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「なすしおばらサミット」報告(後編)

ここからは、みるるの中2階にある「アクティブラーニングスペース」で行われたイベントの様子をお伝えします!

こちらは空間全体が大きな階段状になっており、人々が集う広場のようにも見えました。この場所で、午前はワークショップ。午後は2つのトークイベントをしました。

★午前/ワークショップ
「わたしのきもちと子どもの権利〜今日のきもちをコラージしてみよう」
ファシリテーターmomo &長瀬正子

このワークショップでは、選んだ複数の素材を組み合わせて、1枚のコラージュにしていきます。お一人おひとりの「今のきもち」が色や形、線や言葉で表現されていく過程は、味わい深くとても素敵な時間でした。その後、みんなで作品を眺めながらのシェアタイム。ポジティブなきもちも、ネガティブなきもちも自然にあることや、気持ちは変化していくことなどを確認しました。

最後に、絵本『ようこそ こどものけんりのほん』をスクリーンに映しながら朗読。子どもの権利について一緒に学びました。おとなも子どもも日頃からきもちを表現することがなぜ大切なのか、きもちと権利の繋がりについたてお話させてもらいました。18歳以上を対象としましたが、当日は小学生からおとなまで11名が参加して下さいました。ありがとうございました!

素材を選びます
重ねたり 並べたり 切ったり 貼ったり
親子で ご夫妻で
シェアタイム 正解はないよ!
きもちは けんりの めじるし!

★午後/対談&クロストーク
(対面とオンライン配信にて)

◆「絵本からはじまる子どもの権利」
長瀬正子とmomoの対談
まず、自己紹介と絵本づくりに関わった経緯などをお話させて頂きました。また、コロナ下に誕生した絵本『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』の刊行からプロジェクトの立ち上げについて。そして今後の私たちが目指していることをお伝えしました。なぜ子どもの権利の視点大切なのか、私たちに何ができるかを一緒に考える時間となりました。子どもは未熟で、大人の庇護のもと弱くある存在ではなく、ひとりの人間として大切される、一緒に社会をつくっていく存在であること。会場に来た高校生や学生さんたちが熱心に聞いて下っていたことがとても嬉しく印象的でした。

◆クロストーク「子どもの『声』から生まれる支援〜東京と那須塩原の実践から」
「一般社団法人青草の原」代表理事の藤田琴子さん、主催団体である「子どもの育ちを応援する会」代表の吉成晴美さん、長瀬正子によるクロストーク

左から吉成さん、藤田さん、長瀬

藤田さんから、コロナ下の2021年から西新宿に一軒家を借りて始められた「れもんハウス」についてお話を伺いました。制度に人を合わせるのではなく、いま困っている人たちにタイムリーに寄り添うことを大切にしたい。子どもだけでも、親子でも、誰でも友人の家を訪ねる様な気持ちで泊まったり、過ごせる場所をとスタートされました。また、ふだん子どもに接点がない人たちや、何かしたいけど具体的な場がないなという人たちにも気軽に参加して貰える様、さまざまなイベントを通じて支援者同士を繋いだり、立場の違う人たちが交流できるような工夫もされています。ソーシャルワーカーが潤滑油となって、人々が無理なく緩やかに繋がり、得意なこと、出来ることで助け合う社会をつくろうとされている様子を伺いました。

また吉成さんからは、地方都市では子どもたちが自分だけで移動できる交通インフラがなく、自家用車による登校や移動が主であることを伺いました。そうした理由から、那須塩原市での支援は子ども食堂のように子どもを待つかたちではなく、支援者が子どもたちに直接支援を届けるアウトリーチが重要且つ効果的あることを伺いました。また、団体の活動に賛同する企業や事業者さんたちとの連携によって広がってきた活動も紹介されました。また一方で、今後の目標であるファミリーホーム設立については、地域に受け入れてもらえるのか…という不安があり、社会的養護が必要な人たちへの理解がまだまだ広がっていない実情も伺いました。地方都市ならではの取り組み方、課題などを詳しく知る機会となりました。


◆質疑応答
長瀬からおふたりに「活動しながら、子どもの権利についてどう思うか?」と問い掛けがありました。藤田さんは、自分たちおとなが子どもの権利について教わってこなかったこと、守られてない社会で育ってきたことに触れ、「まずはそれって辛かったし、傷ついたよね…」ということから始めたいというお話がありました。また吉成さんは、子どもの権利を広めたり、子どもや親子さんたちを支えていくためには、安定した資金やネットワーク、そして地域の理解が欠かせないという切実な課題も語られました。

クロストークから、必要な支援をタイムリー届ける重要性がみえてきました。制度の谷間を何とかしようと頑張っておられる団体は各地にあります。ただし、現場の支援者の頑張りだけでは支えきれない側面があるのも事実です。子どもの育ちや子育てが地域の全体の課題として理解され、資金、人、ネットワークの輪が広がっていくこと、またそのための仕組み作りが強く望まれていることを感じました。


★まとめ
感染症の流行でリモートでのやり取りが普通になりました。しかし人と人が集い、互いの顔を見てやり取りをすることがいかに大切を再確認するイベントでした。反省点としては、広報が充分できなかったこと。せっかくの素晴らしい内容を多くの方に届けることができず残念でした。次に活かしていきたいと思います。

最後になりましたが、対面およびオンラインで参加して下さったみなさん、イベントに関わって下さった全てのみなさんに感謝しております。本当にありがとうございました!

(momo)

おつかれさまでした😊

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