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アバターによる #VRDJ を少しずつ開始

さて、世の中9月になってしまいました。現実逃避をしたい皆様は学生・社会人問わず「8月32日!」とか言っちゃってますが、私も是非その方針に乗っていきたいと思います。

そんなわけで、8月中に話題に出ていた「 #VRDJ をそろそろ始めるんだわ」の件。まだまだ荒削りな部分があるのは承知の上で、実際に走りながらクオリティアップをすることとして、いくつか動画を公開しました。

最初に公開した分は8月末だったのですが、その後ハコ側を少しアップグレード、ヴィジュアルスクリーンの数を増やして絵面的に動きが多い環境にした事と、地味だし死ぬほどどうでもいい部分ではブース前のセパレータに並べているロゴを調整。カメラアングルの関係でむちゃくちゃ目立つAMDロゴはともかくとして、rekordboxのロゴも載せてみたりしました。

余り物の組み合わせで腰トラッカーを追加

手元の環境としては、これまでは頭・両手の3点トラッキングだった所に、腰のトラッキングを追加。これに関してはトラッカーを追加購入したのではなく、Indexコントローラに持ち替えた事で余剰していたVive標準のワンドコントローラを流用しています。

この「コントローラの流用」に関しては、私が元々「Steamコントローラ」という、Valveが販売していたゲームパッドを所有していた為に実現出来たもので、このSteamコントローラで使用されていた同梱品のドングル(レシーバ)をソフトウェア的に改造して、Vive系のドングルに書き換える事が出来た為に出来たというお話。現在はSteamコントローラ、ドングルとも入手困難となっている事から、簡単にオススメが出来るものではないのですが、もしも手元にSteamコントローラをお持ちであれば、コントローラ自体のファームアップでBluetooth接続に対応する為、使用上問題がなければドングルはそのままVive系ドングルに書き換えてしまっても良いかもしれません。Bluetooth接続でゲームパッドを使用しても今の所これといった問題が発生する事も無い状態です。ただし当然の事ながら「メーカー保証対象外」「Vive側としても動作保証外」「一度書き換えると元に戻せなくなる」というお約束があるので、その点は慎重に。

ただ、ワンド型であることのメリットとして、「トラッカー固定時にある程度専用設計になっているベルトを用意する必要がない」というのは割と大きく、私はいくつか手持ちのものを試した結果、9月一発目の配信時には「腰痛解消のベルト」を使用しています。元々腰痛持ちで自宅にやたら余っていたのですが、まさかこんな事に役立つとは思いもせず。

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私が使用しているのは病院処方のもので、普通に腰に巻いた後で締め付けを強くする為のベルトがさらに左右から出ている、というものなので、ちょうど背中側にはこのようなスリット状の場所があります。また、矯正フレームのようなものも入っていない為、そのままスポッとコントローラを挿すとピタッと固定完了。スリット自体は左右2箇所並んでついている為、そのままだと右か左にズレた位置で装着する事になるのですが、今回に関しては「ある程度身体の動きに追従する程度の締め付けでOK」という事もあって、ベルト自体を少しずらして巻きつけてあげれば、コントローラ位置がちょうど背骨と同じ場所でまっすぐ固定されます。もしこれから購入されるような場合であれば、このようなスリットが空いていることと、背中側に矯正プレートなどが入っていないものを選ぶと良いかなと思います。特にスポーツ矯正的な製品だと、その両方でアウトというものが多く、しかも結構お値段が張るので、安い適当なヤツでOK。っていうかこんなコントローラの使い方する人は他にどれだけいるんだっていう。

これまでの3点トラッキングから腰を追加した事で、アバターのトラッキング範囲も拡大し、より自然な身体の動きになってきました。3点トラッキングの際には頭、もしくは腕(手)の動きに併せて腰のひねりまで繋がっていたのですが、腰にトラッカーを置くことで、「頭と腰の向きを逆にする」「両手を左右に大きく開いて正面を向いていても、腰の動きが独立して動作する」という動きに変わった為、今の時点では割といい感じかなと思っています。ただ、それこそVRChatなんかでよく見られた「腰トラ(トラッキング)が飛ぶ」という現象は発生を確認しており、飛んだ際には絵面がかなりシュールな事になります。手元と比較しても、ほぼ確実にベースステーションが捉えている場所にあるセンサーにも関わらずトラッキング不良が出る、というのが今ひとつピンと来ないのですが、その時には笑って許してね、的な。

DJプレイ自体もだいぶ慣れてきた感。想像に反して使い勝手の良いパッド周り

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DJデッキとしては先日軽くご紹介したPioneerDJの「DDJ-1000」を使用、チャンネルフェーダは外側の3/4chを使用しています。FXに関してもミキサー部分についているColorFX、BeatFXとも使用してはいるのですが、その他に想像してなかったFX操作系が、左右各デッキ手前についているパッド類。それぞれに8パッド、ページ切り替えで計16使用可能なのですが、ここにFXを当てると「パッドを叩いている間だけ、そのチャンネル側のみにFX適用」という動きをする為、多用するFXをここに割り振ると、VRでコントローラを手にくくりつけながらのプレイでもかなり楽が出来るようになりました。主だって割り当てているのはRoll(3/4、1/2、1/4)、Vinyl Stop、Crashあたりで、ページ切り替えでさらにバックスピン、エコーアウトを振っています。使用パッドが余っているにも関わらず1ページに収めなかったのは誤操作防止の為。バックスピンやエコーアウトは使用シーンが限られる割に音への影響がかなり大きいので、ミスを抑える為にページ切り替えで能動的に使いに行かない限りは適用されないようにしています。

その他の部分に関しても、これまでのXDJ-Aeroに比較して全体的なサイズが大きくなっている事もあり、IndexコントローラのようなVR機器を持ちながらのプレイはかなり楽になりました。また、今まではCUEモニタにイヤホンを使用していたのですが、試しにヘッドフォンを使ってみた所、頭部トラッカー固定のバンドと干渉することなく使用出来たため、音の取りやすいヘッドフォンに切り替えてプレイしています。とはいえ、通常のDJ時のように肩で挟んだり、首掛けとモニタリングを切り替え(モニタしながら耳を離して、ヘッドフォンをストンと落とし)たりするには手元が不自由だったので、常時左耳を当てつつ右を後方にズラして装着、左でCUEを、右でブースモニターを聴いてプレイしています。

配信先はひとまず、「ライブはTwitch、アーカイブはYoutube」と使い分け

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配信プラットフォームに関しては、ライブでは色々と自由にやりやすいTwitchで、その際に同時に録画も行った上で、アーカイブに関してはYoutubeにアップロードしています。また、配信時に同時に録音も行い、mixcloudにもMIX音源をアップロード・公開しています。Twitchが半永続的アーカイブに対応していない事もあるのですが、Twitchそのものが「配信時点に関しては楽曲の包括使用権」を取っているものの、「アーカイブは対象外」という情報があった為で、その点でYoutubeでは「原則的に永続的アーカイブ」「アップロード後のアーカイブでも包括権を取っている」事が理由。尚、Youtubeに関しては動画アップロード直後、処理開始前後の時点で、AIによる使用楽曲判定が入り、その旨の通知が飛んできます。そこで判定された楽曲に関しては、「アーカイブとして継続公開しても構わないが、当該動画に表示される広告からの収益は権利保持者へ流れる」という仕組みになっており、まだグレーゾーンが多いDJプレイの映像配信という面で、多少なり権利所有者の利害に関して良い方向で自動的に設定してくれる、と判断しています。最終的にはmixcloudが最も現状では良いのでしょうが、楽曲権利所有者だけでなく、配信者にも収益が見込める状態であるものの、有料プランへの登録が必須である事を考えて、もう少し安定して配信が出来るようになってからの切り替えを検討しています。願わくば、有料プランの登録費用(7.99USD)をカバー出来る程度にはサブスクライブ等で継続収入が得られれば、そこからさらにワンステップ踏み込んで活動範囲を広げられるかもしれません。このへんも要検討。

ようやくスタートラインが見えてきた感のある活動方針、今後もステップバイステップで

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そんなわけで、元々準備ばかりよりも「走りながら」のステップアップを目指していたアバター使用でのVRDJに関して、ようやくスタート出来るようになりました。今後は手元の動画よりもこちらのスタイルに比重をかけながら、せめて2週に1回くらいはやりたいなぁと思っている次第。もう少し回数を増やしていく事も考えていますが、その辺は慣れてきてからだろうと思います。

例によってYoutubeなりTwitchなりでのチャンネル登録数/フォロー数などが増えると、やっぱりモチベーションアップにも繋がるので、まだ登録等をなさっていない方で興味のある方がいらっしゃいましたら、是非応援の意味も込めてチャンネル登録等してあげてください。このblogの記事ももちろんですが、出来るだけ皆さんに楽しんでもらえるようなコンテンツを発信していきたいなと思っています。ただ、何より重要なのは私自身が楽しいと思える事である、という部分で、私が楽しくも無い事が他の方に楽しいと思ってもらえるはずもないので、そこは無理せず少しずつやって行こうかなと思います。