見出し画像

とかいねこでした。

 こんにちは。児玉工具店と申します。このnoteはずっとこっそりやってきたのですが今回Xのポストでは足りないほどのお伝えしたいことができましたのでおおっぴらにしていきたいと思います。よかったら他の投稿も見ていってください。それでは本題に入ります。

 この度、NSC内で結成し活動してきた我々とかいねこは解散いたします。今後のライブ出演等はございません。応援してくださった方には申し訳なく思います。理由は相方である大山の体調と児玉の活動が噛み合わなくなってしまったからです。以下に詳細を記します。

 大ライブが終わった3月頃より、大山の心身の不調が見られました。普段の生活では大丈夫なのですが、大勢の人の前に立つと緊張し、喋ることがままならない状態になりました。そんなこともあり3月期のネタ見せはほぼ全て欠席しました。それでもお笑いはやっていきたいという大山の強い意志のもと、比較的緊張が抑えられた卒業公演やオーディションには参加させていただきました。そして無事にNSCを卒業し、晴れてプロ1年目を迎えました。しかし、大山の心身の状態は下降線を辿っていました。
 この頃、動画審査にてUNDER5AWARDの2回戦に進出させていただきました。卒業公演以来1ヶ月ぶりにネタ合わせをしたのですが、その時点ではもうネタ合わせもままならない状態になってました。僕と大山の「ネタがしたい」という意志と大山の心身の状態が噛み合わなくなってしまいました。欠場を決意したときの大山の悔しそうな表情は今も忘れられません。そしてしばらくは休養するということも決まり、ライブもキャンセルさせていただきました。
 彼の体調が万全になるまで時間がかかることは明白でした。大山は休養して心身を安定させる必要があります。しかし、その間に相方の僕の存在は彼に付きまとうのではないかと思いました。大山はそのような心身の不調を、相方の僕がいることで「相方のために早く治さなければいけない」と考えるようになってしまうと感じました。大山は誰よりも責任感の強い男です。実際にUNDER5AWARDの前日も彼はギリギリまで「なんとかする」と言っていました。素人目に見ても「なんとかする」が一番事態を悪化させることはわかりました。
 解散は決して彼のせいではありません。僕たちが今までとってきた活動方針が二人に合わなくなったのです。今までに記した顛末であれば、僕が彼の回復を待つ余裕を見せることができれば解決します。しかし、僕にもその自信はありませんでした。僕たちは今まで出られる限りのネタ見せに出ましたし、ライブも必ずエントリーしました。それは僕たちの決めた方針でした。しかしこのような状態になりそれができなくなりました。今でこそ何も活動をしない状態を過ごしていますが、ここから大山の回復を待つ時間を過ごすことに、この先耐えられる気がしませんでした。僕としても全く本意ではありませんが、年単位で彼の回復を待っているといつか大山を責めるようになってしまうのではないかと思いました。僕も心の広い人間ではないからです。だからこそ解散が最良の選択でした。
 彼はゆっくりと回復しつつ、したくなったらお笑いをやり、僕はせかせかとお笑いをやります。コンビでの僕たちを応援してくれていた方には本当に申し訳なく思います。しかしこうするしかなかったのだとご理解いただけると幸いです。NSC中に見てきた不仲解散がどれほどに平和なことかと今しみじみと思います。

 というわけで僕は相方を探していきます。あんなに面白い生き物はそうそういないので困難を極めることは覚悟しております。大山は休養を挟みつつ、できる範囲でお笑いは続けたいとのことです。お互いに歩幅の合う相方に出会えたら最高です。大山は休養中も大阪には住み続ける予定ですのでぜひ同期の皆さんは誘ってやってください。僕も定期的に会う予定です。
 あと芸名の”児玉工具店”ですが、今後もこの名義は続けていきたいです。大山につけてもらった大切な名前です。この名前で売れていきたいと思います。

 大山も僕も前を向いております。いつか最高の舞台で彼と共演する日が楽しみで仕方ありません。一年目なりたての底辺芸人の解散報告をここまで読んでくださりありがとうございました。これからも僕たちは生きてりゃいいこともあると信じて今後も活動していきます。また劇場でお会いしましょう。

(このnoteの内容は大山も事前に読み、公開を認められています)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?