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コラム「短剣」



(※先日予選敗退したコラムです。再掲になりますが記念に載せます。)


出会いについてコラムを書く。
さて、このお題で皆さんはなにか書けますか?
このお題考えてるとき、自分の頭がすごく鈍くなった。面倒くさくなって放棄、休憩する。
ストレス。

皆んなは出会いについてのお題で一体何書いてるのか?考えてみると意外とわからんよこれ。思ったことを半開きで垂れ流そうと思う。

仕事終わってパチンコ屋に入った。二千円だけ打ってスッたら帰ろう。
すぐにスッた。あと二千円。
通路を歩いてるときに他人のヤニと吐息と皮膚のまざったにおいを嗅いだ、荒れてるところにちょうど良くて、寄り添ってくれた。嘘っぽくないにおいが沁みついて馴染んだ。

さて、出会いとは何か?
たぶん他の人が良い感じに書いてくれてると思うので俺は控えめに。
ちゅうわけで、ひとつだけ。

出会いっていうのは、胸に短剣突き付けることやと思っている。

一番最初に仲良くなった小学生の頃の親友は、中学に進学したら運動部に入った。俺も一緒に入ったが俺は運動音痴だった、半年後くらいに人づてにずっと親友から馬鹿にされていたぞと聞いた。1人目。

1人で夜に学校のグラウンドに練習しにいくと部長が同じ場所に練習しにきていた。知らなかった。いつもやってるらしい。ほぼ毎日一緒に練習するようになった。練習が終わったら野球部の防球ネットを倒して寝転がって馬鹿話をした。体はボロボロだ。2人目。

大学の時に同窓会で小学校の同級生だった子と会った。皆んなでカラオケにいって、その後からよく遊ぶようになった。「私ら、なんか毎日遊んでるね」漫画喫茶にいくと肩にもたれかかって。「キーボードの叩く音めっちゃちょうどいいねん、わかる?」知らんがな。3人目。

以上、
3つ挙げてみた。自分にとっては良いとか悪いのかよくわからない話。でも残っている話。ちょうど良さそうなのをパッと思い出したもんで書いた。良いか悪いかは結構どうでもよくて、その時のことが自分の中に刻まれてる。それだけ。

出会いっていうのは胸に短剣突き付ける作業だと思ってる、と言った。
その傷はたぶん死ぬまではちゃんと残るし、傷が残る間は覚えていられる。持ち上げた短剣の一突きに身体はリアクションをする、良くも悪くも。
おもしろいと思う。よくできてる。

おわり。

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