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1970年代に中国のリーダー鄧小平が市場経済の実験を開始したとき、それは世界に工場移転という新しいトレンドをもたらしました。つまりモノの生産拠点をアメリカなどの先進国からコストの安い先進国へ移すということです。お互いに自分の得意なことに専念し、他人にやってもらったほうが上手く行くものは頼んだ方が、頼むほうも、頼まれる方もお互いに得をするし、より早く豊かになれる……このシンプルな気付きがリロケーションの推進力になっていたわけです。
ルーマニアは人口2千万人で欧州連合（EU）のメンバーです。言語はロマン言語系のルーマニア語で若者は英語を話します。通貨はルーマニア・レウです。宗教はローマ正教会です。議会民主主義の大統領制です。首相もいますが、首相は政府機関のリーダーという位置づけです。大統領は5年おきに改選されます。いまはクラウス・イオハニス大統領です。
僕が英国のマーチャントバンクSGウォーバーグに入ったのは「ブラックマンデー」の翌年の1988年でした。今から34年前の話です。
米国株、中国株、日本株があるのに、わざわざフロンティアマーケットに投資する意味はどこにあるのでしょうか？
フロンティアマーケットとはエマージングマーケット（新興国）よりもさらに小さい国々を指します。
フロンティアマーケットは将来性に溢れています。
1990年から現在までの32年間で一人当たりGDPがどれだけ伸びたかを示すチャートが下になります。
