知って得する新たな人事の形!
皆さん、こんにちは。今回はHUNTERCITYの「シリコンバレー(GAFA)流リモート時代の組織革命・チームの非効率を見える化するピープルアナリティクス戦略」の講義を受けましたので、内容をまとめました。
今回の講師は、パナリットジャパンの小川さんとトランさんです。
ピープルアナリティスクとは何なのかということがこの記事を見れば分かるように解説しています。
ピープルアナリティスクとは?
ピープルアナリティスクとは、社員や組織に関するデータを収集・分析し組織づくりに生かす手法のことです。
従来のHR(人事)では、
プロセス側
・採用
・労務・勤怠
・給与
・福利厚生
+
付加価値側
・評価制度
・キャリア設計
・人材開発
・エンゲージメント
とそれぞれ分けて考えられてきました。
しかし、近年では従業員のライフサイクルを一貫してとらえて、社員のパフォーマンスや満足度を上げる制度設計に転換してきています。
その理由としては、
・採用担当が候補者のキャリアパスを理解したうえで採用する必要がある
・報酬設計や福利厚生がエンゲージメントに与える影響を考慮する必要がある
・従業員のエンゲージメントを調べた結果は、それ単体ではなく離職率や会社の業績を踏まえて考えるべき
といった理由が挙げられます。
人事の考え方とシステムの移り変わり
次に、従来の人事と近年の人事がどのように変わってきているのか見ていきましょう。
従来の人事
採用⇒労務管理・勤怠⇒人材開発⇒評価エンゲージメント⇒離職
これらのそれぞれの工程を最大限自動化、デジタル化して業務の効率化を図ってきました。
それに対して近年はというと
・BIツール(企業の蓄積されたデータを集めて分析し、迅速な意思決定を助けるツール)
・DWH(企業経営の中で時系列に蓄積されたデータの中から、各項目にある関連性を分析するためのシステム)
・ETLツール(企業内にある様々なシステムの「システム間データ連携」を効率的に構築するためのツール)
+
データサイエンティスト・アナリスト
によってデータを統合、可視化することで意思決定の効率化を図るようになってきました。これらあらゆる事実やデータによるアクションのことを総じてピープルアナリティクスといいます。
ピープルアナリティクスのメリット
一言でいうと、あやふやな意思決定が多い人事の領域を科学的な視点で捉えることができることです。
どのようなことを言っているのかというと
・入社後にトップの人材になっている人はどういったチャネル(ルート・手段)が多いのか
・リモートワークの影響はどの部署にどの程度あるのか
・トップ人材のエンゲージメント方法とは
などが挙げられます。
タレントマネジメントとの違い
よくピープルアナリティクスとタレントマネジメントの違いについて聞かれることがあるそうなので解説しておきますと、
ピープルアナリティクスは組織の全体構造・傾向を合理的に把握して設計すること(鳥の目)
タレントマネジメントは組織の従業員のスキルセットやキャリアパスを把握して設計すること(虫の目)
という解釈になります。
ピープルアナリティクスのベネフィット
これらのことを踏まえて、ベネフィット(便益)を挙げるとすると、
・人事関連の業務の効率化
・将来の機会やリスクの予測→ONA
・従業員や候補者体験の向上→ナッジ
・多様性の推進
などが挙げられます。
近年注目されているアプローチ方法
上記のベネフィットへの効果的なアプローチとしてONAとナッジが代表的なので解説していきます。
ONA(組織のネットワーク分析)
・コミュニケーションデータから、組織や従業員の将来の状態をある程度予測できる分析手法
・会話の内容まで踏み込まなくても、十分な示唆が得られる
・リモートワーク時代のマネジメントにも期待されている
これによって、
・エンゲージメント低下やメンタル不調を起こしそうな社員は誰か?
・上手にマネジメントできていない部署やマネージャーは誰か?
・活躍を期待できる人材は誰か?
などが分析結果よりわかります。
ナッジ
・選択の自由を奪うことなく、ささやかなきっかけによって自発的・持続的に行動変容を促すこと
アメ(金銭的報酬)やムチ(罰則)に頼らない
となります。
今回はピープルアナリティクスについての記事でした。ありがとうございました。
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