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新NISAで投資を始めた後に

前回は「新NISAで投資を始める前に」を書いたが
今回は投資を始めた後、とくに「心理」について述べたいと思うが
投資に悩む誰かの参考になればと思う。

株に投資をする際は自分なりのルールを作ってやっているはず。
買う時は「業績を見て買う」「チャートを見て買う」など。
売る時は「二割上がったら売る」「業績が悪化したら売る」など。
ところが実際に株を買った後、少し利益が乗ったぐらいで
「売りたい」「利益を確定したい」となり売ってしまい
逆にとっくに「売るルール」が発動しているのに
「もう少し待てば上がるのでは」と損切りできないのだ。
もうルールは無視で、自らの心理に負けてしまっている。
特に「損切り出来ない」は深刻で、ITバブル崩壊
ライブドアショック、リーマンショックなどで
投資から撤退した人の多くがこれ。

では私はどうだったのか。
リーマンショック当時、私は資金の多くを社員持ち株に入れており
個別株は少額での積み立てをして数か月経ったところだった。
投資が少額なので損失も数万円。
すぐに損切りした。
「損失が大きかったら損切りできたか?」と問われればわからない。
ただこの時は損切りできた。
そして翌年、勤めていた会社でのリストラが終わり
夏ごろには残業が再開し、派遣社員を再雇用し始めたところで
個別株投資を再開した。
それから半年、損切りした数万円は取り返した。
この「損切りの成功体験」のおかげで、その後の東日本大震災
ヨーロッパ通貨危機の時もあっさり損切りできた。
そして損切りを繰り返していると不思議なことに
利益が出ている株についても良い意味で無視できるようになっていた。

その後、自分の投資スタイルが固まった私は社員持ち株を止め
その資金も個別株に投資するようになった。
自分で作ったルールに従い、定期的に銘柄を選別し、入れ替えを行う。
既に「損切り」でも「利益確定」でもなくただの「銘柄入れ替え」。
何の感情もない、機械的な作業になっているだけだ。
これでじわじわと膨らんでいく資産、定期的に入る配当
これが日常になった。
加えて投資に関係する用語や指数を深く理解できるようになった。
つくづく思う。
「投資は長く続けるのが勝ち」だと。
長く続けるには大損しないこと、損切りすること。

新NISAで投資を始めたら、少額のうちに損切りしてみてはどうでしょうか?
その時の自分の心理を感じてみるのも面白いですよ。

それではまた

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