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名越切通しハイキングコース

●おすすめポイント●

1.   小一時間歩くだけでも、古道を歩いているという、鎌倉の昔の姿や時代をたっぷりと感じることが出来る!昔の人々の息づかいや馬の足音が聞こえて来そうな歴史の香りを色濃く感じながらのハイキングは独特!

2.   たくさんある鎌倉の切通しの中でも、岩肌が迫るダイナミックな景観と無数のやぐら群は思わず声が出るほど圧巻です!

名越切通しは鎌倉と逗子・三浦をつないでいたかつての主要道路だったそうです。調べてみると、入口はいくつかあったのですが、今日は慣れた鎌倉側「大町口」から入ります!

苔と新芽がニョキニョキ顔を出したグリーンの世界に入ってすぐに引き込ま出ます。今では狭い小道が迷路のようでとてもおもしろく、グリーンにん囲まれて平和な雰囲気に包まれていますが、かつては鎌倉幕府や江戸時代の軍事上の重要な道路として使われてたそうなんです。そういう歴史を感じさせるのが、軍馬が走り抜けられないように道の真ん中に置き石が据えられていたり、武装した大群が簡単に通れないように鋭角に道筋が曲げられていたり、当時の情景を想像したりしながら歩くと、感慨深くなりました。

「まんだら堂やぐら群」の迫力にびっくりする!

15分ほど歩いただけで、絶対見たい!と思っていた、「まんだら堂やぐら群」のサインが。期待でドキドキしながら坂を登ると…、目前にやぐら群が。素直に、「すごいっ!」の一言です。鎌倉のハイキングコースで数々のやぐらは見てきましたが、ここまで集まっているやぐら群はないです。火葬したりお墓として使用されていたようです。それにしても、なぜ?この形に?しばし、考えてしまいました。斬新なアート作品です!       普段は閉鎖されているので限定公開の日にもっともっと間近で見てみたい。

名越切通の最狭部。軍馬がスムーズに通れないようにとか、大人数が通れないように作ったとか。アナログなやり方だけど効果ありそうですよね。岩肌にふれると、自然となぜか馬に乗った侍さんの姿が浮かんできました。

途中、手ぶらでゆっくり歩くおじいちゃんや、犬と一緒にお散歩する人、楽しそうにおしゃべりしながらの主婦の人達などに会いました。地元の人にとっては身近にある散歩道として普通に日常に密着しているようです。

大切岸の自然美と空のパノラマに癒される

逗子方面へ抜ける道や、報国寺方面へ抜ける道もありますが、今回は大切岸方面へ。

「あ〜、空がきれいだな〜。」白い絵の具で描いたような雲と青空、太陽の陽射しが美しくて泣きそうになってしまうことなんて、日常になかなかない時間。かつてここで侵入者を討つために壮絶な戦いが繰り広げられてたなんて…。なんだかんだ言っても平和な今の日本に感謝です。

住宅街からそんなに離れていないのに、遠出をしたようなパノラマビュー。小さい悩みにとらわれてる自分がバカらしく思えてきます。私にとっては自然っていつもやさしくハグしてくれて、癒してくれる存在。心のクリーニングになります。

写真だと伝わらない、大迫力の大切岸。800mもあります。長い年月をかけて作られた独特の形状はなんとも言えない自然美。ここには近年の発掘調査によって石切り場として使われてたようです。なんでここに作ったんだろう?運び出すの大変そうですよね。昔の人々、いろんな意味で尊敬します。

ラッキー!ごほうびの富士山ビュー!

今回は、来た道を引き返します。途中、富士山シルエットを見ることができました。うれしかったな。

歴史のある古道としての雰囲気を色濃く残す趣ある名越切通し。長い歴史の中でたくさんの人々が行き交い、修復を施され守られてきたこの道。またふらり行ってみたいと思いました!


●名越切通しへのアクセス●

鎌倉駅から徒歩約20〜30分ほど、または鎌倉駅からは東口駅前3番バス乗り場から、京急バス「緑が丘入口」行「長勝寺」バス停で下車。徒歩8分大町口入口です。

その他、複数の入り口があり、逗子側は法性寺口、小坪階段口、亀が岡団地口、ハイランド口とあります。