【大失敗】妻の誕生日に、職場から呼び出し。 #28. 子どものこころ専門医の失敗子育て
家族の誕生日に、父は仕事。
そんな“お医者さんあるある”は、絶対にするまいと思っていたのに、ついにやってしまいました。
登場人物
私 30代 精神科医
妻 30代 保健師
長男 小学5年生
長女 小学2年生
オンコール
医者は、夜間や土日は当番制です。
病院の中に1名いて、それが若手の場合は、バックアップが1名つきます。
バックアップは月4回ほど。
実際に呼び出されるのは、年数回です。
お酒を飲まない、遠出しないことだけ気をつけていれば、「呼ばれることはないだろう」と思って過ごしています。
もちろん、家族の誕生日のように用事のある日はバックアップにもならないよう調整しますが、希望が全て通るわけではありません。
妻の誕生日
その日は休日でした。
午前中は、子どもたちが習い事で、送り迎えがあります。午後は、長男は塾で、長女は友達と遊ぶ約束をしています。
束の間ではありますが、妻と2人きりで過ごせる、貴重な貴重な時間です。しかも、誕生日に。神様からのプレゼントと思いました。
長女はいつも学童保育のため、友達と遊ぶのは初めて。いつ呼び出されてもいいように、近所の図書館に本を返しに行って、家でのんびりしようと思っていました。
しかし、
長男と長女を送り届けたところで、
当直医から着信。
当直医
「先生、入院になる人が来るかもしれません。30分後くらいです。」
私
「わかりました。私が必要な事態になりそうなら、連絡ください。」
ー 切電 ー
妻「呼ばれることはないって言ったよね。」
私「申し訳ありません。」
平謝りするしかありません。
図書館を回ったところで、再びコール。
当直医
「先生に来ていただく必要があります。どれくらいでつけますか?」
私
「30分以内に到着します。」
ー 切電 ー
ため息をつく妻
私「申し訳ありません。送っていただけますか。」
そこから、職場までの道中は無言です。
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職場に到着して、車からおります。
私「早ければ30分で終わるから。」
妻「期待しないで待っている。」
視線も合わしてくれません。
患者さんに説明して、手続きしていると、あっという間に1時間が過ぎます。
ようやく一段落しかけた頃、
当直医
「先生、実は、もう1人、入院になりそうです。」
私
「わかりました。待たせている妻に連絡してきます。」
LINEメッセージ
私
『すみません。さらに時間がかかりそうです。』
妻
『わかっています。もう家に帰っています。子どもたちを迎えてきます。終わったら連絡下さい。』
結局、すべてが終わったのは18時でした。
私
『終わりました。お迎えお願いします。』
妻
『祖父母も一緒に夕飯に行くので、どこか予約しておいてください。』
誕生日に外食をするのは、妻の実家の文化です。
私『19:30に、焼き肉の予約が取れました。』
迎えに来てくれたときには、呆れながらではあるものの、笑顔を見せてくれる妻に救われました。
今回の経験を盾に、家族の誕生日はシフトを外してもらうようにします。
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