.5インチSSD 1TBを導入
以前からずーっとずーっと気になっていた1TBクラスのSSD、ようやく価格変動も落ち着いてきた様子だったので、激突してみる事にしました。今回選択したのはSeagate製SATA接続の「BarraCuda 120」シリーズに属するモデルです。
ざっくりとではありますが、レビューをお届け。
Seagateといえば……という事で実は避け気味だったSeagate製品
Seagateといえば、言わずと知れたHDDメーカーの代表格。Western Digital(WD)、東芝など、そもそもHDDを製造販売する大本のメーカーが吸収合併等で数を減らす中、この3社は根強く残っており、単純な「人気」のみならず、一定のファン層もついており、「ストレージは確実にここのを使う」といった方もそこそこいるのでは無いかな、と思います。かくいう私も基本的に東芝大好き人間なので、ストレージ周りはHDDやSSD、USBメモリに至るまでメインとしては東芝なのですが、そう極端に締め付けて選択しているという事もなく、ことHDDに関しては所有・使用中の個体についてはWD製のほうが圧倒的に多いです。メインマシンのデータストレージ、及びNASサーバの内部HDDでは「青ドライブ」と呼ばれるWD BlueラインのHDDを使用しており、NAS内では東芝2TB(2台)とWD4TB(2台)が混在している状態。こちらはお値段というよりは各々の性能的な部分から選択した所もあって、東芝の同価格帯が7200rpm製品の多い中、WD青では5600rpm製品がメインという事もあり、低回転で低発熱を狙った結果としてこんな感じになりました。
一方、SeagateのHDDはというと、一応使ってはいるのですが、能動的に購入したものではない(中古で導入したPCに入っていた等)もので、若干避け気味ですらありました。というのも、かつてSeagate製HDD製品で何度かに渡って「致命的かつ突発的な故障を起こし、再起不能になる」というケースがあった為で、コントローラボードだったり、内部のシークアームだったりと、「HDDを製造販売するメーカー」の製品としてはかなり致命的だった、という事がありました。ちなみに当該トラブルについてはもう5年も10年も前の話で、現在は品質も安定した上で、WDのように用途向けに複数のラインナップを用意し、連続駆動状態になるNASでの使用にも耐えるような品質の製品が出ているようです。
こちらはWDで言うところの「青」と同じ用途で使われるバリエーションですが、「Seagateと言えばBarraCuda」という第一印象をお持ちの方も結構いるんじゃないかなと思います。かくいう私もそういうクチ。
SSDでの導入としては初めてのSeagate製品
そんなワケで、Seagate製品を導入するタイミングも雰囲気も正直あまり無かったのですが、いつもお世話になっているドスパラさんの特売にSeagate製1TBが外付けケース付きで税込み12,000円くらいで登場、ケースがついているか否かはともかくとして、実はお値段的にはWD青のSSDも割と似たような価格帯で出ていたりしました。順当に行くならWDかなぁと思いつつ、しばらく手を出していなかっただけにやっぱり気になってしまうSeagate製品。店員の方のオススメもあり、チャレンジしてみる事にしました。会員登録での割引等々もあり、結局はケース込みで11,500円くらい、ケース代を差っ引くと10,000円ちょっとというお値段になりました。1TBなので、GB単価は10~10.5円程度(1TB=1,000GB計算)。HDDは既にGB単価0.5円というレベルまで下がっていますが、出回りだした時期とSSD特有の部分を考えると、つくづく「安くなったなぁ」と思ってしまいます。しかもこれがバルクではなく、箱入りのリテール品でのお値段。スマートフォンやタブレット端末への供給量が多くなりすぎて、そもそもSSDとして販売出来るほど割当が出来ないと言われていたNANDメモリですが、ひとまず大幅な値下がり傾向は緩やかに緩和されたものの、時代や技術の流れとともに確実に低価格帯になってきました。嬉しい限りです。
価格帯に見合わぬ「堅実」な作り
というわけで買ってまいりましたSeagate製SSD。実は私、 #ドスパラアンバサダー の認定を受けていたりするので、それらしくレビューとかやっとかないとなんかもったいないじゃないかってことで。
(パッケージとSSD本体)
パッケージは先の通り箱入りのリテール品で、中身はブリスターのトレイと保証規約の書面、SSD本体のみとシンプルな内容。SSD自体は静電気防止の袋にパッキングされた状態でブリスターに固定されていました。箱自体もそんなにド派手なサイズではなくごく一般的、必要最小限のサイズ。他社製品で最近付属される事の多くなった「データ移行ソフトのライセンス」も特に含まれておらず、内容物から販売スタイルに至るまでシンプルに纏められています。データ移行ソフトに関しては元々使い続けているもの一本あれば困らないので、ライセンス費用がいくらかかっているかはともかく、余計なコストを抑えてくれている、と判断が出来ると言えば出来るかもしれません。
続いて、SSD本体の写真を何枚か。
(本体表面)
(本体背面、仕様表ラベル部)
(筐体は見た限りネジ止めナシのはめ込み組み立て)
筐体自体はザラザラとした梨地仕上げになっており、触れた限り、また実稼働後の表面温度などから、金属製の筐体を使用しているようです。安価なSSDでは樹脂製の筐体を使用しているケースも多く、放熱面が重要になるSSDとしては金属筐体のほうが有利。価格に見合わず、このあたりはしっかりしているようです。また、表面にはシンプルながら黒地に緑で製品ロゴマークもプリントされており、「魅せる系PC」でSSDを露出設置する際にもちょっとしたワンポイントになります。なお、LEDで光るようなギミックはなく、質実剛健としたイメージ。このあたりでちょっとSeagate製品への印象がいい方向に変わってきました。
さて、一方で仕様上のデータシートに掲載が無かった「使用されているコントローラとNANDメモリのメーカー」ですが、コントローラは全く不明ながら、NANDメモリについては3D TLCとされています。最近ではQLCメモリで価格を抑えつつ大容量を実現している製品も増えていますが、耐久性の面ではQLCよりもTLCが有利(さらに言えばTLC<MLC<SLC)である為、そのTLCを積層(3D)する事である程度の耐久性を確保しつつ、容量を増やしている製品も需要があり、QLCへ完全移行ではなく、それぞれのセル仕様が用途ごとに並行して製造販売されているのが現状です。
(「SSD-Z」でのデータ取得図)
SSDの各種データを読み取るツールである「SSD-Z」を使用してチェックをしてみましたが、画面上部にn/a(識別不能)の表記が多く見られました。コントローラとNANDは非公開なので良いとして、LaunchDateやTechnology、Cellsの欄もn/aとなっているのは、ツール側の対応が完全になされていない、という理由もありそうです。製品としてはデータシートに「3D TLC」が明確に謳われている為、少なくともCells欄は出てもおかしくないのになぁとは思いました。
さて、このあたりは本製品に限らず「自社でチップを製造していないメーカー製のSSD」にありがちなのですが、「ロット毎に使用するNANDチップやコントローラが変わる」というものがあり、おそらく本製品もそのようなものになっていると思われます。分解画像等も見てみたのですが、コントローラチップ、NANDとも各チップメーカーのロゴや型番記載が無いようでした。ただ、一説ではコントローラは「Phison製、もしくはそのカスタム品」、NANDチップは「東芝(現キオクシア)BiCS3の96層3D TLC」という情報もあり、仮にこの情報通りの構成だったとするならば、これまた堅実なアセンブリチョイスだなぁといった感じ。Phisonコントローラ、東芝BiCS3(BiCS4が最新として流通済み)はどちらも安定稼働と耐久性に定評があり、メインマシンのM.2 SSDとして使用しているCorsair製のSSDは東芝の64層BiCS3とPhison製コントローラ採用が明確に謳われている製品で、極めて安定して動作してくれています。
※実は東芝(現キオクシア)のNANDチップに関しては、WDとの提携が結ばれており、かつWDがそのような関係になった背景にはSanDiskを買収した、という経緯があります。つまるところ、BiCSシリーズを含め「キオクシア製」となっているものの他にも、WD製、及びSanDisk製SSDでも同様にBiCSシリーズが使用されているケースが極めて高い可能性があり、その点では「Seagate対キオクシア・WD連合」というライバル関係とも言えなくもなかったりします。
実使用前の初期試験
ストレージ系に関してはHDDだろうがSSDだろうがUSBメモリだろうが、必ず初期試験を行って動作チェックをする事をオススメします。その動作チェックに関しても、「データを移したあとで簡易検査をする」のではなく、購入してきて「初めてPCに繋いだ」状態からチェックをしない事には、確実な正常動作の確認が取れません。そんなわけで、一緒についてきたUSB接続の2.5インチケースの動作テストも兼ねて、いつもおなじみ「DataLifeguard Diagnostic」にてテストを行いました。
Windows用Data Lifeguard Diagnostic - WDC
皮肉にもWD製ツールではあるのですが、WD製品以外のデバイスでも使用可能で、短時間で終了する「QUICK TEST」とさらに詳細にチェックする「EXTENDED TEST」の2つが用意されています(その他、データ消去機能も搭載)。私はQUICK TESTで一段目のエラー確認を、さらにEXTENDED TESTでストレージ内全域をチェックし、異常値が出ない事を以て「正常動作品」と判断し、本格的な使用に移行させるようにしています。
こちらはツール側の対応、及び外付けケースのインターフェイス側の特性などの関係で、外付けケースでのテストが行えない場合があるのですが、後述する今回のケースでは問題なくテストが行える環境にありました。程よく2つのデバイスを同時チェック出来るという事で、そのままテスト実行。なお、テストを行うと内部データはもちろん、ファイルシステムも含め全てのデータが削除されます。テスト内容の観点からも、特にSSDではデータ復旧ツール等での復旧はほぼ不可能と思われるので、充分に注意をしてください。
今回のテスト結果は全て良好で、バッドセクタ等も検出されず、S.M.A.R.T.の値を見ても不安要素は見られなかった為、実使用環境へ移行しました。
データ移行・PC内組み込み
今回使用していたSSDは、ゲーム系のストレージとして使っていたもので、クリティカルなシステムファイルを持たないドライブでした。その為、Windows上でそのままコピーペーストでも問題ないかとは思ったのですが、念の為クローンツールを使用する事にしました。
有料のProfessional版も出ているのですが、使用したのはEaseUS Partition Masterのフリー版。クローンモードで移行させるとWindowsの再起動がかかり、Windows起動前のプロンプト画面でクローンが進行します。Windows起動中に各ドライブへ割り込み指示が入らない状態での操作の為、こちらのほうが安全。ただ、今回はいわゆる「データドライブ」のクローンであったので何も気にすることは無かったのですが、システムドライブ(いわゆるCドライブ、Windowsの入っているドライブ)のクローン時には色々と注意点が出てきます。今回はその点は割愛しますが、システムドライブ間でのドライブ交換の際には注意。
クローン完了後、正しくクローンされたかどうかを確認する方法としては、Windows上でドライブのプロパティを表示し、以下のポイントを確認します。
最低限赤矢印の2点が一致していれば、少なくともデータの欠損などは発生していないと判断できます。「ディスク上のサイズ」はファイルシステム(FAT32とかNTFSとかexFATとか)の関係で数値上のズレが出るので、「サイズ」の数値を参照して見比べましょう。
その他、ドライブレター(DドライブとかEドライブとか)も適切に再設定をしてあげないと、いくらデータが移っても、デスクトップのショートカットだけでなく、関連するデータを読み出そうとするソフトウェア類でトラブルが発生します。ドライブレターも元のドライブと同じものに変更するのをお忘れなく。こちらはPC組み込み完了後の作業となります。
さて、ここでデータの移行までが終了したので、今度はPC内部へ組み込み。今回は既に設置済みのSSDを置き換える形となったのでケーブル類は全てそのままですが、追加増設の際にはSATAケーブル、そして電源ケーブルも用意して作業に入ります。
(主に電源とファンケーブルのせいでかなりゴチャゴチャ……)
(マウントパネルを閉じて固定すると少しスッキリ)
(ついでなのでシステムの写真も2枚ほど。底面奥のファンのLEDは端子抜けが原因でした)
(もういっちょ)
私がメインマシンで使用しているケースは「LianLi O11 Dynamic」で、ストレージエリアは左右にチャンバー分けされたうちの右側、いわゆる「裏配線スペース」側に存在します。
ケーブルを隠すパネル部分にストレージマウント用のホールが開いており、ドライブ側にゴムブッシュを挟んでネジを取り付けた上で、ホール部分の穴の広い部分から、狭い部分へスライドするように取り付けるとそのまま固定が完了するという仕組み。2.5インチも3.5インチも搭載出来るようになっており、2.5インチであれば2台の取り付けが可能なのですが、パネル形状とホール位置の関係で、表面に2.5インチを縦2台取り付けようとすると、どちらかのドライブのコネクタ部が干渉してしまいます。そこで1台は表側に、もう1台は裏側にと分けて搭載。その他、電源ユニット上部に3.5インチ2台分のベイもあるので、変換アダプタ等を使用すればこちらに1ベイあたり2.5インチを2台、このスペースだけで4台のストレージを取り付ける事も可能です。
配線がゴチャついているのは搭載可能ファンの本数ゆえの悩みといった所で、ファンハブやLEDハブを使用してはいるものの、元々このスペース自体が窮屈な事もあって上手にケーブルを捌ききれていません。このへんは近々しっかり整理を行う予定。
お決まりの転送速度テスト
さて、無事搭載が完了して、USBではなく内部SATA接続として接続も完了しました。ドライブレターも書き換え、いくつかゲームやソフトウェアを起動して、リンク切れやエラーが発生しない事も確認。
という事で、お約束の転送速度テストを実施したのが以下の図。
(水晶雫ちゃん可愛いですよね)
CrystalDiskMarkでのテストに関しては上記の通り。リード最大558.91MB/s、ライト最大537.70MB/sとなりました。データシート上ではそれぞれ最大560MB/s、540MB/sとなっており、ほぼ誤差の範囲と呼べる結果であると思います。例によって価格帯に見合わない安定感です。
なお、このテストと前後して、セール中という事で入手した「Grand Theft Auto V」のインストールも行いました。こちらはEpicGamesからのリリースで、ダウンロードやインストールもEpicGamesのツールを使用します。
このインストール時のツールで、インストール中のデータダウンロード・書き込み・読み出しそれぞれの数値がリアルタイムグラフで表示されるのですが、こちらでは書き込み時の値が480MB/sで完全にフラットとなっていました。上記ベンチマークからは100MB/sのダウンとなりますが、実使用環境としてはこのくらいの値が平均して出るものかと思います。いずれにせよ、極端なスパイクやドロップが見られなかった点も含め、安定性には何ら問題はなさそうです。
セットになっていたドライブケースと、駆動時の温度について
さて、今回のお買い物については、前述の通り「2.5インチ外付けケース」がセットになっていました。製品はこちら。
この手のケースには「ツールレス」が多い中、本製品はUSBポートのあるインターフェイス部を筐体にネジ止めしてがっちり固定するタイプで、使用用途によっては不便とも安心感があるとも言える、評価の難しいスタイル。中身をホイホイ変えずにしばらく固定のドライブで使用するのであれば、ネジ止めでガチッと安定させて使える点では有利でしょう。
(ケース裏にはシンプルにロゴ等のプリントのみ)
(分離した状態。SATA端子部がそのままケースの「フタ」)
モノ自体はシンプルなので、マニュアルを見るまでもなくホイホイとドライブ取り付けは可能であろうと思います。写真ではWD青の2.5インチが並んでいますが、最初はこのケースに今回購入したSeagateのSSDを入れて、ヘルスチェックとクローンを行いました。転送速度はUSB3.0、呼び方の違いだけですがUSB3.1Gen1となっており、動作も安定しています。「MARSHAL」というメーカー名は聞き慣れない方が多いか、「ギターのアンプ?」とかいうすっとぼけな方もいるかもしれませんが、こうしたストレージ系アクセサリの他、東芝HDDのリファビッシュ品をリテールパッケージで販売していたなど、割とストレージ系には強いメーカーです。
ただ、そんな中でどうしても残念だったのがこちら。
(ケース側の端子も通常Aサイズ……)
ケース側の端子で多く用いられるmicroBや、最近主流になってきたType-Cではなく、フルサイズのA端子が使われています。同梱されているケーブルもA端子-A端子のケーブルで、そのケーブル自体は電源供給の安定化の為に「PC側のA端子からさらに電源供給用のA端子が伸びている」というタイプのケーブル。大きさもそれなりにあり、電源供給も安定化できるというメリットはありますが、持ち運びの際にメインで使用するmicroBやType-Cが使えない、というのはかなりキツいネガティブになります。そんなわけで苦肉の策で、あくまでテストとして試したのが以下。
(A-C変換端子でType-C接続を可能に)
たまたま手持ちに転がっていた、「PC側のA端子をType-C端子に変換する」アダプタをケース側に取り付け、そこからType-CケーブルでPCのA端子へ接続。アダプタの使用方法としては逆接続となるのですが、この状態でもひとまず問題なく動作しました。ただ、内部的な結線はともかく、本来は「PCのA端子をType-Cに変える」という製品なので、場合によって「逆流」状態での通信になる可能性があるので、完全に自己責任での使用方法となる点は注意。
さて、話を戻して、SSD動作時の発熱状況ですが、ディスクチェックからクローンまで、ほぼフルロードで全力動作を続け、1時間半~2時間程度使用した状態で、割と早い段階(ディスクチェック段階あたり)でケース自体がほんのり熱を持っていました。このケースも金属製で、ドライブからの放熱補助も兼ねているのですが、「早い段階でケースが熱を持つ」というのは、熱源からの熱移動が素早く行えている事の証拠でもあります。ケースだけでなく、SSD本体の筐体からも熱移動がしっかりと行えているという事で、SSD内部の各種チップ類からの放熱にも充分に対応出来ている事になります。最初の時点で「SSDの筐体は金属っぽい」と記載しましたが、そのあたりの設計が上手に機能している様子。つくづくよく出来たドライブだなという印象になりました。
なお、連続動作時の最大温度は40℃前後(外付けケース使用)で、アイドル状態では25℃(PCケース内)となっています。M.2系統と違い、そもそも発熱量が少ない2.5インチSATAドライブですが、このくらいの温度上下であればいよいよ安心して使えるかも知れません。ちょっとSeagateの事好きになりそうです。
総評:一昔前のブランド不信を払拭してくれる、価格に見合わない堅実な設計
そんなわけで、「なんかSeagate製品ちょっとなぁ……」と思っていた私ですが、今回初めてSeagate製SSDを使用するにあたって、実にとかく堅実な作りをしているな、という印象を受けました。Seagate自身ではNANDチップ等の製造を行っていない為、内部的には他社製チップを使用して、ケースやデザインをSeagateで行う、もしくはOEM供給を受けているかのいずれかかとは思いますが、仮にそうだったとしても、デザインなりOEM製品の選定にはしっかりと安定する製品を選んでいる、という点でも評価出来るかと思います。価格的に他社製品ではプラスティック製筐体を使用しているところで金属筐体を使用していたりと、同じ価格帯の他社製品との差別化も図られています。
寿命等については今後使い続けていかなくてはわからない点ではありますが、割とお買い得な範囲になってきた1TBクラスのSSDとしては、選択肢の中でも上位に入る製品になりました。強いて希望をしたい所としては、やはりNANDチップとコントローラの詳細を公表して欲しいなと思います。継続販売をする上でロットチェンジ時に当該チップが導入できなくなり、他社製チップに置き換える可能性があるからという理由でメーカーや型番を伏せているのだろう、もしくは仮に東芝のチップを使っているとすると、東芝だけでなくWDともライバル関係にあるSeagate的には悔しいのかもしれませんが、出来ればなぁ……と思ってみたりしてます。