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子どもと絵本をつくるキッカケ3

絵本製作当日

目の前に子どもが20人くらい。
後ろにはテレビ局の人がカメラ構えている。

子どもたちが目の前にいると、あまり緊張しない。目の前で鼻をグイグイほじる子ども、なぜか半泣きの女の子、口開けっ放しの男の子、緊張するはずがない。いつも通り作り始める。

「絵本知ってる?」

「知ってる!」

「じゃあ、今から絵本作ろか!」

「えー!!!」

「今から作る絵本、誰に見て欲しい?」

「ぱぱ!」
「ママ!」
「せんせい!」
「いえのネコ!」

「ネコ?なんて名前のネコ?」

「トキちゃん」

「トキちゃんが絵本を見たら
 なんて言うとおもう?」

「にゃー!!にゃー!!っていうよ」

「では、今から
 ネコがニャーニャー言う絵本を作ります」

絵本を作るときには、いつもこんな会話をします。これをやっておけば、作り上げるストーリーがぐちゃぐちゃになったとしても、なんとか軌道修正できるんです。

まあ、具体的な作り方はまた書くとして、年長組の子どもたちと「たこたろう」という絵本を作りました。
たこやきのたこたろうが、山の上にあるヨークベニマル(スーパー)に向かって冒険していく絵本です。
※どこかにデータがあるはずなので、また今度掲載します。

こんな感じで、子どもたちと絵本を作り始めました。このときは、電車を絵本でいっぱいにしたり、カンボジアやバンコクの子どもたちと絵本を作るとは思っていませんでした。

つづく

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