こども編集部通信〈vol.1〉#かな(WEBライター)
~お店作りプロジェクト~
「最終的に自分たちでお店をやりたい!」
こどもたちの希望を形にすべく、ファシリテーターこーしろーくんのもと1年計画でスタートした『お店作りプロジェクト』。
実はこーしろーくんがこどもたちに本当に身につけて欲しかったのはそこではなく、実際にお店を出すまでに知っておきたい「モノを売るための経済のからくり」の部分。
こどもたちにとっても身近な題材を駆使して、前期・後期に渡ってプロジェクト内容を組み立ててくれました。
前期では、“お店作りに必要なノウハウや知識”を楽しく学ぶことからスタート。
最初ずっと「むずかしい~!」と言って、頭から湯気が出ていたRくん。それでも諦めずに興味を持って聞こうとしている気持ちが伝わり、回を重ねるごとにその理解度もグングンアップ!最終的には自ら発言し、班のみんなを引っ張っていくまでに!
1人1人の理解速度も興味の方向性も違う中、こどもたちそれぞれの中に見える小さな「わかった!」な瞬間に、たくさん出会うことができました。
活動時間の前半は「広告」「マーケティング」「財務」などの知識のインプット、後半はゲーム感覚に落とし込んだワークで都度アウトプットしていく構成。
自分がどのプロフェッショナルに興味があるのか?という根本的な部分に触れていくことで、「自分自身」をより深く知っていくこどもたち。
最初から自分が好きそうだなぁと思う「マーケティング」や「財務」に興味を持ってアイデアをどんどん出していくKくん、「デザイナー楽しそうだな~♪」から「意外とコンサルに興味出てきたかも?!」と新たな発見をするKちゃん、サッと描いた広告デザインのセンスが爆発していたIくんとAちゃん。
みんなそれぞれ自分の「好き」や「得意」を見つけながらワークに取り組みました。
そもそも「自分は何に興味があって、何に向いているのか」ということって、大人でもなかなか焦点を合わせにくいことだったりしますよね。
その解像度を上げていくことは、自分自身を知っていく上でも本当に大切なことなんだなと、どんどん積極的になっていくこどもたちを見て改めてそう感じています。
そして10月、いよいよ後期がスタート。
大人サポーターみーすけ主催の「BOKETTO」を舞台に、実践的な内容へと進んでいきます。
日々全国各地で開催されているマルシェですが、行ったことがある子もない子も、まだ漠然とではあれ「出店者側」「主催者側」の視点を持って参加するのは初めてだったのではないでしょうか?
もちろんただマルシェ自体を楽しむだけでもたくさんの気づきを得ることはできますが、この“ほんの少し視点や立場を変えて見ることで、物事を少しずつ自分事としていく”経験は、今後こどもたちのたくさんの「挑戦する気持ち」を支える大きな自信に繋がってくれる気がします。
「どんなお客さんが来てる?」
「みんな何を求めてこのマルシェに来ているんだろう?」
「雨が降るとどこにどんな影響があるのかな?」
座学で学んだ“仮説を立てて考える”ことを、さっそく実践の場で活かして、たくさんメモをとってくれたIちゃんやAちゃん。
大人とは違う新鮮な視点でマルシェを切り取ってくれた、撮影班のTちゃんと卒業枠のSくん。
表現する方法はそれぞれですが、どの子も「ここで何か一つでも感じて帰ろう!」という想いが伝わり、帯同する大人サポーターたちも彼らのそんな姿から、たくさんの気づきを得ることができました。
その中で出店するためにたくさんのルールがあることを知ったり、自分たちのお店のことだけではなくまず周りの出店者さんや来てくださるお客さんのことを一番に考えることなども、大切な学びになっているようです。
お店作りとはいえ、現場は最終的に「人と人との繋がり」で成り立っている空間なんだということも、こどもたちに直接肌で感じてもらえたら...。
まだまだお店作りはこれからが大詰めです。
それぞれの「好きなこと」や「得意なこと」を見つけながら、自分たちで考えて作り上げる自分たちのお店。
一体どんなカタチになるのか...?!
部員たちはもちろん、保護者様も、実際のマルシェを通してぜひ一緒にプロジェクトを楽しんでいただけるとうれしいです。
記:大人サポーター かな
(ココ▶ライター・広報・イツモ▶webライター・スーパーの人)
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