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保育士のつぶやき。

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保育現場で働いたことのある人には響くこと。子育てを保育士から見る視点で。
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2024年5月の記事一覧

そもそも保育士がやる必要あるのか?

男性保育士が増えてきたとはいえ、 やっぱりまだまだ女社会の保育園。 そんな中で、一番ネックだったのは……。 パソコンである。 女性たちがあまり興味のない分野なのだ。 これが、園長先生の悩みの種であった。 若い子は、パソコンが得意よね! という偏見により、 なぜか私は保育中に事務所に呼ばれることが多かった。 「ねぇ、メールフォルダがいっぱいなんだけど、これどうするの?」 「新しいパソコンが来たんだけど、設定がわからない!」 「税金の設定が変わったんだけど、Excelの式っ

日本のママのお弁当"Bento"って

マジですごいレベル。 ぶっちゃけます。 日本のママたちは、作れます。 彼女たちはとても器用です。もはやクリエイターです。 でも、実はめんどくさがっています。 最初は我が子のためにがんばります。 でも、これが頻繁だと大変なのです。 いつしか、ママ同士の争いの種になりました。 「お弁当の中身を見られたくない」 そんな親子が少しずつ増えていきました。 私は保育士でした。 最初の頃はそんなこと言われなかったのに ある年の会議から、遠足の時の写真で お弁当の写真はアップでとらない

我が子に教えようとしたら、逆に4つの時間の存在を教えられてしまった

正解だけど、できないことやった方がいいのは、わかっている。 でも、できない。 そんなことって誰にでもあると思う。 そんな簡単なこと? でも、毎日は無理でしょ……。 そう思う。 何が正解なのかは人それぞれだけど 地球に優しくするのが正義だとしたら 皿洗い1つとっても、 スポンジを使わず、庭で育てたへちまを使い、 水に流しても安心な洗剤を選び、 食器を洗った後に、すぐ布巾で拭いて 食器棚にしまい、シンクもコンロもピカピカにして終わる。 これが、普通のルーティーンになっている

視える目がほしいと渇望した日。保育園の窓から。

新人保育士は子ども好き保育士になりたての私は、 正直日々の業務を憶えることがありすぎてパンクしていた。 しかし、子どもはかわいかった。 ただ、かわいい。それだけ。 それはそれで大切な資質ではあるが、仕事としては厳しい。 歌が好きだから、歌手になりたい! 文が好きだから、作家になりたい! 絵が好きだから、画かになりたい! そういうのと同じだ。プロになるなら何か足りない。 その何かは、何なのか? まだ、わからなかった。 周りからはよく、 「子どもと遊んでいるだけでお金もらえ