私は昔からバーキンにあこがれ、ご存知の通り手に入りにくいため、中古を購入しましたが、何故かしっくりこなくてすぐ転売してしまいました(苦笑)

行き着いた1つの見解は、最高にこだわった素材を使用したアイテムを自分専用でエルメスショップで上顧客となり、ツイリーやチャームで楽しむ。商品はもちろん、担当からエルメスという歴史、接客、特別感などを総合的に満足させてくれるのが、エルメスを愉しむということなのかなと感じました。

ただの憧れから所有が始まりましたが、本当に所有するということはなんなのか、それを考える必要があるブランドだなと。そして、やはり物は持ち手に染まるもの。出来れば中古ではなくエルメスというショップで最初から総合的に経験して自分だけの新しい商品を所有してほしです。絶対に人生を彩ってくれるはず。

ここからはそんなエルメスを体験するための予備知識として、エルメスのバッグの代名詞といえる存在「バーキン」について記していきます。


バーキンの歴史

1984年、5代目の社長であるジャン=ルイ・デュマ=エルメスが乗る飛行機で偶然に隣り合わせになった、イギリス出身の女性シンガー ジェーン・バーキンの名前から名付けられたことは有名です。

ジェーンと偶然隣り合わせた社長がふと彼女の鞄を見ると、ボロボロの大きな鞄に無造作に沢山のものが詰め込まれている様子が目に映りました。
飛行機でジェーンは最初隣の紳士がエルメスの社長とは知らず「エルメスが沢山物が入るバックを作ってくれれば、、、」と発言したところ「私はエルメスの者です、整理せず何でも詰め込めるようなバッグをプレゼントさせてほしい」とジェーンに申し出たのです。そしてその場にあった紙を使い、飛行機の中でデザインも決めてしまったというのも粋な話ですよね!

製作のきっかけとなったエピソードまでエルメスの創造性を感じるからこそ、世界中の女性たちの憧れとなっているのです。

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バーキンが支持されている理由といえば、なんといってもその高い収納力。フラップを開けると前面にはオープンポケット、背面にはファスナーポケットが備わり、携帯電話や鍵などの大切なアイテムもすぐに取り出せます。

また、カデナ・キーホールの金具・クロシェット・マチ幅の調節とフラップをしっかりとおさえる役割をするクロアなど、エルメスらしいパーツたちもバーキンの大きな魅力となっています。

実用性と機能性と美しさをあわせ持つバーキンは、なるべくしてエルメスの代表的な存在となったのでしょう。

バーキンサイズ

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エルメスのバーキンは、パーティーバッグとしても使える25から、希少な45までの5つのサイズラインナップを展開。それを少し説明したいと思います。

バーキン25

サイズ 約H25cm×W20cm×D13cm
バーキン25は、5つのサイズラインナップのなかで最も小さいサイズですが、充分なマチ幅があり携帯電話や長財布などの必需品や小さめのポーチもスムーズに収納できます。

ちょっとしたお出かけはもちろん、パーティーバッグとしてオススメ。今女性に一番人気な大きさ。


バーキン30

サイズ 約H30cm×W22cm×D16cm
バーキンの30も、一見するとコンパクトなサイズですが、25から縦横数センチのサイズアップで、収納力は大きくアップし、ノートやタブレットなども収納が可能です。

オンオフ兼用できるから丈夫で扱いやすさ重視で日ごろから荷物が少ない方なら、通勤から休日のショッピングとオン&オフ兼用が可能。

バーキン35

サイズ 約H35cm×W25cm×D18cm
収納力抜群のバーキン35は、システムノートなどのビジネスアイテムと一緒に、大きめのポーチなども収納できるので、荷物が多くなりがちな方や、ステータスを感じるエレガントなエディターバッグを探している方にもオススメ。日本国内に限らず海外でも人気が高く、このサイズを好んで愛用しているハリウッドセレブも多く見受けられます。


バーキン40

ファーストバーキンと呼ばれています。
サイズ 約H40cm×W30cm×D21cm
エルメスで最初に製作されたバーキンが、この40。日本で販売されているバーキンでは、こちらのサイズが最大。

40は海外で最も人気が高いサイズともいわれ、バーキン35と同様に海外セレブの支持も集めています。このサイズが男性は使いやすくこれを持ってる方はまさに一握り!


バーキン45

サイズ 約H45cm×W28cm×D19cm
日本国内でほとんど見かけないバーキン45は、非常に希少なサイズといわれています。

バーキン45のハンドルは、スタンダードな長さと、限定モデルのロングショルダータイプがあり、長いハンドルのデザインは、ショルダーバッグとして使用できます。

男女兼用で使えるバーキンとして有名。
大きめなボストンバッグほどのサイズのバーキン45は、マザーバッグとして使われるかた、そして男性からの支持も高いサイズで、旅行や出張などにも活躍してくれる、頼れる収納力が大きな魅力です。

バーキンの素材

バーキンバッグは高級皮革からキャンバスまで様々な素材があります。同じサイズのバーキンでも、素材によって大きく雰囲気が変わるところもバーキンの魅力。

牛革素材

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エルメスのバッグで最もポピュラーな素材といえば、なんといっても牛革。
エルメスが展開する牛革素材は種類も豊富で、それぞれの素材が持つイメージ・使用感・カラーの仕上がりなど、自分の好みに応じて選ぶことが可能。

型押し加工がほどこされたトゴやヴォー・エプソン、トリヨンクレマンスは経年変化が少なく、丈夫さと扱いやすさから抜群の人気を集めています。

これらの素材は発色も美しく、カラーの魅力をそのまま楽しむことができるので、ブラックやゴールドなどの定番カラーに限らず、パステルピンクやパステルブルーなどのペールトーンカラーにも適しています。

また、ガラス加工をほどこした雄仔牛のレザー ボックスカーフは使い込むことで美しい光沢が出るのでお勧め。

スタンダードな牛革素材を選ばれる方は、是非デザインが豊富なツイリーや、チャームなどでのアレンジをしてほしいです。それこそエルメスお洒落の醍醐味!

クロコダイル、上級者素材

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クロコダイル・アリゲーター・リザードなどの高品質な素材をおしみなく使用するところも、さすがはエルメス。

エキゾチックな素材の個性や、ラグジュアリーな輝きをきわだたせるには、シックなブラックや情熱的な赤・ブレイズ、清楚で華やかなブルーブライトンなどがおすすめ。


ヤギ革素材、軽量で丈夫

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エルメスのヤギ革素材にはシェブルミゾルや、コロマンデルなどの雌山羊のレザーがあり、ほどよい革目・柔らかで繊細な質感・丈夫で軽量なことも特徴的。
ヤギ革は、大きな個体がなかなかなく非常に希少なため、バーキン25・30や小さいサイズを中心に取り入れられています。

発色性に優れているヤギ革は、パステルカラーやビビットカラー、なかでもエルメスカラーとしても人気なオレンジなどの、鮮やかで明るいカラーに適している素材です。


オーストリッチ、独特の皮革模様が美しい

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オーストリッチは、南アフリカやオーストラリアなどが原産地となるダチョウのレザー。
クイルマークやシボといわれる、羽を抜いた跡が水玉模様のような革表面とともに、丈夫で軽量なことも特徴に挙げられています。

どんなカラーも比較的マットに仕上がるため、ビビットカラーのバーキンに挑戦したいというかたにもおすすめの素材。
また、ベーシックカラーからカラフルなものまで、カラーバリエーションが豊富なオーストリッチは、自分好みのカラーが見つけやすい素材ともいえます。


キャンバス素材

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エルメスが展開する素材は皮革素材のほかに、キャンバス素材やフェルト素材があり、そのなかで最もポピュラーな素材がトワルアッシュ。

トワルアッシュはエルメスの頭文字「H」が由来のネーミングをもち、おもにガーデンパーティーなどのカジュアルバッグに使用されているキャンバス素材。

二色の異なる糸を平織りにしたトワルアッシュは、摩擦などにも強く、丈夫さが特徴的。
皮革素材のバーキンよりもラフな印象に仕上がるため、2つめのバーキンとして、レザーバーキンと使い分けるのもいいかもしれません。
また、コットンキャンバス素材の定番カラー・ナチュラルなら、その日のスタイリングを邪魔することなく、楽にコーディネート可能です。

真の上顧客のみ許されるパーソナルバーキン

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パーソナルオーダーとは、サイズ・素材・カラーを指定したバーキンをオーダーするシステム。
ハンドル・フラップ・クロア・クロシェットなど、各パーツのカラーを2~3色でデザインしたバイカラーや、トリプルカラーでオーダーされるかたが多いよう。

金具もパラディウム・マットパラディウム・ゴールドの中から選ぶことができるので、世界でたったひとつのオリジナルバーキンを手に入れることが叶うのです。


また、パーソナルオーダーのみに印される馬蹄マークの刻印も特徴的。

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パーソナルオーダーをするためには?
パーソナルオーダーは、エルメスショップで継続的に購入されている顧客であることと、ショップスタッフとの信頼関係が必要といわれているため、オーダーするまでのステップは容易ではありません。

バーキンは、高品質な素材と洗練されたデザインで知られるエルメスの代表的な存在。だからこそ手に入れるのは容易ではなく。出会いに選ばれた人のみが所有を許されるのです。

世界の憧れでもあるバーキンを手にした瞬間からやっと真の大人のおしゃれが始まるのです。

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