「デザインガラスにプラス安全を」
この記事では、コダマガラスがデザインガラス（輸入の型板ガラス）を合わせ加工にする「デザインガラスプラス」をお勧めする理由やその背景及び採用するメリット等をお伝えできればと思っています。
【デザインガラスプラスをお勧めする理由】
コダマガラスでは2022年3月に日本で初めてイタリアのRCN社製 EVA膜用合わせガラス製造装置を導入し、これまで外注で行っていたデザインガラスの合わせ加工を自社で内製化することとなりました。
ちなみにここでいうデザインガラスとはさまざまな模様にデザインされた輸入の型板ガラスのことで、これらデザインガラスは厚み3mmもしくは4mmのものが主流で強度的に大きな面積での使用や危険な場所で使用することができないという課題がありました。
デザインガラスをデザインガラスプラス（デザインガラスを合わせ加工したガラス）にすることで、強度があがり万が一割れても破片が飛散しないことから、「デザインにプラスして事故や地震、台風等によりガラスが割れる2次災害から命を守ることができる」という点がお勧めする最大の理由になります。
【ガラス破損事故原因と合わせガラス】
近年、毎年のように地震や大型台風、大雨等の災害が発生し甚大な被害が出ています。また、それら災害によってガラスが破損し、飛散したガラス片によって怪我をしたというニュースや、ここ数年では車の突入等の事故によって、大きなガラスが割れたというニュースを見かけることが増えています。その他にもガラスが割れる原因はさまざまですが、板硝子協会の調査資料によると建物に関するガラス破損事故原因としては、爆発、襲撃、火災、強盗、地震、車突入、暴力、強風、テロ、竜巻、大雨、ひょう等があります。
これら要因によって物体が破損することはガラスに限ったことはないものの、ガラスは破片が鋭利であり、ガラス片が飛散することで怪我や命を落としてしまうことがあるため、ガラスの破損が社会問題になることが多いです。この課題に対して各ガラスメーカーでは「合わせガラス」を製造し、ガラス業界全体で防災安全ガラスとして採用を推奨しています。
【地震による建物内での怪我の理由：ガラスの飛散29％】
さまざまな事故原因によって破損したガラスについては一般的に建物外部に面する窓ガラスが大半であり、室内の窓ガラスや建具・扉のガラス、家具のガラス扉等、屋内で使用することの多いデザインガラスにはあてはまらないように思われます。
しかし、地震については屋外だけでなく屋内に設置したガラスにおいても破損するリスクが同様に高く、阪神・淡路大震災では建物内で怪我をした人の約29％がガラスの飛散が原因とのデータもあり、地震の時にガラスが割れる最大の原因は家具の転倒やものがぶつかって割れるというデータもあります。
【建物内で使用するデザインガラスの場所】
デザインガラスは国産のガラスにはないデザイン性の高さと、ガラス表面の凹凸により視線を遮りかつ光を透過するという特徴があり、住宅では室内の窓ガラスや建具・扉のガラス、家具のガラス扉等でよく使用されています。
また、ここ数年では吹き抜けやスケルトン階段、床ガラス等住宅の室内でも合わせガラスを採用するシーンが増えています。
店舗、ホテル、オフィス、公共施設等においては、室内の間仕切り窓や建具・扉だけでなく階段や吹き抜けの手摺ガラスや、光壁、大きな窓やパーティション等、デザインガラスが使用される場所や用途も幅広くなり、サイズスケールも大きく、不特定多数の人が触れることが多くなることから、安全性を求められるケースも多くなります
【デザインガラスプラスをお勧めする場所】
当社では地震を含めさまざまな事故や災害が起きても、飛散したガラス片で怪我する人を減らすために、特に下記のような場面においてデザインガラスを使用する際に合わせガラスにする（＝デザインガラスプラス）ことが最良の方法であるとお勧めしています。
■1㎡以上の大きな開口部に使用する場合
■吹き抜けや階段、トップライト等脱落するおそれがあるような場所で使用する場合
■店舗やホテル、公共施設等、不特定多数の人が触れるような場所で使用する場合
【デザインガラスプラスを採用するメリット】
デザインガラスを合わせガラスにするメリットはデザイン性の高さと安全性ですが、製造にあたり「納期がかかる」と「コストが高い」というデメリットがあります。
当社ではこのデメリットに対してデザインガラスを自社で輸入及び在庫し、合わせガラス製造装置を導入（内製化）することで、約3週間かかっていたものを最短3日で製造し、外注へ依頼する場合と比較して30％以上（自社比）のコストダウンを可能にすることで、少しでも多くの場所に採用していただけるよう鋭意努力しております。
【まとめ】
デザインガラスプラス（デザインガラスの合わせガラス加工）が採用されることで、住宅、店舗、ホテル、公共施設、オフィス等さまざまな空間がデザインガラスによって明るくなり、そこで過ごす人々が万が一の事故や災害が起きても破片で怪我することのない安心な場所にできるよう少しでも貢献できればと考えています。
デザインガラスプラスについてはデザインガラス専門店よりお問い合わせいただくか株式会社コダマガラスまでご連絡ください
合わせガラスに加工したデザインガラスの耐衝撃実験動画も参照ください
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