【現役生直伝】通信制高校から大学に進学する現実的な方法


こんにちは。ご覧頂きありがとうございます。

大学の受験シーズン真っ只中で、将来のことを考えている高校生も多いのではないでしょうか。

そんな中、通信制高校に入学、編入、もしくは現役生も進路について考える時期だと思います。

今回は、現役通信制高校であり、中堅私立大学に合格した私が、通信制高校から大学に行く際どんな感じになるのか話そうと思います。

若干厳しいことも言います。何せ、通信制高校は進学校では無いため、進学すること自体困難だからです。

特に今年入学、編入する方には、進学する意思がなくとも読んで欲しいです。

そして、ぜひ親御さんと一緒に読んでください。これを読めば大学受験が何となく分かります。

※以下入学と書きますが、編入という意味も含みます。

1 入試の種類

大学入試は、高校受験と違い結構ややこしいです。

その一つの要因としてあるのは、受験方法がたくさんあること。

とりあえず、皆さんは3種類覚えてくれれば大丈夫です。

1 公募推薦

2 指定校推薦

3 一般

一応3つなのですが、一般受験はあまり考えなくていいです。

理由は後で書きます。

2 入学したらやるべき事

とりあえず、評定平均5.0(10.0)を目指してください。

いわゆるオール5です。

この後紹介する受験方法は、いずれも高校の成績が必要です。

勉強自体厳しい体調である方もいると思いますが、あえて言います。

そんなに大学受験は甘くないです。

とにかく、スクーリングにはなるべく出席し、レポートやテストの評価は最高を取ってください。

3 進学先の決め方

基本的にやりたいことや将来の夢に直結、あるいは役に立つ学部を選ぶのが理想です。

ただ、 「そんなもんねーよ」と言う方もいらっしゃると思います。進路の決め方なんて調べればいくらでも出てきますが、全部しっくり来ない方もいると思います。

ですが、志望校もないのに大学受験なんて目的地も地図もない状態で海に浮かんでる状態です。

つまりは遭難してます。

なので、まずは志望校を本当に行くかどうかは別として適当に決めてください。

雑でも何でもいいです。とにかく、どの程度のレベルの大学に行きたいのか。自覚していない心理を引き出します。

それでもマジでない、という方は去年か今年の駅伝に出た大学をリストアップし、目隠しして指さしてください。

その指さした大学をまず調べてみましょう。

「なんかノリが合わねえ」

となればまた目隠しして指さして……を繰り返してください。

すると、「ここいいじゃん」というのが見つかると思いますので、それをとりあえずの志望校にしましょう。

駅伝に出ている大学は人気もネームバリューもありますので、基本どの大学に入っても間違いはありません(ただ優秀な大学が多い)。

偏差値はもちろん、学部、サークル、研究室、就職実績などなど色々見て、一番気になったものでいいです。

そんな難しく考えなくて大丈夫です。

4 一番現実的 公募推薦

公募推薦は、高校から大学に、

「この生徒はこんなことやってて成績も優秀なので、ぜひ入れてあげてください!」

とお願いし、大学側が

「本当にその通りか、確かめさせてもらおう(ドン!)」

というのが公募推薦です。

なので、基本的に併願は不可。第一志望であることが前提になります。

試験内容は、書類、小論文、面接が基本ですが、場所によって筆記試験や口頭試問など別の試験を用意している場合もあるため、大学に確認してください。

推薦なので成績は絶対。学校側も成績の低い生徒を推薦なんかしたくないですし、そもそも評定平均が低いと出願すら出来ません。

問題なのは筆記試験がある場合。

これが中々の難易度です。

進学校に通っている生徒であれば問題なく解ける問題でも、レポートと授業だけやってた通信高校生は絶望するでしょう。

幸いなのは大学が見るのは1科目だけだということ。

国数英いずれかの得意科目を3年間必死で勉強してください。

そうすれば、合格も見えてくるはずです(おすすめは英語)。

5 指定校推薦

指定校推薦は、大学と高校が連携し、その年の成績優秀な生徒を1人もしくは2人成績順に入学させるというもの。

合格率は99%。基本的に合格します。

しかも、筆記もなければ面接もない場合もある最強の入試です。

「じゃあこれでええやん!」

と思う方もいると思います。私もそうでした。

しかし、これには大きな罠があります。

それは、校内選考に通らなければいけないということ。

指定校推薦の流れは、

1 まずは学校が出す指定校推薦で出願できる一覧を見る。

2 その中で行きたい大学があれば、担任の先生に言う。

3 志望理由書等の書類を書き、提出。校内選考が始まる。

4 大体11月頭くらいに校内選考結果が出る。

5 無事通ったら面接の練習などをして待つ。

6 面接試験がある。

7 基本受かる。大学から課題が提出される可能性があるので、それをこなす。

こんな感じです。

校内選考は完全に成績がものを言います。

例えあなたが評定平均4.8を取ってA大学に校内選考に出しても、同じA大学に校内選考にかけた4.9の人間がいれば問答無用で落とされます。

そして、察しのいい方なら分かるかもしれませんが、人気校であれば当然レベルも上がります。

日東駒専、GMARCHは最低でも4.8ないとミラクルが起きない限り落とされます。


そして、覚えておいて欲しいのは、校内選考に通った瞬間、その学校に入らなければならないということ。

なので、絶対にこの大学に入りたい、という強い意志がなければあまりおすすめできません。

「何か有名だから指定校で受けたけど、やっぱり入るのやめよう」

は絶対に通用しません。

多分指定校を受ける際先生に何度も確認されると思いますが、「本当に入りたいのかよく考えて」ください。

6 一般受験

一般受験とは言っても、またこれも種類があります。

1つ目は共通テスト(前センター試験)。これはテストを受け、その点数を大学に提出するというもの。大学の基準点より高ければ合格です。

2つ目は一般入試。各大学が独自に出しているテストを受けるもの。私立高校の受験とほぼ変わりません。

この試験はイバラの道です。まず通信制と言うだけで他の高校生との勉強時間は圧倒的に足りておらず、授業のレベルも高くないためです。

私の弟は偏差値70の進学校に通っていますが、1年生の生物の内容が、私が3年生で習った同じ生物の内容より遥かに難解でした。

そういう人たちと、枠を取り合わなければならない一般は、血のにじむような努力を前提として、自分なりに成績を伸ばす勉強方法を確立する必要があります。

正直肉体的にも精神的にも、かなりきついです。
1人で勉強し続ける大変さは、想像を絶します。

なので、中学時代学年でも指折りの成績でなければ、一般は非常に厳しいです。

7 受験の流れ

大学は高校とは違い、一度落ちても再チャレンジすることが出来ます。

1.9月頃 指定校推薦枠を見る。入りたい大学があれば、担任の先生言う。

2.9月末頃 一般で受ける予定があれば、共通テストに申し込む。

3.11月頭に校内選考結果が出る。受かれば上記の通りに、落ちていればすぐにいずれかの大学に公募で出願する(指定校で受けようとした大学でなくてもいい。大抵公募の締切は11月11日)。

4.試験当日。指定校と公募、大体同じ日に面接がある。公募は午前筆記、午後は面接。指定校は午後から面接のパターンが多い。

5.(2で申し込んでいれば)公募でも落ちていれば、共通テストを受ける。

6.それでも落ちていたら一般入試を受ける。

指定校、公募、共通テスト、一般と最大四回受けることが出来ます。

ただ、その都度料金はかかるし、受ける学部や大学の数も増えればさらにかかるため、経済的に余裕が無いとここまでできません。

1番安く済むのは指定校推薦です。受験料は3万円とお高めですが、1つしか受けないのでこれだけで済むからです。

8 一応の先輩として伝えたいこと

大学全入時代と言われ、入ろうと思えばどこでも大学に入れる時代になりました。

ニュースでも見ましたが、2021年度の大学への出願率は初めて100%を切り、多くの大学が定員割れをおこしたそうです。

ただ、目的もなく大学に入って、徒に4年間過ごしても、お金も時間も全て無駄です。本当に無駄です。

ただ大学に入りたいだけなら、それはそれで人の人生です。私はとやかく言う権利はありません。

これを最後まで読んでくれた数少ないあなたには、自信を持って社会に旅立って欲しい。

通信制高校から大学に行くことは他の高校生に比べ圧倒的に難しいです。

なので、このブログを読んで、それでも大学に行きたいと思う人は変人だと思います。

そして、勇気ある挑戦者だと思います。

通信高校から大学に行く人が増えれば、同じ境遇の後輩たちにも勇気を与えられます。生きる希望を持たせることができます。

私は苦難の道を歩まんとする全ての高校生たちへ、敬意を評します。

本当に、頑張ってください。私は皆さんの味方です。

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