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はい、おまちどうさまっ! (※ ほっこり味のこばなしです)

こどものねぐせです。こんにちは。

ランチタイムですね。

ほっこり味の小咄を1つ。



ここは、どこかの定食屋さん。

ふらっと、初めて立ち寄った、昭和感がなんとも心地よさげな、街のちっさな定食屋さん。

寡黙そうな厨房の中のおじさんと、馴染みのお客さんとあいさつかわす元気なおばちゃん。

どれもおいしそうだなぁなんて、使い込んだお品書きを手に、ひとしきりあたまの中で、それぞれ想像した後、

「すいませーん!」とおばちゃんを呼ぶ。

「はいはい、いま行きまーす!」と元気な返事。

「あっ、じゃあ、これでお願いします」とお品書きを指差しながら、注文をする。

待ってる間は、高い所にあるテレビなんか見たり、他のお客さんの注文したものを見ながら、あれもおいしそうだなぁ、なんて、ぼーっとしつつ、しばし出来上がるのを楽しみに待つ。この時間も味わいだな、なんて思いつつ。

パリッとアイロンのあたった清潔そうな割烹着と、あたまに白い頭巾を巻いた元気なおばちゃんが、

「はい、つかれた御膳、おまちどうさまっ!」

ずこっ。(関西風でできれば、ご一緒に)

「えっ?そんなの頼んでないですけどー??」

あたまの中に、はてな?の風がふわり。

「あっ、間違えたっ!?あははー、小鉢(ことば)を並べ替えますね〜」って元気な笑い声。

気を取り直して、

「はーい、タレかつ御膳、おまちどうさまっ!」

再び、ずこっ(笑いながら、ご一緒に)

(こころの中で、駄洒落かいっ!とおばちゃんのあったかい駄洒落につっこみながら、なんだか、一気に疲れた午前(御膳)の凝り固まってた気持ちが、ほんわかとほぐれる)

「おぉー!!特製たれが掛かっておいしそう〜!いただきまーす」ってね。


疲れた御膳を、ちっさなユーモアでタレかつ御膳にひっくり返して、午後からもぼちぼちと、なんてね。

おあとがよろしいようで。



平日のランチタイム。おつかれさま。

だれかとの雑談や、たまたま読んだ四コマ漫画でほっこりなんて感じで。視点の転換や、ユーモアや、ほっこり具合を、お昼にちょっとまぜこんで、ほっと、ひとやすみ。



お店の外の通りでは、ねこが、のんきに、あくびをしているよ。

では。

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