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こども編集部通信〈vol.1〉#とん(フォトグラファー)

一期のスタート時が4名。
一期が終わる頃には10名。
二期は20名。
そして今年三期は33名の編集部員の子達と共に、あっちこっち色んな活動をしています。

(ちなみにですが、一期のMちゃんとTくんは高校生メンターとしてみんなをサポートしてくれていますし、Sちゃんは編集部を影ながら引っ張ってくれています。Aちゃんは「先生」と呼ばれムードメーカーに。Sくんは外注カメラマンの様に撮影に借り出されています。)

33名もいればみんなの「好き」や「やりたい」の幅が広いので、基本的には参加したいものに参加してもらうというスタイルで進めています。

言ってみれば小さな大学の様なイメージです。
「パンキョー」があって、「ゼミ」があって、「サークル」があって、そして「産学連携」のようなお仕事があって。

こんな♡

色んなことが同時進行する中、ついてきてくれる編集部員の子はもちろん、対応して下さる保護者の皆様には感謝しかありません。
本当にありがとうございます。

こども編集部の本来の目的は、その子が素のままで居られる場所作りです。
年齢も学校も性別も価値観も違う人が集まって、共に何かをするにはお互いを認めリスペクトしなければ始まりません。
誰かの「好き」や「大事にしていること」に共感する必要は全くなく、そっと認めるだけで、そこは居心地の良い空間になります。

そういう空間での話し合いはとても気持ちの良いものです。こども編集部では、様々なプロジェクトで多くの決め事があります。みんなたくさんの意見を持ってきます。
その時にお互いを否定することなく、自分の考えを述べる姿がとても素敵だなといつも感心させられます。
それはオフラインで集まった時だけではないんです。
LINE上で文章チェックのやりとりをしていた時も、「その文章とってもいいです!でもこうしたらより伝わりやすいと思いますがいかがですか」と小6が子が送ってくれていました。

あぁ、素晴らしいなぁと心から思いました。

そういう空気作りは大人サポーターも見習っています。
意外かもしれませんが、現在サポーターをしているメンバーは全員友達ではありませんでした。
「自分の得意なことを活かして子どもと関わりたい」という思いで繋がっています。
なので、活動においては話し合いを重ね重ね重ねまくって、現在に至ります。
性格があまりにも違い過ぎて、同じクラスにいても友達にならないタイプかもしれません。笑
ですが、みんながみんなを認め、心から尊敬しています。

こども編集部の活動には、私たちおばちゃんの他にも、高校生大学生メンターさんやおじいちゃんおばあちゃんくらいのクライアント様もたずわさって下さっています。
多様性ある関わりの中で「共に生きる」ためには何が大事なのか、子どもたちと一緒にこれからも探っていこうと思っています。

さて、私自身がカメラマン(絶滅危惧種)なので、少し写真についての活動を報告させてもらいますね。
写真部と名付け、YちゃんTちゃんと写真や動画を撮りに課外活動をしました。大蔵海岸、南京町、西粟倉村などなどカメラを持ってお出かけしました。
同じ場所に行っても、切り取る視点が違うことがとても面白いです。シャッターを切る回数もそれぞれ全く違います。

最近では取材時にはKAくんとKEくんが重い一眼レフを持って、一生懸命撮影してくれる姿が印象的です。こちらも写真の枚数が全く違います。同じ条件で撮影して、KAくんは200枚くらい撮り、KE君は20枚くらい、そのくらい差があります。

SDGzooイベントの取材では初めてカメラを持った子もいましたが、「あら!良いとこ切り取るわね♡」とびっくりさせられた写真もいっぱいありました。
いつもスマホでしか撮影したことのない子達が、おそるおそるカメラを触る姿がとてもかわいかったです。
この時の写真は毎日新聞さんが紙面に載せてくださいましたね。自分の写真が新聞に載るなんて、滅多にない経験です。私も羨ましかったです!!

カメラマンは絶滅危惧種だと思っていますが、「写真」という行為は、シャッターを押すだけでできる唯一無二の表現活動です。
同じ世界でも自分の見方次第(切り取り方次第)でどうにでも変化させることができるんだ、ということに写真活動を通じて感じてもらえたらと思います。

話したいことはたくさんありますが、長くなりそうなので、第一回目はこの辺りに。

記:大人サポーター とん
(ココ▶代表・営業・写真係・イツモ▶写真事務所)





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