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『高度な技術への指標』 / 河辺 公一

のまにまに DTM Wind Ensemble
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『高度な技術への指標』
(こうどなぎじゅつへのしひょう
  A Guide to the Advanced Technique)は、
河辺公一作曲の1974年度の
全日本吹奏楽コンクール課題曲である。

コンクール課題曲としては初めて
ドラムセットが編成の中に入った曲である。
その後に『ポップス・オーバーチュア「未来への展開」』、
『ポップス描写曲「メイン・ストリートで」』、
『ディスコ・キッド』など次々にドラムセットが
編成に入っていくようになった。
題名の通り、高度な技術が必要とされ、
難曲である。
今でも人気は高く、演奏会などでよく演奏される。

堅苦しい題名とはうらはらに、
ポップスの様々なスタイルが
取り入れられている作品である。
課題曲としては初のポップス課題曲である。

この作品を書くきっかけとなったのは
岩井直溥のすすめによるものであり、
この作品が課題曲に選ばれたのは
当時課題曲の選考委員だった
芥川也寸志の
「課題曲にポップスがあってもいいのではないか」
という進言からだった。
なお、この作品の題名を付けたのは芥川だという。

西宮市立今津中学校吹奏楽部の演奏は
名演として知られている。
当時のコンクールの中学の部でこの曲を演奏して
金賞を受賞したのは、西宮市立今津中学校だけである
(高校の部では金賞なし)。
阪急百貨店吹奏楽団がスウィング調で
演奏したことでも有名。
当時、関西大会の審査員をしていた
岩井直溥が最高点を付けたが、
冗談半分で「だけど、これ、違反じゃないの?」と
審査用紙に書いたという。
また、シエナ・ウインド・オーケストラが
超高速で演奏したことで注目された。

全合奏のファンファーレで始まり、
ガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」を
基本にポルカ調のトランペットのメロディー、
4ビート、ビギン、スウィング、
冒頭に戻ってからはサンバのリズムになり曲が終わる。
Wikipediaより



1974年全日本
吹奏楽コンクール課題曲
解説より抜粋
模範演奏 
 海上自衛隊東京音楽隊
 指揮:服部省三

=河辺 公一氏のコメント=

 最近のポピュラー界の発展
 ポピュラー曲の流行と言うものに
 ブラスバンドの演奏がどちらかと言うと
 少し立ち遅れているのではないか?
 それではポピュラーな曲を
 ブラスバンドで演奏したらどうか?
 と、言うことを考えてこの曲を作曲致しました。
 トランペットのメロディーは
 ポルカのように演奏して頂きたい。
 (スウィング、ブルース、ブルースの変形、
   ビギン、サンバで構成)
 全体的に楽しい演奏が出来たら
 この曲を作曲した意図が表現されたと
 考えます。



この課題曲は、思い出深い難曲で、
自分が吹奏楽部に入部する前の年の
課題曲でした。
よく先輩が、口三味線で
ティンパニを叩きながら
歌っていたのを思い出す!
先輩も余程インパクトがあった曲
なのであろう・・・
(自分もそうなんだが・・・)
その時は、トランペットを吹いていたので
この曲は初心者にとっては
高嶺の花であった・・・
約半世紀を経て
憧れのこの曲をDTMで
演奏出来る事を
嬉しく思っています!


作品コード
031-9607-1
高度な技術への指標
河辺 公一
東京佼成ウインド・オーケストラ

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