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私たちのエコロジー展(森美術館)

概要

『私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために』
森美術館
2023年10月18日(水)~2024年3月31日(日)※会期中無休
10:00~22:00(入館は閉館の30分前まで)
※会期中の火曜日は17:00まで(1月2日(火)、3月19日(火)は22:00まで)


これから行かれるための楽しみのために、あえて写真は載せていません


訪問時間

  • 火曜日(開催56日目)

  • 晴れ

  • 10:00~11:00の回を当日朝購入

  • 当日の朝でもオンラインチケットは購入可能、当日券も販売していた

  • コインロッカーあり(100円リターン式)

  • 六本木ヒルズ内でベビーカーの貸し出しあり・授乳室はないが対応可

会場の様子

  • 全く並ばずにエレベーターに乗れた。

  • 一部を除いて写真撮影OK。

  • 音声ガイドはウェブアプリ形式で、持参のイヤフォンを使用(レンタル無し)

  • 子連れはいないけど、小学生ぐらいからは大人と対話しながら観ると楽しそう。

感想

森美術館開館20周年を記念する企画展の第2弾。
環境問題を中心に、地球とそこに住む人類が抱えている課題を「地球とはだれのものか?」という切り口でアートで問いかける展覧会。
国内外のアーティスト34名による歴史的な作品から新作まで多様な表現の作品が約100点が展示されている。

特に注目したいのは、作品や物資の輸送による環境負荷を減らすために、作家本人に来日してもらい国内で作品を制作するよう依頼したことで実現した新作が多いこと。
また、会場内の展示用の壁やパネルは、前回の展覧会『ワールド・クラスルーム』で使われていたものを一部再利用されていて、その塗装仕上げも省くことで資源の削減にも力を入れていており、それらは実際に会場で観ることができる。

展覧会は、「全ては繋がっている」「土に還る」「大いなる加速」「未来は私たちの中にある」の4章で構成されていて、体験型のインスタレーションや森美術館の建物自体を作品に取り込んだものあり、行くタイミングで違った状態が観れるのも面白い。

第一章の《マッスル・メモリー(5トン)》は、ニナ・カネルの新作で、北海道産のホタテ貝の殻が敷き詰められた床の上を歩くことができる。
会期末に向けてどんどん粉砕されていき、会期終了後には建材として再利用されるとのこと。
ただ、インスタライブでの担当者の話によると、そもそもその5トンもの殻を大量の水を使って洗い、北海道から東京まで輸送することが本当にエコなのか?とうジレンマもあったそう。
でも、その考えを発信してくれることで、あらゆる視点から環境について考え直すきっかけにもなるし、裏側を観れたようで新鮮だった。

他にも、映像も含め考えさせられる作品が沢山あるので、2時間は確保した方が良い。

なお、家族で来館すると子供が無料になる「おやこでエコ割」キャンペーンが会期末まで実施されている。
子供(4歳~中学生)は保護者との同時入館で無料となるので、春休みのおでかけにもオススメ。