億り人の好きなこと探し~地味なトラウマは好きな教科~
働かなくても生活できるようになったけれど、好きなことがわからずに正直、お金の使い道がわからずにいる
それで、人様に読んでいただくような文章を書けないながらにこのnoteを公開させてもらっていて、ふと思い出したことがある
学生時代の好きな教科はなんですか?
と、聞かれれば迷わず答えられる
ずばり、家庭科、技術家庭科だったか家庭科技術だったか
得意でもあり好きでもあった
家庭科だけはずっと、学生時代成績が良かったけれど
この家庭科が好きな女学生は、私の両親にとっては不満だらけだった
まず、参観日に家庭科なんてない
たいてい算数、数学、国語、現国ばっかり
運動会で家庭科が好きなだけでは活躍できるわけもなく、身内と同じように何としてでも聞こえのいい大学に私を放り込みたかった両親からすると、受験の役にもたたない
カラー画用紙をチョキチョキ切って、仕掛け誕生日カードを作っていても、成績には全くもって関係ない
家庭科の教科書を見てうきうきしていると、「無駄なことをしないでこっち(意味不明な力の5000題と呼ばれる辞書並みの問題集)をやりなさい」とか「地味で役立たずな娘」と何百回言われたかは不明
そうだそうだ、思い出した
私は、無駄で地味なことが好きだった
ふと、今の家を振り替えると、結局まだハサミでチョキチョキ写真を切って、写真用のフレークシールを自分で書いて、色を塗って、切って貼ったりしている
夫や息子の好きなお菓子を手作りしたり、発酵食品や加工食品も市販品を買わずに手作りしている
ミシンで子供の服を作ったり、タオルを作ったり、ペンケースやらをフェルトで作ったりしている
売り物にできるほど素晴らしいものでもないけれど、まだ小さい息子と夫は喜んでくれているけれども
いつか「無駄」と家族に言われる日がくるんだろうなぁと思うと、毎回手に力が入らなくなってしまう
余計なことが頭に割り込んでくるような
私の好きなことや得意なことは、思春期に同性からもののみごとに嫌われた
人前で、特に同性の前で言うなれば、影で「媚びてる」「ぶりっこしてる」「調子にのってる」と言われ続けるはめになっていた
どんくさい私は、そもそも陰口を言われていると知ったのは20歳過ぎてからだったけれども
例えば、頭もよくて家庭科もできるとか、運動もできて家庭科もできるとか、スポーツ系の運動部で活躍していて家庭科もできるとか、そういう人は女性はよしとする
ただ、学校行事のイベントで活躍することが皆無で、家庭科オンリーのおなごには、いささか厳しい環境だったらしい
さすがに、中学も3年くらい続けていると、周囲もそういう人だと受け入れ始めてくれるけれど
お金にもならない、どうでもいいことに時間を使う私がいる
お弁当を歌いながら作っていても、高精度なキャラ勉と呼ばれるものにも、好きな粟久のお弁当を使っていらっしゃる方々にはとうてい及ばない
素材はこだわっていると自負しているけれども、天皇陛下とかお金持ちの人の手に入れる食材は手にはいらない
アルバムなんて、今の時代デジタル化されているだろうし、シールもかわいいものがたくさん売っている
それで商売ができるほどの腕前はないのに
と、どうにもこうにも卑屈になってしまう
一回それらを全力でやってみればいいのだろうか
え?アルバムを全力で作るとか、味噌を全力で作るとかってどうするんだろう
母はそんな私を「華がない」となじり、夫は「(今は資産があるから)いいんじゃない」と言い、息子はたまに「わーい」と喜ぶ
私は、そんな地味な好きなことをそう思っているんだろう
いや、地味でプロでもないくせにと思って自分を否定しているのだけれども
うーん、卑屈にならずにこの地味な趣味らしきものを広げるためにはどうしたらいいのだろうか
悩みながら今日も過ごそうと思います
1億円の資産を持ったものの、特にしたいことや欲しいものももののみごとに消え去って、困りつつ焦りつつもがいている主婦でございます。