見出し画像

きょうだい本に寄せられたメッセージ

『音楽が本になるとき』〔2020年〕書評や読者の声をご案内します


2021年winter

ハーモニー 2021年winter
全日本合唱連盟の機関誌です
松原千振さんは東京混声合唱団正指揮者・神戸市混声合唱団音楽監督です


2020年8月9日

Jupiter 2020年8月9日
いずみホールの情報誌です


画像3

関西音楽新聞 2020年7月1日
関西歌劇団が発行する新聞
評者の小味渕さんは「いずみホール」のステージマネージャーで
音楽評論もしておられます


2020年6月

西日本新聞2020年6月13日
歌人の松村由利子さん評
――末尾の「手渡したい」の言葉がこころに響きます


スクリーンショット 2022-01-12 185649

『毎日新聞』朝刊 2020年5月2日 ―― 評: 梅津時比古氏


熱い感想がつぎつぎ寄せられています!

桂川潤さん(装丁家――2021年7月歿)
わたしにとっての全編の白眉は、「音楽と物語」と「書かれていないことを読む」でした。二つの文章の内容は対になっていて、「音楽をことばにする」ことの魅力と陥穽、そこで要求される芸術性のみならず倫理的ともいうべき「自制」と「批評性」を、音楽出版というご自身のスタンスを問いつつ、緊張感をもって記されているのが印象的でした。
「音楽」を「ことば」に置き換える際、そこに自制と批評性がなければ、「音楽」は俗臭にまみれた「物語」へと堕す。この「物語」を作り出していく出版メディアや放送メディアの動きを、これほど明確に告発した文章を、わたし自身ははじめて知りました。……
沼野雄司さん(音楽学者、音楽評論家、桐朋学園大学教授)
……確かにかつて学生時代には、こうした書籍があったような気がします。ゆるやかな音楽美学の本といいますか、ガチガチとした学術的な装いではないけど、キリッと思考の筋が通っている本。
後半にいけばいくほど、上質の学術エッセイというか、やはり「音楽美学」としかいいようのない深みが充満しており、特に後半の「音楽は三角形~」以降は、高度なアイディアを伴った内容が平易な文章で書かれていると思いました。造本がまた、ものすごく素敵。すみずみまでモノとして丁寧に作られていることがよく分かる。ともかく、なんともいえず滋味あふれる書籍です。
椎名亮輔さん(音楽学者、同志社女子大学教授)
「わたし」と「あなた」が同じ方向(作品)の方を向いている、という表現にとても頷かされました。本を書くというのも同じことで、著者である「わたし」と読者である「あなた」が同じ方向を向いている必要がある。
そんな本を書かなければならないと思います。ただそれは完全に「同じ」ではなくて、当たり前のことですが、多かれ少なかれいつもずれているし、それを考えに入れるべきでもある。
リュック・フェラーリにインタビューした時に彼が「私が作品を書くのは、世界にはこのような『見方』もあるのだ、ということを示したいからだ」と言っていたのも思い出します。
林田直樹さん(音楽評論家、ジャーナリスト)
いまほんとうに心がささくれだってしまう、不安と恐怖にとらわれてしまう、そんな世の中じゃないですか。いったい、いつ出口があるのかわからないというこの時代。そうしたなかで、この『音楽が本になるとき』という本は、すごく心を落ち着かせてくれる、ほんとうに美しい音楽のような本だなと思いました。
木村さんは編集者として、音楽に対して、本というものに対して、すごくロマンティックな思いを持っているんだなということを感じました。とても親密な、そして他者に対する思いが、この本にはこもっていると思います。 
  ――インターネットラジオ「OTTAVA Salone」: 2020年4月24日放送より


マガジンやブログでも取りあげられています

林田直樹さん(音楽ジャーナリスト、評論家)
音楽と聴き手との関係について書かれた、これは稀に見るような美しい本である。…[中略]… あたかも哲学の道をゆっくりと散歩するかのような、充実した思考の時間を、やさしく誠実な言葉によって、もたらしてくれる一冊である。

「林田直樹のミニ音楽雑記帳」No.15(オンラインマガジン『ONTOMO』収録)から抄録          
平井洋さん(音楽リサーチャー、ブロッガー)
どこといって劇的なところもなく、リベラルアーツ全体の頌歌である淡々とした佇まい。これはまさに木村元そのもの。ひねった天才型も多いこの業界で、こういうまっとうな人が真ん中にいてくれるのは実にありがたい。

有料ブログnote「平井洋のクラシック本音レポート」2020/05/29から抄録
飯尾洋一さん(音楽ライター、編集者)
大上段に構えたところはなく、すいすいと読めるのだが、根幹となっているテーマは音楽のあり方そのものについてであって、深いところに切り込んでくる。友人に宛てた私信のような、率直でゆるやかな音楽論。…[中略]…特に後半がおもしろい。「音楽との『出会い』はどこからやってくるのか」の章では、今やYouTubeが音楽を聴くためのツールになっており……[略]

「CLASSICA – What’s New! 更新情報という名の日替雑記(ブログ版)。」May 28,2020から抄録
MAKE SOME NOISE June 20, 2020 00:15
信じるということ/木村元『音楽が本になるときーー聴くこと・読むこと・語らうこと』(木立の文庫、2020年)

MAKE SOME NOISE June 20, 2020 00:15
THE MUSIC PLANT Blog――THE MUSIC PLANT関連の音楽情報、怒涛の日々を綴るブログ  2020年6月21日日曜日
木村元さん『音楽が本になるとき』を読みました。早くも今年のプラチナ本決定か!?

THE MUSIC PLANT Blog 2020年6月21日日曜日
Mikiki music review site”Mikiki” 2020 December
木村元「音楽が本になるとき 聴くこと・読むこと・語らうこと」現役編集者に導かれ、骨太な音楽専門出版社アルテスパブリッシングを知る

Mikiki music review site”Mikiki” 2020 December
磯野真穂さん(人類学者)
コロナ禍を理解し、生きることの手ざわりを味わうための10冊

考える人 2020年6月24日 たいせつな本 ―とっておきの10冊―

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?