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【読む力】⑨ソクラテスに学ぶ

質問の達人は、ソクラテス。
この人は、禅問答に近いやりとりをしていたようだ。
正直、よく知らなかった。
調べてみよう。

無知の知

これは、聞いたことあるぞ。
そうか、これを言った人か。
古代ギリシャの哲学者。ほぅ。

ソクラテス自身は一切の著述を行わなかった。
彼の弟子のプラトンとクセノフォンの著作を通して知られている。

え?
この時代にもライターがいたのか。
もはやプラトンは著者にインタビューを受けて原稿にまとめた
ライターの仕事をしていたのか。

対話法

ソクラテスは対話を通じて真理を探求する方法を用いた。
彼は質問を通じて相手の矛盾や無知を明らかにし、
共に真理に到達しようとした。
この方法は「ソクラテス式問答」として知られている。

これだ。きっとこれだ。
何かの本で読んだ、「質問の達人は、ソクラテス」が
ここに繋がるんだ。

ソクラテスは「知は徳なり」と考えた。
知識がなければ善い行いはできないと主張する。
彼にとって、無知は悪の源であり、
知識を追求することが善を実現する道だとした。

ほぅ。
つまり、頭がよくなったら良いことができるよ!
でも、学ばないと悪いことやっちゃうよ!って感じ?
いや、そんなことはないでしょ。
あ、でも知らず知らずのうちに流されて生きてると
地球に悪いことやっちゃってるのかも。

よく考えると、対話ってコーチングに似てるかも。
自分の中にあるけど、言葉にできないもやもやをあぶりだす。
質問されることで、今まで気づかなかった自分を発見する。
そんな感じ。

これは、読書中にもよく起こる。
いい本は、うまく読み進められない。
逐一、考えて止まってしまう。
最初「?」がうまれ、気づき「⁉」がでてくると
ちょっとした快感だ。気持ちいい。あの、ひらめき感。
点と点が繋がる感じ。
きっと、これを味わいたくて私は読む。

結局は、バランスだ。
自分の無知を知り、より多くの知識や知恵を求め
それでもわからず、迷子になっている。
自分の限界を知った上で、自分ができることを精一杯やるだけ。
どういうバランスで、どういう信念をもって生きるのか?
それだけだ。
ピッタリ自分と同じリズムで生きている人間なんていない。

「あなたは何を知っているのか?」

と、ソクラテスは聞く。

「死とは何か?」

と、ソクラテスは問う。

しかし、ソクラテスは文字に残さない。
対話は、ライブだから。
適切なタイミングで伝えないと意味がないから。

それでも、これらの話が有益だと思った弟子たちは書き残した。
世界各国に広がり、哲学という学問ができた。
言語も翻訳された。
だから、私は時空を超えてソクラテスを知れた。
文章は、時空も言語も超える。

人の体は死んで灰になるが、
人の思考は残り続けて、波紋を広げる。

もうソクラテスは生きていない。
でも、そのエッセンスはいたるところに生きているはずだ。

私は、私に質問する。

「あなたは、どう生きていきたい?」







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