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二拠点生活を考えた理由

きっかけ


そろそろ定年後の生活を考える歳になり、妻に軽く「定年になったらどうしようかなあ」と言ったら、思ってもいなかった返事が返ってきました。
「うん、そうね。まず、食事は交替で作りましょう。それから、週に3日は
家を空けてね。私も週3日は外に出るから。」「????。僕はどこに行くの?」「さあ?図書館でも行ったら?」「・・・・。」
ご飯を作るのは良しとしても、家を空けなさいとまで言われる始末。しかし、確かに妻にすれば四六時中、夫と一緒にいる生活は想像できないのかも、と納得してしまった。定年後の生活は自分だけでなく、妻と二人のこととして考えなくてはいけないことに気がつきました。

東京脱出作戦


日本の夏が暑いのは今や世界の常識ですが、東京の夏は、コンクリートとアスファルトに熱がこもって夜中も暑いのです。もう何年もエアコンなしでは寝れなくなりました。
そこで、数年前から自治体の移住体験事業を利用して、真夏の2~3週間東京を脱出することにしています。最初に行ったのが北海道の浦河町。着いた日の夜に長袖Tシャツを買い求めたくらいの涼しさ(寒さ)に感激しました。
もちろん夜はエアコンなしで寝れる。釣りも乗馬も、し放題。野菜も肉も魚もおいしい!言うことなしの暮らしを満喫しました。

浦河町の外乗

二拠点生活、いいかも


何箇所での移住体験をしてみて、自然が豊かな地域での暮らしはいいなあ、と思うようになりました。幸い、私と妻は趣味と食べ物の嗜好が近いので、新しい場所でも(喧嘩せずに)生活できそうです。
何よりも、自宅を離れると買い物や家事、料理が新鮮で、自分から手を出そうと思うのです。しかも、四六時中一緒でも妻から文句を言われない!
定年後は、もう二拠点生活しかないな、と心を決めました。

那珂川の鮎刺し

移住か、二拠点生活か


定年を機に都会の自宅を売却して、地方に家を買って移住するという考え方もあります。私たちが二拠点生活を選んだのは次の理由からです。
ア)東京での生活も捨てがたい。やはり、外食や観劇のチャンスは東京が一番です。
イ)移住先の生活がうまくいくとは限らない。見知らぬ土地の風習とか、近所づきあいとかありますよね。そんなときに逃げ帰る場所を持っておきたかったのです。
ウ)地方では車がないと生活できない。そうなんです。移住体験をしてわかりましたが、自然が豊か=人が少ない=電車・バスがない。なのです。妻はペーパードライバーなので、私が運転できる年月しか地方には住めない、と考えたのです。
エ)地方の医療体制が脆弱。歳をとったときの病院はお守りみたいなもので、やはり東京の方が安心でしょう。

千歳空港

どこに住むか


私たちの二拠点生活の最低条件は、夏が涼しくて、乗馬ができることです。この条件を満たす場所は(現時点で知る限りにおいて)、北海道、那須、佐久、そして小淵沢でした。北海道は移住先としてはいいですが、頻繁に東京と行き来できません。二拠点生活はやはり地続きがいいです。
那須も佐久も足を運んでみてどちらも良かったのですが、私たちは八ヶ岳南麓を選びました。小淵沢の駅を降りたときの澄んだ空気と南アルプス・八ヶ岳の風景で、「ああ、ここがいいな」と思いました。妻も同じ気持ちだったようで、私たちの中では暗黙の了解で八ヶ岳南麓の土地を探しています。
肝心の土地は商談中です。はてさて、どうなることやら…。






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