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こどもの福祉の基本「児童福祉施設」とは?

「児童福祉施設」とは

 さまざまな状況や背景のあるこどもたちやその保護者を支える中心を担っているのが、「児童福祉施設」です。児童福祉施設は、「児童福祉法」をはじめとした法令でその種類や担う役割が位置づけられている施設を指します。具体的には、現法令において以下の12種類で分類されます。


「児童」っていつからいつまで?

 主な対象をライフサイクルで見ていくと、「助産施設」が出産前の「妊婦」から支援がはじまることが分かりますが、児童福祉施設の支援の終わりはいつまでなのでしょうか。
 ちなみに、児童福祉法では、満1歳に満たない者を「乳児」、満1歳から、小学校就学の始期に達するまでの者を「幼児」、小学校就学の始期から、満18歳に達するまでの者を「少年」と区分しています。その視点でみると「18歳まで」が支援の対象であると考えられます。
 しかし、「おとな」と「こども」の境目はそう簡単ではありません。たとえば児童養護施設では、必要に応じて18歳以上でも継続して生活している場合もあります。また、「支援が必要なその人」を中心に考えると、支援の根拠となる法令が変わるだけで、サポートは継続して必要な場合はほとんどです。
 大事なのは、児童福祉施設で働く人は、その子どもの未来、つまりおとなになった後の生活についてもイメージしながら支援することです。その意味で、児童福祉施設の仕事は、「児童」の区切りをつくらずに、こどもたちの未来をともにつくる役割を担う場であると言えます。

「児童福祉施設」を役割別に分類すると

 児童福祉施設を、12種類についてバラバラに見ていくと、少しわかりにくいところです。まずはそれぞれが主に担う役割 
①保育・子育て支援 
②社会的養護 
③障害児支援
 
の3つにおおまかに分けてその仕事をみていくことがおすすめです(必ずしも厳密に分かれるのではなく、複数の役割を担う場合がほとんどですが)。
 次回からは、それぞれの役割ごとに、仕事について理解を深めていきます。


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