超簡単!資金調達の基礎
皆さんこんにちは。今回はHUNTERCITYの「コロナに打ち勝て・現役投資家に聞く・デットとエクイティーの二刀流ファイナンス」の講義を受けましたので、内容をまとめました。
今回の講師は伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)の諏訪さんです。
デットとエクイティーを含め、ファイナンスとは何なのかということがこの記事を見ればわかるように解説しています。
ファイナンスとは
まず第一にファイナンスには細かいニュアンスの違いでいくつかの意味合いがありますので解説していくと、
①金融・資金調達→お金を調達すること
②財政・財務→お金の管理をすること
③財源・資金→事業を行うために必要なお金とその出どころ
といった三つの意味合いがあります。
そしてファイナンスを考えるうえで、お金を出す側の構造を理解したうえで、誠意をもって向き合うことがお金を集める近道であり協力者を増やすことに繋がります。
この中でも今回は①の金融・資金調達について深堀していきます。
資金調達をする理由
結論を言いますと、キャッシュ(原資)を確保するためです。
企業はキャッシュを元手に経済活動、事業運営をしています。そのためキャッシュがないとそもそも始められないですし、キャッシュがなくなってしまうと倒産となってしまいます。
そうならないために資金調達をしてキャッシュを確保しています。
流れとしては、
活動資金の確保→経済活動の実行→利益の創出
のようになっています。
資金調達の手段
主に資金調達の手段は4つあるので解説していきます。
Debt(借入)
・メガバンク
・地方銀行
・日本政策金融公庫
Equity(株式)
・VC(ベンチャーキャピタル)
・事業会社
・個人/エンジェル投資家
補助金/助成金
・都道府県
・経済産業省
・文部科学省
その他
・クラウドファンディング
・ファクタリング(入金待ちの請求書(売掛債権)を買い取ってもらうことで、決済日よりも早く現金を受け取るサービス)
の4つがあります。
Debt(借入)とEquity(株式)の違い
次にこの二つの細かい違いについてです。
Debt Equity
資金提供者 銀行+公庫 VC
返済義務 有 無
BS(バランスシート) 負債 株主資本(純資産)
期待リターン 元本+利息 株式売却益/配当
リスク 低 高
成長期待 小~中 大
立場 債権者(経営権なし) 株主(経営権あり)
のような違いがあります。
VC(ベンチャーキャピタル)と銀行の違い
この二つの違いについて見ていきます。
VC
投資や情報収集、協業ニーズを目的とした投資資金が出所
(例)事業会社、機関投資家、個人、他ファンドなど
↓
スタートアップへ投資
投資先30~50社中、1社でも大当たりが出るとリターンが出るという儲け方
銀行
個人・法人から集めたお金が出所
↓
個人・法人へ貸し出し
預金者に対してお金を払い戻す義務があり、2%の金利で融資する場合、50社中1社でも倒産するとリスクが見合わない
といった違いがあります。
銀行がリスクの高いスタートアップに融資する理由
最後に銀行は前で述べたように、返済される元本の利息で収益を上げているのに、倒産の可能性のあるスタートアップになぜ融資するのかを解説していきます。
結論としては稼げるポイントがあるからです。
銀行の主な収益源として
①金利収益
②手数料収益
③運用収益
④グループ会社収益
の4つがあります。
ここで注目してもらいたいのが④のグループ会社収益です。
メガバンクなどの銀行には、そのグループ会社として信託銀行や証券会社があります。その会社の収益がグループ会社収益として入ってくるのです。
具体的に言うと、銀行は個人・法人に融資を行いますが、その金利というのは大体1~2%ほどなので大きな収益とはなりにくいです。
そしてスタートアップの会社は企業価値が上がっていくと、M&A(企業の合併、買収)やIPO(株式公開)を行っていきます。
そこでグループ会社がM&Aアドバイザーであったり、証券代行業務を担うことで手数料をとれるという仕組みになります。
この手数料というのが会社によっては大きくなるので、出口を迎えるときにうまく手数料を取ることができます。
今回は、ファイナンスや資金調達についての記事でした。ありがとうございました。
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