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自分の経験や知識をプ譜化したら書籍ができた

2021年7月に『動画で「売れる仕組み」をつくる』という書籍を刊行しました。この書籍の内容は下記のnoteで紹介しているので、動画活用について関心のある方はこちらをご覧ください。

この記事では、プ譜をつかって自身の経験や知識を言語化・構造化することで、書籍をつくることができるんじゃないか?というアイデアとそう考えるに至った経緯を紹介します。

つくったのは「動画活用プロジェクトの進め方」の本

この本は「動画をいかに撮影・編集するか?」というものではありません。
「動画という手段を使って、いかに目標を実現するか?」という、動画活用プロジェクトの進め方の本です。
書籍の内容を考えるにあたって、「この本を読んだ後、読者がどうなっていたら動画活用プロジェクトを成功させられるか?」という問いがありました。動画を活用するには制作だけでなく、配信や運用面も考えなければなりません。制作、配信、運用それぞれに数多くのメソッド・ツール・ティップスがあります。動画にすれば情報が伝わりやすくなるという誤った概念や、動画はお金がかかるという思い込みも解消する必要もあります。私は動画の業界に身を置いて6年になりますが、そのなかで獲得してきた知識をただ体裁よく並べたとしても、読者のプロジェクトは成功しません。知識を得て、その知識を自分の状況や条件に応じて、戦略を立てられるようにならなければ、何の役にも立ちはしません。
そこで、「この本を読んだ後、読者がどうなっていたら動画活用プロジェクトを成功させられるか?」という問いを、プ譜に落とし込み、書籍の内容と構成を考えることにしました(下図)。

スライド2

この内容が書籍の目次の元になりました。

動画で「売れる仕組み」をつくる

動画活用の定石をプ譜に落とし込む

本書ではプ譜(諸般の事情で書籍内ではプ譜と呼ばず、「動画戦略図」と呼んでいます)を用いて、動画活用プロジェクトを進めるためのプレームワークを提示しました。

動画で「売れる仕組み」をつくる

本書用にプ譜を若干アレンジしていますが、基本的なフレームは変わりません。中間目的にあたる「◯◯のあるべき状態」は、動画活用に取り組むうえで、欠かすことのできない3つの視点「制作(つくる)、配信(とどける)、運用(まわす)」を挙げました。この3つをきちんと考えない限り、動画活用は成功しないからです。そして、それぞれの状態を実現するために沢山の施策(メソッド、ツール、ティップスなどの手段)が存在します。
動画活用プロジェクトの失敗の原因は、いくつかあります。
活用の全体像を描いていないこと。これはプ譜を書くことで全体像を描くことができます。次に手段が多すぎることと、手段を選ぶための基準を持っていないことがあります。後者は本書の中で正しい知識・考え方として提供しています。前者についても多くの手段を紹介していますが、正しい知識・考え方を手にしてもらうことで、どの手段を選べばいいか?という基準を持ってもらうことを企図しました。
ここが大事なのですが、専門家・集団は豊富な手段の知識、それを使って成功・失敗した経験を積んでいます。しかし、そこで手にしたであろう成功や失敗のパターン、普遍的な原理の言語化・可視化・汎用化をしているとは限りません。プ譜はこの言語化・可視化・汎用化を手助けするものになります。それぞれのテーマのプロジェクトに取り組む際、必ず抑えておかなければいけない「あるべき状態」の抽出。廟算八要素に書かれた制約や状況に応じて最適な手段を選択するための思考を、プ譜は支援することができます。

手段は数多あり、それを自社の目標・状況・制約に応じて選択できるようにするためのフレームワークがプ譜なのです。

プ譜の構造

自社ソリューションの定石をプ譜で可視・構造化してみよう

話はすこし変わります。いま企業ではSaas製品が幅広く使われています。そのなかには、ある製品・ツールの操作方法を習得するだけで顧客の問題解決や目標実現ができるものもあれば、操作方法の習得だけでは問題解決・目標実現をすることができないものもあります。前者はツールの習得が目的なのに対し、後者はツールの習得は目的のための手段であるということです。
この記事で述べてきたことは、後者のようなツール提供をしているベンダー企業に有効なのではないかと考えています。
顧客が自社ツールを導入してどのように目標を実現したか?という事例をプ譜で構造化することで、成功のための「あるべき状態(中間目的)」を導出することができます。そして、その状態実現のためにどんな手段を用いたのか?を整理することで、手段を適切に選択するための基準を発見することができます。ここで手にした基準を用いることで、顧客ごとに異なる条件であっても、適切な手段を選択することができるようになります。

最後に、ここまで述べてきた考えを元に出版された書籍の内容がどのようなものか、動画で概要を紹介しています。8分ほどの尺ですが、よろしければご覧ください。


未知なる目標に向かっていくプロジェクトを、興して、進めて、振り返っていく力を、子どもと大人に養うべく活動しています。プ譜を使ったワークショップ情報やプロジェクトについてのよもやま話を書いていきます。よろしくお願いします。