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#31 国語読解 物語文における感情表現の捉え方

中学受験の教科別学習法で最もご質問の多い項目が、表題の「物語文における感情表現の捉え方」です。
この感情表現は、記述問題で出題されることが多く、文末を***の気持ちで完結させることはわかっているものの、肝心の***の部分を上手に捉えることができずに失点(もしくは無得点)してしまうということが多いと思います。
そこで今回は、物語文における我が家の感情表現の捉え方を掲載してまいります。

国語読解文 物語文の読み方

物語文の構成

物語文では、多くの場合、主人公を中心とする複数人の登場人物が、様々な出来事を時系列または大きな状況変化を生み出しながら、結末へとむかっていく内容になっていることと思います。
負から正への状況変化(例えば、友情を築くまでの物語)や正から負への状況変化(例えば、友情が壊れるまでの物語)をみせる物語文などがあると思います。
物語文の構成には、対極に位置する”二項”(例えば、生と死、幸せと不幸、出会いと別れ)が存在する場合が多いです。
この”二項対立”をどのようにつかんでいくかが、物語文の変化追跡には非常に重要な読解技法になります。
それゆえに、大手進学塾では、
・登場人物 ・場面 ・時間 ・できごと ・心情
などの変化を追跡する読解技法が指導されていると思います。

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