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こども編集部通信〈vol.1〉#みーすけ(空間デザイナー)

今年4月16日、3期の子どもたちが集まる前に、フライングスタートのように舵を切ったこども編集部デザインラボ。依頼いただいた「bat0n」という名前の洗剤のボトルラベルデザインを考えるべく、Kくん、Haちゃん、Hiちゃん、Rちゃん、Miちゃん、Maちゃん、Kちゃん、7人の有志が集まってくれました。10月の商品リリースに間に合うように、締切は6月という大急ぎみんなでデザインを考えていきました。

初日は、依頼者のカナさん(SocialVation)が商品のコンセプト説明、グラフィックデザイナーのシンさん(佐々木デザイン研究室)からパッケージデザインのレクチャーをしていただきました。シンさんがつくって来てくれたボトルデザインの形状3案(タグ、シール、ラベル巻き付け)の試作を見せてもらい、みんな興味津々!やはり実物があると想像しやすいようです。
全員一致でタグタイプに決定。

そこからキャッチコピー、タグのデザイン、タグに書く文字&校正まで、7人で細かく決めていきました。
みんなが描いてくれた海の生き物のイラストもっと数がほしい!とシンさんがとっても分厚い海洋生物の図鑑を持って来てくれた時はみんな大盛り上がり!

それぞれ描きたい生き物を探してはのびのびと描いていきます。それをシンさんが、パソコンでトレースして表紙の円のイラストができあがりました。製品になったタグの表紙には、うつぼや人魚も隠れているので探してみてくださいね。

みんなが描いて提案した内容が反映されてどんどん出来上がってくる。大人のデザインの現場と同じような進め方で、さすがのプロの技にみんな目がキラキラしていました。

10月に販売されたbat0nのボトルデザインは7人みんなのアイディアがつまったものになっています。実際に商品になったモノをもらったみんなの顔はとても嬉しそうでした!

産学協同の大学のゼミのような雰囲気で、ときには、みんなでおやつを食べながらワイワイと進めたデザインラボ。
途中で「自分の好きだなーと思うパッケージやロゴを探して来てね」とこどもたちに持ってきてもらったことがありました。好きを探すことは、デザインする時はもちろんですが、自分の思いを表現するのにとても役に立ちます。

多くの情報が飛び交う中で、流行りも興味の移り変わりも早い時代だと思います。
日々触れる世界中の情報の中から、自分で意識を持って「私はこれ好きだな」「私こういうの好きかも」を選んでいく経験をこどもたちにはたくさん積み重ねて欲しいと思っています。人と違ってもいい、自分の好きを積み重ねていくことは、大人になった時、キラキラと輝くその子の強みになっていくと思います。

「私はこういうのが好きだなー。あなたはどういうのが好き?」保護者の方も沢山の好きを会話に散りばめてみてください。

私は幼少期の頃から、「なんでこんな色なのかな」「どうやってつくられたんだろう?」モノやコトの成り立ちや人の考え方まで、「こうだったらどうかな?」と妄想していたので、いつも無口で、ぼけーっとしていたと思います。当時は周りからも家族からも「変なヤツ」と言われていました。でもその変な妄想癖は、空間デザインで人の動線を考える時や、色を組み合わせるのにもとても役に立っています。

みんなの得意が同じだったら社会も世界も回りません。不得意なところは助けてくれる人に頼んだらいいんです。そして自分の得意で周りの人が喜んでくれたら素晴らしいですよね。こどもたちには、ありのままの自分の好きな部分をどんどん伸ばしていってほしいです!

記:大人サポーター みーすけ 
(ココ▶ディレクション・企画
イツモ▶空間デザイン・仕組みデザイン〈BOKETTOマルシェ、量り売り、片付け〉)
https://www.instagram.com/tabisuruouchi/


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