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医療と行政、そして福祉。

本日はたいきさんの横浜交流会のお手伝い兼参加して参りました!
たいきさんの活動については以下のHPにございます。

僕は、本当にたまたま去年の5月転職したての頃にtiktokで見かけて、あーこの人動画作成もうまいし、自分にしか発信できないものを発信していてめっちゃ伸びるだろうな〜
と思ってコメントしたのがきっかけでした。

あっという間にインフルエンサーになって、新しいチャレンジを実行されています。
そんな中で、横浜の交流会の開催サポートをさせていただきました。

医療と行政との分断

以前からこの話にはちょいちょい触れていたのですが、日本の公的医療保険制度はまず素晴らしいものであるのは事実です。
これは紛れもない事実。

ですが、本来なら受けられる行政サービスを受けることが出来ているのか
と考えてみるとそうではないという現状にもぶつかりました。

小児慢性特定疾病医療費助成制度

僕が公務員時代に担当していましたが、実は大学で社会福祉を学んだのに詳しくは知らず(難病制度については知っていたけど)実は認知度があまりに低い制度として有名でした。

正直に申し上げれば、僕は行政の怠慢というか行政の姿勢を改めない限りアクセシビリティが向上することはないのかなと思っています。
なぜならば、行政機関からアプローチすることは無いだけではなく医療関係者から行政機関への誘導も難しい現状があるからです。

これには原因もある

以前から少し話をしていましたが現在子育てを支援する制度として医療費助成の制度の拡充がどんどん進んでいます。
例えば横浜市であれば、8月から中学3年生まで無料となります。

正直に言って、現役世代の公的な負担(税や社会保険料)が増大している今、均衡を図るためのシステムとして医療費助成制度が拡充されることは良いことだと思います。

しかし、これによって医療機関が本来なら受けられる福祉サービスの説明を十分に行わず、「中学3年生までなら医療費無料なんでしょう。ならそれでいいじゃない。」となることは、果たしてよいことなのでしょうか

1型糖尿病の様に継続した治療が必要な疾病で、きちんと小児慢性の指定疾病となっているのであればそのサービスが受けられることを医療側からも患者へ情報提供するべきなのでは?というのは公務員をしていたときから常々思っていました。

一度本気で怒った話

市民の方が小児慢性医療費助成の申請に来庁された際、何故か先に障害支援課に行っていました。(勤務していた自治体は障害支援課が難病担当だったため)

んでもって、難病担当の職員とは懇意にしていたので即座に内線がかかってきて
「こーちゃくん、何故か今来庁された方難病の診断書と小児慢性の診断書2通持ってきてるんだけど・・・。しかも難病の方は基準非該当なので受給者証は出ないかなと・・・。

は?と思いましたが一旦僕の窓口まで来ていただくよう依頼して、書類を拝見したところ確かに2通持っています。。。
なんで・・・?と思ったら、「主治医が2通書いて持っていけと言われた」とのこと。

はい・・・?
なんで・・・?
例外はもちろんあります(小児慢性には認定されていないが、難病認定されている疾病もあるなど)が、明らかに今回の場合は医療サイドの怠慢とも取れるミスでした。

結局来庁者の方と医療機関の間に立って、難病の診断書は返金していただくことになりました。
が、ドクターになぜ書いたのか聞いても、何となく。と言われてしまい、ああ・・・こりゃ溝深いな。と思ったのを思い出しました。

そして、福祉との分断

じゃあそういう時誰に相談すればいいのか。

と言われると実は結構難しい話になります。
なぜならば、一定規模の医療機関であればMSWやナースの方が福祉制度などの説明やフォローもしていただける所も多いのですが、あくまでもサービスです。

しかも

福祉も基本的には困った本人から、声を上げなければあちらからアプローチしてくれることはあまり期待できない・・・と思います。

なぜなんでしょうか。
ちょっと交流会でも出ていましたが、年間に数十万の医療費を払えば解決する話でしょ。みたいな、軽視・・・とまでは言いにくいのですが、
身近にかつ気軽にフランクに相談できる役割って実は存在していないのかな・・・とも思いました。

福祉にはアウトリーチという考え方がある

僕はこの考え方を、自分の仕事の価値軸として勤務してきました。
特に公務員のときには、本人の背景や本当に困っていること、その人の本音はどこにあるのか。
何に困っていて、どこまで理解しているのか。

人間って本当に全員違うんです。僕も色々な観点で変態度は高いと思いますが一人の人間ですし、今この文章を見てくれているあなたも一人の人間で、きっと僕とは丸っきり同じ考え方はしないでしょうし、むしろしていたら怖いです。

ですが、アウトリーチって誰がするの?
っていう話になったときに、やっぱり身近な存在である医療機関や行政機関の役割はどうしても大きくなってしまうのではないかなと言うのが正直な感想です。

ある意味自分が目指している方向性は間違っていなかったと再認識

体調を崩し、療養に専念している今だからこそ勉強など好きなことを好きにやらせていただけているのには本当に感謝しています。

FPとして独立するということも、方向性として間違っていなかったなと改めて思いました。
福祉的な知識が強い、行政サービスへの理解が一定ある人材がファイナンシャル・プランニングという技術を持って、その人その人のライフプランにおけるお金に困らない人生をサポートする。

すなわち、治療に専念できる生活を送るための手助けをさせていただくというのはやはり今後も目指していきたいなと強く感じました。

まず、人生とお金とは切っては切り離せない存在です。
そして人生と健康も切っては切り離せない存在
なのになぜかそこ(人生とお金と健康)をつなげる人材や仕組みが足りていないのであれば、自分がその存在になるのが最適解かなと。

まだまだ修行の身ではございますが、これからも頑張っていきたいと思います。

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