過日の早朝、身重の家内がすこし歩けそうであったから、海まで散歩をした。まだ誰もおらぬ海の彼方で、帆のあいだから朝陽が昇ってくる。まだ、眩しくない朝陽を眺めていると、ひとは皆、太陽を視るのを忘れているのではないかと感じた。おそらく陽の直視によって、ひとは覚醒していく生命なのである。
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